カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

SÖTNOS TITO

Titos svenska liv med Matte och Husse

我は戦士ぞ

断捨離やミニマリストという言葉が当たり前に使われるようになり、モノを持たずにすっきり暮らす人々が世の中には増えました。

例えば家の中に大きな家具や雑多なモノが少なければお掃除がとても楽ですし、部屋が広く使えてのびのびできます。私も部屋はなるべくスッキリさせたいので、家具を買うときはとても迷いますし、なるべくモノを増やさないよう心がけています。

しかし、大好きなものはいくらあっても邪魔になりません。自分の好きな物に目一杯囲まれてごちゃごちゃ暮らすのも、好きです。例えば私は北欧のレトロ生地が好きなので、部屋中にそういった生地や柄が散りばめられていると幸せになります。私は編み物や縫い物もしますが、必要な時に欲している材料や道具がないと嫌なので、いつか使うかもしれないであろうモノ達も、クローゼットの中にわんさか眠っています。その状態をみると落ち着きますし、何か作ろうという意欲もわきます。

ミニマリズムとマキシマリズム。

どちらも魅力的ですし、自分の中にも混在していると感じます。

ただ気をつけなければならないのが、人それぞれ大事なものや価値観が違うということ。今私は一人で生活している訳ではないので、Husseから君の自由にしていいよと言われたとしても、何かする時には必ず彼の了承を得て納得してもらってから行動に移しています。私が部屋に飾っている生地やインテリアはHusseの好みとは異なりますが、有り難い事に彼は特にこだわりがありません。Matteの好きなようにどうぞと言ってくれるため、私はある程度自由に自分の好みで部屋を整えています。なので、Husseが例えば”この絵を飾りたい”などと言ってきた場合は、なるべく尊重したいと思っています。

でもこれはいやだ!!!

先日、Husseが私の顔色をうかがいながら話しかけてきました。会社であるものを見つけたんだけど、それを持って帰って来てもいいか、と。そのブツとはなんぞ?と聞いてみると、超小声でこう答えました。

...サンドバッグ。

 

は?

...サンドバッグです。

 

Husseは20代の頃3年程ボクシングをしていたそうです。その頃は大好きだったチョコも一切口にせず、腹筋は6つに割れ、髪の毛もふさふさだったし女の子達も僕に熱視線で...とはHusse談ですしどうでもいいですが、ともかくまたサンドバッグをパンチしてトレーニングしたいの!ということらしいです。

確かに以前からいつかサンドバッグが欲しいとは言っていましたが、賃貸ですしぶら下げるのは無理なので、いつもうやむやになっていました。ところが、会社にサンドバッグが落ちてたから家にもって帰りたい。いや、もう持ってきた。お願いします。と奴さんはたたみかけてきました。

っていうか落ちてたって何よ?そしてもう持ってきたってどういうことよ??

要は誰かが会社で使っていたけど不要になったため捨てられていたそうですが、私はイライラしながらももう拒否できない事を悟り、相談もなく持ち帰ってきたHusseに説教をしつつ、どこに置こうか頭を巡らせました。Husseが持ち帰ったサンドバッグは起き上がりこぼしのタイプ。なので天井にぶら下げる必要はありませんが、ある程度のスペースが必要でした。

床が傷付かないようにトレーニングマットを買い、サンドバッグを消毒シートで入念に拭き、結局リビングの中央に配置しました。

.......。

 

全長175cm、土台部分はおよそ95kg。その土台部分はゴムのような素材でコーティングされており、タイヤのような匂いを発していました。なので急遽カバーを作成して被せました。

ファイターによる、ファイターのための、ブツ。

 

すごくいや。無骨な物体が安らぎのリビングにあるなんて。しかもすごい存在感...。当然私は怒り、そのやるせない感情をサンドバッグにぶつけました。

コノヤロ!クッソ!メッタメタだぞ!とかブツブツいいながら殴る蹴るの暴行をくわえていたら、その調子だよ!いいじゃん!と横からHusseがセコンドを気取ってきやがりました。そして更にイライラして私のパンチは威力を増し....。

ストレスをストレスで発散するという、ねじれが生じています。到底まだ受け入れられませんが、人と住むってこういう事なのかな...つれーな、と思いつつ、まぁHusseにとったらサンドバッグは私のレトロ生地と同じなのかも、と思いつつ、でも邪魔だぜ...と私の頭はぐるぐるしています。

 

ティトはHusseが繰り出すパンチに驚き、彼がトレーニングをしている間はテーブルの下の安全地帯に逃げ込みます。大丈夫だよ、一緒に慣れていこうね、と声をかけて側にいるようにしています。

イライラ。ぼくもパンチしたい。

 

パンチと共にサンドバッグの土台はゆらゆらします。マットを敷いていてもなかなかの震動です。もしかしたら階下の住人はうるさいのではと思い、相談に行きました。すると、気にしないでトレーニングしなよ!とおっしゃって下さいました。

 

....。

最後の砦も突破です。これで心置きなくトレーニングが出来ます。嬉しいね!良かったね!(泣)

近づけてくれた気持ち

スウェーデンに移住して一年目、想像以上に大変なことが色々とありました。スウェーデン語は日本でも勉強しておりましたが、生活の為の言語となるといかんせん難しく(今でも)、その他こちらの国民性やら暗黙のルールなどで何度も壁にぶちあたり、私のアイデンティティは崩壊しました。海外移住あるあるですね。

当時は特に簡単な言い回ししかわからなかったので、相手は私にわかりやすく説明する為に、まるで子どもに話しかけるように話しました。実際それはとても有り難かったのですが、内容も子どもに聞くような事柄だったりして、大人として扱ってもらえない感覚に陥りました。語彙力がないとそうなってしまうのは仕方がないと頭ではわかっていても、非常につらかったのを覚えています。また、ここは日本から遠く離れた国の田舎町で、とても保守的です。日本は文化が遅れていて野蛮で汚い、などのイメージを持っている人もいました(メダルかじる人とかいるから、ある意味当たっていますが)。はっきりとそのように言う人はもちろん居ませんでしたが、会話していると感じることがよくありました。

私はわりと人付き合いは慎重ですし、一人でもあまりさみしいと感じません。元々人見知りですし、日本人の集まりにもあまり積極的に参加しません。日本にいる友人とは簡単に連絡が取れますし、家にはHusseもいます。わざわざ輪を広げようとも思わず、自分が楽で居られる生活をなるべく心がけていました。それは私の気質であり、どの国で暮らそうと同じことです。

でもそのようにずっと一人で居ると、Matteってかわいそう...と思う人が出てきます。しかし”かわいそう”って何でしょうか。

私を不憫だと憐れみ、過剰に同情する人には辟易します。一人で友達もおらず言葉も拙い、そんなMatteを助けたい!という人が以前実際にいました。断るのも悪い気がして最初は色々と連れて行ってもらったりしましたが、私の気持ちが固まる前に色々と準備して話を進めてしまうのでとても疲れてしまい、最終的には全て断るようになりました。

もし私なら、あからさまに困っていたり、しょんぼりして寂しそうな人が居たら声をかけますが、それ意外では助けてと言われない限り私はなるべく立ち入りません(人や状況にもよりますが)。特に助けが必要ではない、もしくはある程度までは自分で頑張りたいんだろうな、と思うからです。

今、身近な人は私のことをだいぶ理解してくれたので、移住当初のようにフラストレーションがたまることはありません。崩壊したアイデンティティも、元通りではありませんが再構築できています(まだ未完だけど)。

 

なぜ今更こんな話をしたかと言うと。

近所にティトをとても可愛がってくれる老夫婦がいらっしゃいます。先日その奥さんとティトの散歩中に会い、世間話をしました。何かのきっかけで旅行の話になった時、こんなご時世だし私はもう歳だし、旅行に行きたいとは思うけどもうしんどいわ、と彼女が話しました。私はその時、私も旅行には行きたいけれどまずは日本に帰りたい。最後の帰国からもう2年8ヵ月経った、と伝えました。

すると彼女は驚いた表情でしばらく言葉を発さず、私を見ていました。そして、あぁ私は泣いてしまうわ...と言ってポロポロと涙をこぼしました。

その一瞬で、私がちょっと悲しそうな顔をしたことに気付き、それだけの期間家族や友人に会えていないという事実に、グッと気持ちを近づけてくれた彼女。外国人で言葉も拙くて孤独でかわいそうなMatte、というよりも、一人の人間としてその辛さわかるわ、と共感してくれたような気がして、私も突然ぐわっと泣いてしまいました。

移住を決めた時にまさかこんな状況になるとは思ってもいませんでしたので、正直つらいですが仕方がありません。自分でも今はそこまで辛いとは感じていませんでしたが、奥さんの優しさに感動して泣いたような、奥さんが泣いている姿にもらい泣きしたような、不思議な体験をしてしまいました。

ですが、個人的な事など一切話した事がない彼女に、私が帰国出来ない間に母が病気になってしまったことなど、自分でも驚くほど吐露してしまい2人でしくしく泣いてしまいました。

すると奥さん、私の肩に手を置いてこんな助言をしてくれました。

いい?辛いときはね、森に行くの。そして泣き叫ぶのよ。内にあるものを全部外に出しちゃうの。そこでは誰も聞いていないから。私も色々な事があったけど、そうしてきたわ...。

わかった、やってみる!とは言えませんでしたが、オーケーありがとう、と伝えて涙を拭い、奥さんの足元でデレデレしていたティトと帰路につきました。

 

奥さんみたいな優しい気持ちを見習わないとな、と思いつつ、女性が森の奥深くで泣き叫ぶって、北スウェーデンあるあるなのか...?という疑問が浮かんだり、あんなに泣いちゃって今度会う時なんかすごい気まずいじゃん...と恥ずかしくなったり、なんだか冷静とメンヘラの間を行き来するようなお散歩になってしまいました。

ティトにしてみれば、突然情緒をこじらせる我々に引いていたかもしれません。

えへへー。もっと撫でて!

 

ん?2人の様子がおかしいぞ...?

 

.......。

 

写真は別日ですが、なんだかこの状況にピッタリ。ティトだったらこんな表情していそうだなーと思ったらちょっとおかしくなってしまいました。

自分のことは自分が理解していれば別にいい、と思っている人もいるかもしれませんが、私は誰かに共感してもらったり理解してもらうことは人を救うと思っています。例え私が一人が好きと言っても、本当の孤独や理解者が一人もいない事には耐えられません。奥さんのように気持ちを近づけてくれる人、共感してくれるHusseや友人に支えられてやっと生きていく事が出来ています。押し付けがましくなく、私はいつでもここにいるからねーと寄り添う事ができるような人になりたいと、奥さんと話して改めて思いました。犬と一緒に暮らしていなければ散歩する事もなく、ご近所の方と話す機会もありませんでした。ティトが繋げてくれた優しさ、でした。

 

おいしいおやつ

私は撮り溜めた写真をgoogleフォトに仕分けして保存していますが、時折googleフォトが勝手に被写体ごとに写真を集めて、色々思い出させてくれます。

先日は”おいしいおやつ”なるものを特集してくれました。朝、フォトアプリにお知らせがあるなーと思い、寝ぼけ眼でそれを開いてみると...?

 

ん?ティラミス?これどこで食べたっけ…?

ぼんやりした意識が次第にハッキリしてくると、ようやくこれはティラミスではないことに気付きました。これは化石です。

この日付の頃、私はまだ日本に住んでいました。冬休みでスウェーデンから遊びに来ていたHusseが上野の美術館に一人で行き、恐竜の化石やらをパシャパシャ撮ったうちの一枚です。googleさんにはおいしいおやつに見えたのでしょう。寝起きの私も一瞬お口に甘さが広がりましたし。

 

そんな風に目覚めた週末。気持ちがおいしいおやつに引っ張られ、実際に何か食べたくなりました。Husseに事情を説明すると、ちょうど気になっていたカフェがあるとの事で、ティトも一緒に行ってみる事にしました。

この辺には夏の間だけしか営業しないサマーカフェがいくつもあります。Husseが見つけたカフェもそのうちの一つ。

 

教会として1913年に建てられたようです。昨年、外壁の色を当時と同じく塗り替えたとお店の方がおっしゃっていました。窓がとっても素敵で、見とれてしまいます。中から撮るとこんな感じ。

 

Husseは早速中に入って、ケーキやクッキーをチェック。ティトは中に入れないので、私と外で待機です。

なんでぼくをおいてっちゃうの...

 

ティトはHusseの姿が見えなくなると、こうしてしゃがみ込んで動かなくなります。ちょっと周辺を散策してもすぐにまた同じ場所に戻り、Husseが帰ってくるのを待ちます。私がいなくなってもここまで熱心に待ちわびてくれないので、ちょっとさみしい...。

えへへ...ごめぇん。

 

Husseはお店の方とのお喋りが盛り上がったようで、だいぶ待った私達。カステラのようなケーキを片手に出てきて、歩きながらむしゃむしゃしていました。ティトを彼に託し、お次ぎは私の番。

 

店内はとてもアットホームな雰囲気。可愛らしく並べられたおやつから好きなものを取って、レジで精算です。私が苦手な甘さのおやつが多く、残念ながら買う事はありませんでしたが、この雰囲気を味わえただけでも満足できました。

 

かわいらしいオルガン(?)も、お店のインテリアに一役買っていました。

 

スウェーデン語にFIKA(フィーカ)という言葉があります。日本では北欧の雰囲気を取り入れた喫茶店や雑貨店の名前などで割と目にします。意味としては、”お喋りをしながらお茶を飲む”。スウェーデン文化を代表するような言葉です。

自然の中でフィーカをすると、普段の疲れや煩わしさをしばし忘れてとてもリフレッシュできます。ティトも一緒ならなおさら。

 

その後、森の中で見つけた雑貨屋さんに立ち寄りました。驚く事に無人。

かっっわい!

 

御用のある方は隣りまで!と案内がありましたが、隣りにも誰もおらず。売りたいのか、盗られても気にしないのか、だたののんびりやさんなのか...。いずれにせよここも雰囲気のある場所でした。そしてかっわいい犬を石の上に乗せてお客さんを迎えるセンス。来られてよかったです。

 

日本ではいよいよ夏休みが始まろうとしていますが、スウェーデンではほとんどが夏休みを終え、通常に戻ろうとしています。サマーカフェももう終わりの時期です。風も冷たくなってきました...。まだ木々は緑だし太陽は輝いてるし、もうすこし夏の雰囲気を味わいたい今日この頃です。

 

 

泳ぐより走るほうが好き。

私は2歳から小学校卒業までスイミングスクールに通っていたので、バタフライも泳ぐ事が出来ます。幼い頃に体で覚えた事は大人になっても忘れる事はなく、通わせてくれた両親にはとても感謝しています。

〈スクールにいた鬼コーチのお話しはこちら↓〉

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ただ、泳げるかどうかは別です。つまり、泳法を覚えていても体が動かなければ意味がありません。私は今でもバタフライを綺麗に泳ぐ事が出来ますが、息継ぎしようと思うと途端にブサイクな格好になり、溺れそうになります。体が重く筋力も低下し、理想通りに体が動かせずにぶくぶく沈んで終了。ま、泳ぐ機会なんてないし。泳げてもあえてバタフライ泳がないし。って悲しい強がりで自分を保っている今日この頃。

 

ティトは犬かきができます。

でも最後に泳いだ時から時間が経つと、泳ぎの楽しさよりも水の怖さを先に感じてしまうようで、深い場所に行くのは躊躇します。久しぶりの水遊びでは、ティトが自ら水に入っていくのを私達は見守り、水に慣れてから遊んだり泳ぎの練習をしたりします。

今シーズンの初泳ぎはもう済ませましたが、そのとき私達はティトの救命胴衣を忘れてしまい、浅瀬でちゃぷちゃぷ遊ぶだけにしました。 

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救命胴衣などつけずすいすい泳ぐ犬もいますが、ティトは案外怖がりで慎重な性格なので、最初は安心させる為に着せる事にしています。

 

さて、暑かった先日。2度目の水遊びに出掛けました。救命胴衣も着用して準備万端!

てへー

 

前回泳ぎにきた場所とは違い、人も少なくてのんびりできました。

浅瀬がだいぶ先まで続いているので、ティトも水の中をウロウロ歩きながらひんやりを楽しんでいました。

もっと向うに行きたい!

 

水に慣れたらいよいよ泳ぎの練習。ティトの足がつかない深さまで行き、Husseが救命胴衣を支える程度に持って、ティトを放ちました。

おしりは見ないでね。

 

最初は変な方向に足を蹴ってしまい、体が横に回転しそうになっていましたが、そのうち上手に手足をバタバタさせて泳いでいました。 泳げるけれど、楽しくて仕方がなくて泳いでる!という訳では無さそうなので、ほどほどのところで終了しました。

その後、救命胴衣を脱がせて浅瀬で追いかけっこ。

きもちーーー!

 

水しぶきを上げながらじゃぶじゃぶ走り回って、とっても気持ち良さそうでした。今回は私も膝下まで浸かりましたが、冷たくなく丁度いい水温で快適でした。Husseもティトと一緒にばしゃばしゃ浅瀬を楽しんでいました。

”待て”のコマンド発令中。
 
この後、”よし、おいで!”とHusseが叫ぶや否や、もの凄い勢いで水に入っていきました。ティトは私とは逆で、泳ぐよりも走る方が好きみたいです。陸地でも水辺でも。
 

毎度のことですが、水遊びしたあとが大変です。濡れた体をタオルドライして、日射しがある場所を散歩して毛をある程度乾かし、帰宅後にシャワーしてドライヤー。今回はシャンプーの日だったので、私もティトも最後の方はヘロヘロでした。お互い良く頑張ったね...。

 

夜。さぁ寝るかーと思ってベッドに行くと、先にティトが眠っていました。きちんと枕を使い、こぢんまりと寝ている様子がとっても可愛くて、しばし見入ってしまいました。

すぴー

 

触るとむにむにしているし、ぬくぬく温かい体。しあわせー。疲れたけど楽しかったのでしょう。しばらくするとぱたぱた尻尾を振ってキャンキャン寝言を言っていました。今日のことを思い出していい夢をみているのかしら...。

 

明日からの週間予報は、最高気温がずっと20℃以下です。今度はいつ水遊びできるやら...。9月にはもう長袖の季節が始まるので、リミットはあと1ヵ月。今年も頑張って冬を越えますから、その前にどうかもう少しだけ夏を....!と願っています。

 

 

 

スウェーデンで日本の夏

色々とありましたがオリンピックが始まりましたね。私には想像もつかない世界で生きている選手の方々。どの国の選手だろうと怪我がなく、ご自分の力が発揮できたらと願います。

環境の変化も味方につけなければならないのがオリンピックなのでしょうが、高温多湿に慣れていないスウェーデンチームはさぞかししんどいだろうなと感じます。30年以上日本で暮らしてきた私でさえ、今ではもう無理な暑さ...。−25℃には耐えられますが、+25℃ですらもう既にキツくなってきました。慣れって恐ろしい。

 

先週は20℃を下回り、最低気温が一桁台になることもありましたが、今週はまた暑さが戻ってきました。と言っても22〜25℃ですが。ごめんなさい。

目からも涼しさを取り入れようと、部屋の雰囲気をちょっと変えてみました。

気持ちはサントリーニ島

 

〈今までのお部屋はこちら↓〉 kawaiiinu-tito.hatenablog.com

電子ピアノの上にかけてある生地はキッチン用のカーテンですが、気にせず使用。

レトロな薔薇がたまらない

 

アイロン台のカバーもお揃いで薔薇があしらわれています。窓のカーテンの裾は60、70年代によく見られる特徴的なカーブを描いており、なんとも可愛らしいです。

私は大きな家具を新たに買ったり、他の物に買い替えたりすることは滅多にありません。なので、変化を出したい時にはこうして生地を変えたり、模様替えをしたりして気分転換を楽しんでします。でも面倒臭がりなのでこのまま冬に突入し、寒々しいまま来年の春を迎える事も有り得ます。気をつけないと。

 

部屋の雰囲気は涼しくなりましたが、残念ながら体感温度は下がらず。どうせなら体も涼しくなりたい。という訳で、甚平を作ることにしました。

生地は祖母が持っていた浴衣の反物です。母を経由して譲り受けました。とても古いし高価なものではありませんが、せっかく私の元にきた生地なので、飽きずに長く着られる何かを作りたいとずっと思っていました。プリントミスや染めむらにもなんだか時代や人の暖かみを感じます。

 

反物の生地巾は狭いです。なるべく生地を無駄にしないよう、切り替え位置などを考えつつパターンをひきました。出来上がりがこちら。

 

女性はたぶん左上前だと思うのですが、右側にポケットが欲しかったので右上前にしました。生地巾が足りなくて切り替えたのは、前端とパンツの後股下。

 

 

出来たものを着てみると、思った通り涼しいし軽いし最高です。ただ、想像以上にバカボンみたいで驚きました。試しにHusseに無理矢理着てもらいましたが、彼の方が断然似合っており更に驚きました。あ、断然バカボンという意味ではありません(本当に似合っていた)。つんつるてんだけど着る?と訊ねたところ、結構ですとのこと。でしょうね。

余った生地でHusse用に上着だけでも作れるかなーと思い、生地残を確認してみましたが半身分足りず。

スウェーデンの夏、若い女子達はぺらぺらな服を着ています。上半身の後ろ姿は紐だけのおなごも沢山おります。Husseも背後は紐にしてびんぼっちゃまスタイルはどうだろう?と提案してみましたが、当然却下されました。半身の意味を間違えてしまいました。涼しいし斬新だしセクシーだと思ったのですが。うそ。セクシーて。

 

今年の夏はこの甚平を着用し、蚊取り線香の煙に包まれながらノスタルジーに浸りたいと思います。

kawaiiinu-tito.hatenablog.com

オリンピックのスウェーデン選手団のユニフォームはユニクロが提供しています(競技による)。選手達はもしかしてお部屋ではユニクロの甚平なんか着たり着なかったりらじばんだりー。

 

行ってみないとわからない

今日、私は気付きました。はてなブックマークからもコメントをして下さる方がいるという事を。ブログを始めて1年強経つにも関わらず...何をぼーっとしていたんでしょうね今まで。せっかくコメントをして下さった方々、全く気付かずにスルーしてしまい本当にごめんなさい。そしてありがとうございました...。今日からコメントが見られるように仕様を変えましたので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。

 

さて。

私はスウェーデンに移住して7年半になりますが、住んでみないとわからない事は沢山ありました。なるべく困らないよう、想像の範囲で出来る限りの準備をして来ましたが、それでも暮らしてみないとわからないことは沢山ありました。

たとえば、冬の暗さがこんなにも辛い事。夏の真夜中は鳥の鳴き声で眠れない事。数え上げたらきりがありません。そもそも東京で生まれ育った私が田舎で暮らすこと、家族以外の誰かと生活経験がない私が誰かと暮らすことなど、国や言葉など関係なく戸惑う事も沢山ありました。しかし、それらは実際に生活や経験をしてみたからこそ気付けた事柄です。まさかウイルスによって帰国出来なくなるとは思ってもみませんでしたが、それでも後悔はありません。パラレルワールドは無限に広がっていき、どの道を選んだとしても何かしら想う事があるものです。

 

さてさて。

ちょっと前になりますが快晴で暑かったある日、私達は車で1時間半の場所にある川に遊びに行きました。そこは激流で有名で、マイナスイオンをふんだんに浴びる事ができます。今までも何度か遊びに行っています。この2枚は数年前に訪れた時の写真。

すごい水しぶき!

 

モザイクキラキラHusse

 

この激流区域に行くには細くて長い橋を通らなければなりません。でもティトも怖がらずに行けますし、良い散歩道。

なのに!

なにぃーーーー!

 

橋の入口が通行止めになっていました。つまり激流まで行けない。なぜだ!!!

ぐにゃり

 

あ....。これは無理。橋が壊れていました。

この近辺には川を一望できるホテルがあり、川の歴史や情報もHPに載っています。レストランもあって、宿泊客じゃなくともそこで食事をしたりできます。川に行く前、私達は一応そのホテルのHPをみていましたが、橋の倒壊については載っていませんでした。

 

来てみないとわからないって...ふふふ。ははは!あははははは...!!

私達と同じように橋の入口で呆然としている人達を何組か目撃しました。HPに書いておいてくれたらなーと思いましたが、そうするとホテルにお客さんが来なくなるんじゃない?と友人が言っており、確かに。と納得しました。こんな時期でただでさえ集客が難しいですから、仕方がないのかもしれません。

 

 

橋が壊れた理由ですが、今年1月に積雪で川の水が増量した挙げ句、水が凍ってしまい、バキバキっと壊れてしまったそうです。水はホテルの70cm手前まで迫り、土嚢を積んだりしてどうにか浸水は免れたとのこと。周辺を散歩していたらその痕跡が至る所に残っていました。

倒木

 

こっちも。大変だったんだね...。

 

激流区域に行けないのは残念ですが、せっかく来たのでティトと一緒にこの周辺をお散歩しました。出発前は太陽が出ていたのに、だんだん雲行きも怪しくなってきましたし、丁度良かったかもしれません。でもHusseは遊び足りないようで、その辺にあった大きな岩によじ上ってへんなポーズをキメていました。怪しすぎたので写真は加工しています。

ぼくは他人のふりをしているよ。

 

行ってみないとわからないこと。話してみないとわからない人。やってみないとわからない事は沢山あります。今回のように空振りすることもありますが、家でうだうだしているよりは有意義に休日を過ごせたと思います(でもうだうだする日もすごく好き)。予定が変わってもその代わりに何か楽しめる、と思って気持ちを切り替えるのも大事だな、と改めて感じた日でした。

ただ、遠くから旅行に来た人にとっては気の毒極まりなく。HPだけではなく、ニュースやインスタ、FBなどのSNSもチェックすると安心かもしれません。なにはともあれ、行きたいと思った時に行きたい場所に行ける、会いたい人に会える世の中になってほしいものです。

 

 

親友の気配が消えてしまった。

スウェーデンでは夏至祭以降、4週間程度夏期休暇をとるのが一般的です。休暇を分散させる人、私達のように時期をずらす人などもおりますが、特にファミリー層はだいたいその時期に休む事が多いようです。

ティトのガールフレンドであり、大親友でもあるホップ。ジャーマン・ショートへアード・ポインターという犬種の大型犬です。

kawaiiinu-tito.hatenablog.com最近、ホップ達を見かけないなーと思っていました。ちょうど夏期休暇の時期だし、ご家族でどこかに行ってらっしゃるのかしらー?と。

ところが先日、ご近所のおばあちゃんから悲しいニュースを耳にしました。夏至祭の頃、ホップが亡くなったと。

 

原因は脾臓の悪性腫瘍だそうです。中〜大型犬がなりやすい病気らしいのですが、初期症状はあまりみられず、末期になって急に体調が悪くなったりして発見されることが多いとの事。8歳を過ぎたら定期検診を行い、腫瘍が小さいうちに除去手術を行なうのが対策とされているようです。

恐らくホップの場合は発見が遅かったのでしょう。道で会った時の立ち話でも病気の話など皆無でした。実際とても元気そうでしたし、いつもと同じく彼らは散歩を楽しんでいました。

悪性腫瘍が大きくなると脾臓は全摘されますが、予後は厳しく、その後の生存率はとても低いそうです。スウェーデンでは犬の安楽死は一般的です。望みが薄い手術や治療を続けるのは虐待とみなされ、獣医は診察をしてくれなくなり、投薬も中止されます。犬としての尊厳を維持したまま安らかに眠らせてあげよう、という考え方のようです。私個人としては、それも一理あるなと。ただ、一筋縄ではいかない色々な想いが湧き出てしまい、実際にその時になったらその選択ができるかどうか、それが愛犬にとってふさわしいかどうか...決断できる自信がありません。命あるもの必ず終わりが訪れるのは重々承知しており、犬と暮らそうと思った時から覚悟はしています。その時のために、後悔しないようベストを尽くそうと常に考えています。でもそれでもきっと後悔はするでしょうし、別れは名残惜しく、恐らく私の人生で最も悩む決断となる事でしょう。

ホップの家族が選んだ安楽死は、ホップを想えばこそのこと。私が普段彼らと接していている中でも、ホップへの愛情を溢れるほど感じていました。人の感情や決断に至るまでの過程など、こういった繊細な事柄は外野がとやかく言うものではありません。ホップが愛されていて幸せそうだった、それで十分です。

 

私とHusseは冒頭でも申し上げた通り、近所のおばあちゃんからホップの件を聞きました。ご家族から直接訊いていません。

昨日、お昼の散歩中にホップの飼い主であるアンナにバッタリ会いました。今日は寒いねー、もうすぐ雨も降りそうね!などと天気の話をしただけです。アンナが自転車だったこともあり、すぐに別れました。

人によって悲しみの癒し方はそれぞれです。アンナはホップにまつわる事柄を話すのも辛いかもしれません。人に話したり文章にして書くことは、もう一度その事柄に向き合い、思い出して気持ちを確認する必要があり、とても辛いと感じる人もいます。なので私から何か言う事は憚られ...。

でもきっかけがないと話せない人もいます。ホップのこと聞いたよ、とこちらが訊ねることによって気持ちを吐露して楽になれる人もいることでしょう。私がどういったタイプなのかはどうでもよく、アンナはどうして欲しいのかが大事な事。でも私はアンナではないので当然答えはわからず、ただただ慮るのみ...。

 

夏至祭後の2週間程、ティトは朝の散歩で家に帰る時、家のちょっと前で伏せて動かなくなっていました。最近どうしたんだ?まだ帰りたくないのかな?と不思議に思っていましたが、ホップの事を聞いて理由がわかった気がしました。

散歩でホップの家の前を通るときはチラチラみたり、ホップ出てこないかなーと座り込む事が以前からありました。でもここ最近は恐らくホップの匂いが消えて、不思議に思っていたのでしょう。昨日アンナと道ですれ違ったときも、あれ?ホップは?と彼女達が来た道をクンクン辿ってホップの気配を探していました。キョロキョロ辺りを探す仕草に、思わず私も涙がこぼれました。とっても大好きな大親友。悲しいね...。

ホップがヒートの時にはティトはホップの事ばかり考えていました。

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それはそれで大変でしたが、大好きだからこその反応であり、ホップとのとても印象的なエピソードとして心に残ります。

思い出すと涙がこぼれますが、ホップとの楽しかった時間を忘れずに、大切に、いつでも取り出せるよう、心に留めていようと思います。ティトはホップに会えない事をずっと不思議に思っているでしょうが、ティトの心の中でも同じくホップは生きているはず。いつか会えた時、また楽しく遊べるといいね...。

 

とても頭が良くて優しくて楽しくて、大切な友達。ありがとうと伝えたいです。