間違えた編み目の直し方
編み目の色間違い
編み物をしていると、編み目を間違える事がよくあります。
数目戻ってやり直す程度だったらなんともありませんが、何段も先に進んだ後に間違いに気付いた時のショックといったら...。数分動けなくなる事もしばしば。
つい先日もありました。
本当は白で編むべきところを、からし色で編んでしまいました。何段も編んでから気付くなんて気絶しそう...。
だけど大丈夫!
このような間違いなら難なくやり直す事が可能です。
用意する物と直し方
必要なのはループ返し。
布で細い紐を作る時に裏返すための道具で、100円ショップにも売っているようです。
まず、間違えた列の編み目を、やり直す目の一つ下まで全てほどきます。
一番上の段の目はほつれないように全て針に通しておきます。
ほどけたらループ返しの登場。一番下のほどいた目にループ返しを通したら、間違っていたからし色ではなく、裏に通っている白糸を拾います。
ちょっと見えづらいのですが、矢印先端の可動する部分が、上の目と下の目の間にくるまで押し込みます。
指定位置まで来たら、今度は青矢印の方向に引っ張ります。すると、可動部分が赤矢印の方向に閉じるので、そのまま目を引き抜きます。
これを上まで続けていきます。ループ返しを目に通して、押しては引いての繰り返し。
矢印の目がからし色から白色にした部分です。直した目は糸が緩んだりつったりするので、前後の目を針で引っ張ったりしながら馴染ませて下さい。
かぎ針でもできますが、ループ返しのスピード感&手軽さに勝るものなし!
2目以上の色間違いは難しい...
一色使いで編み方を間違えただけなら(表目を裏目で編んじゃったとか)この方法で何目でもやり直せますが、2色(または3色)で2目以上の間違いの場合は、残念ながらこの方法は避けた方がいいでしょう。
なぜなら、目が馴染まずにその段だけ白糸がつってしまったり、あるいはからし色の目が緩んでしまうからです。
つまり、もし今回白色部分を間違って3目からし色にしてしまっていたら、その部分まで全てほどいて編み直すのが恐らくベスト。
直すと気持ちがいいよ!
間違えをやり直すのは非常に億劫で、ややもすれば全て投げ出したくなってしまいます。私も何度やめたくなったことか...。
でもそこをぐっと堪え、コツコツ直した先にあるゴールは清々しさが増します。仕上がったとき、直して良かったときっと思えるはず!
手を動かせばいつかは完成します。
せっかく手間隙かけて作るのなら、心残りのない気に入った物を作れたらいいですね。