ママはフェミニスト。ベビーへの贈物に悩む。
先日、ティトのおもちゃとしてキッキングボールを作りました。いくら乱暴に投げても音がしませんし、階下の住人にも優しいおもちゃ。
今年3月に、Husseに姪っ子が産まれました。まだ会えていないのが残念ですが、会えた時に渡そうと思い、彼女にもボールを作りました。
そして年末に出産した友人の赤ちゃんにも作りました。彼女にはベビーネストを作りましたが、同じ生地のはぎれが残っていたので、ベッドとお揃いで。
先日会う機会があったので渡すと、なんだか気に入ってくれたみたいでした。とてもゆとりがあったベビーネストは、あっという間に小さくなってしまいましが、すくすく元気に成長している証ですね。生後3ヵ月頃まではすごく役に立ったようなので、それで十分です。
左が半径5.5cmで、右が7.5cm。生地残の関係で友人分のは小さくなってしまいましたが、あまり問題はなさそうです。
さて、姪っ子のボールですが、生地は私が決めました。
姪っ子のお母さんはフェミニストです。全てのフェミニストがそうではありませんが、中には発言や贈り物に過大な気を遣ってしまうフェミニストがいます。
たとえば、女の子がピンク色でフリフリの服を着ていたとします。わぁ、女の子らしくて可愛いねー、とそれを見た大人は言いがちですが、フェミニストからすると、女の子らしいって何？となります。
ごもっとも。確かに、男の子でもフリフリやピンクが好きでも構いませんし、青が好きな女の子が変かというとそんな事は決してありません。誰でも好きなものを好きと言って良いはず。”らしさ”とは個人のアイデンティティに拠るものなので、好きなものを否定するのは場合によって人格を否定するのと同じです。
私は昆虫が大嫌いです。でも昆虫が大好きで、飼育したりコレクションする人も存在します。私は無理だわ...と思いますが、それ以上でも以下でもありません。好きな方はどうぞご自由に、です。ほら見てみて！と目の前に昆虫を近づけられたら当然怒りますが。どちらにせよ、押し付けがましいのは勘弁です。
話を戻しますが、深い意味はなくただ単に可愛くてピンクや赤のモノを選んだだけなのに、女の子だからってこと？と勘ぐられるのではないかと、ちょっと考えてしまいます。そんなことはきっとないと思いますが、何かプレゼントを贈る時には慎重になる自分がいます。フェミニストを批判しているはわけではありません。ただ逆の意味で性を意識し過ぎてしまい、頭が混乱しそうです。
私のスウェーデン人の知り合いが、日本の昔話の紙芝居をスウェーデン語で子ども達に読み聞かせています。しかし、開催場所の責任者に散々NGを出されてしまい、辟易していました。何がNGなのか。それはほとんどの主人公が男の子だということ、女の子であっても立場が弱く描かれているということ。おとぎ話や昔話でも、性差別は次世代には引き継がせない、ということでしょうか。刷り込み教育は時として恐ろしく、知らず知らずのうちに価値観が植え付けられてしまうこともあります。でも正直、それもだめかーとがっかりもしてしまいます。文学や歴史って一体なんだろう...？よくわからなくなってきます。知人も、それはそれ、これはこれでしょうが！と憤慨していました。結局、魔法の筆という中国のお話でOKが出たそうですが、ん〜難しい...。
というわけで、姪っ子のお母さんはそこまで過激ではない(と思う)ですが、一応無難な感じの生地を選択しました。本来の目的は赤ちゃんが楽しく遊んでくれること。そうなれば何も言う事はありません。
スウェーデンらしいと言えば、もう一つ。
先日私はデニムジャケットを買いました。承知の上で購入しましたが、なにせ袖が長い...。手足が長くて長身なスウェーデン人にはこれでぴったりなのでしょうが、ずんぐりむっくりーな私には長過ぎる。なので7cm袖をカット。7cm...。
カフスを取って袖を短くカットし、明きを作ってカフスをつけ直しました。短くした分、加工が消えちゃってなんだかのっぺりしてしまいました。袖付け側で短くすれば良かった...。
何度も袖を通して確認する私に冷めた視線を送るティト。なになに？何が言いたいの？
本当に腕が短いね。それに足も短いね。あ、そうか！わかったよ。だから椅子に座ったとき、Husseと頭の位置が同じになるんだね！HusseはMatteより背が高いのに、何でかなって思ってたんだけどそっかー、そういうことだったんだー。おやすみぐぅ。
......。
いいとこ気付くねティト...。続く言葉が出て来ないので終わりにします。しくしく。
