秋には秋を楽しむべし
この一週間で紅葉が見頃のピークを迎え、ここ2〜3日で落ち葉がどっさり増えました。
冬に対する気持ちの変化
ティトを迎える前の3年間、私はここの冬がとても苦手でした。もちろん移住前にはこちらへ旅行に来て、北極圏の冬がどんなものなのか体験はしていました。しかし、当然ですが短期間ではわからない事が沢山ありました。
-20℃以下になる気温。その寒さには毎回びっくりしますが、家の中が暖かいので防寒さえしっかりして外に出ればなんとかなります。ギリ。
辛いのは暗さです。冬の日照時間は3時間程度になりますが、太陽は夕日のように低いので日差しは届きませんし、そもそも青空を拝めません。それが2ヵ月半くらいでしょうか。植物が光合成するように、人間も太陽光が必要です。日光を浴びないとビタミンDが欠乏し、ドーパミンの一種であるセロトニンという物質が分泌されなくなり、ストレス障害、睡眠障害に陥りやすくなります。
私はその影響を諸に受けてしまい、非常に気分が落ち込んでいました。動悸がひどく深呼吸ばかりしたり、眠いのに眠れず、すぐに悲しくなってしまったり。
ところが、ティトと暮らすようになってから劇的に改善されました。もちろん夏よりはしんどいですが、落ち込む事がずいぶん減りました。気分が冴えなくても毎朝＆毎昼ティトと散歩に行き、自然の空気を吸って景色を見たり、ティトに笑わせてもらったりして、楽に暮らせるようになりました。
ティトには毎日楽しく幸せに暮らして欲しいと思っていましたが、その逆で私達はティトに助けられてばかりです。
以前は秋が訪れると、もうすぐ冬が来てしまう...と憂鬱さに押しつぶされそうでしたが、そんなわけで今では紅葉も楽しめるようになりました。ティトのお陰です。
今は秋
本当は秋晴れの紅葉を楽しみたいところですが、今週はずっと霧がかかっていて、遠くまではっきり景色を見る事ができません。
霧の中は激しい滝のそばにいるかの如く、マイナスイオンを浴びているような感覚になります。実際、ミスト状の雨が体にまとわりつくのですが、 でもまぁこれはこれで風情があって良いかもしれません。
以前、緑の裏道の写真を載せましたが、それから一ヵ月ですっかり秋の裏道へと変化しました。
紅葉然り、秋には秋の良い所がたくさんあります。秋刀魚や栗など美味しいものも沢山あります。想像しただけでほわーんとしてきます。まぁどれもここでは食べられないのですが。
スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋、皆さんはどんな秋をお過ごしの予定でしょうか。
私は今のところ睡眠の秋です。寝ても寝ても眠れます。それはそれで心地が良いのですが、眠り過ぎて色々怠けそうになります。実際怠ける日もあるのですが、最近の私にとってはご褒美＝お昼寝。気持ちよく眠る為に何かを頑張ったりしています。不思議な過ごし方ですが、とりあえず幸せなので良しとします。
ティトにとっての秋？おそらくティトも...
ぐぅ
睡眠かもしれません。
こんな姿を見ると腕枕をしたくなりますし、むぎゅうっと抱きしめたくなりますが、確実に嫌がられるので我慢しています。
日本は気温も下がり、だいぶ涼しくなって来たと聞きます。どうぞ皆さんもそれぞれの秋をご堪能できますように...。
