誕生日の祝い方は人それぞれ。
先週末はHusseの誕生日でした。
スウェーデンでは誕生日を迎える本人が、家族や友人を自宅に招きパーティーを開きます。
でも私とHusseは、家族や友人と言えども大人数のパーティーが苦手なので、誰も招きません。ストレスなく好きなことをして好きなものを食べて一日を楽しむ、というスタイル。
今年は何がしたい?何がほしい?と聞いてみたところ、何もしたくない、欲しいものもない、とのこと。あまりにも無欲なので、ほら、どこかレストランに行って美味しいもの食べるとかさ、と突っ込んでみると、、、
Matteが作る日本のカレーが食べたい。
ですって。なんて嬉しい安上がりな願い!
(街で買える唯一の日本のカレールーは、一箱800〜900円ですが、お安い御用です)
そんな話をしていたら、Husseが思い出したようにこう付け加えました。
あ!そうそう、ケーキは自分でもう予約してきたから気にしないで、と。
さらに、ケーキに書いてもらうメッセージも伝えてきた、との事。
自分で自分に送るメッセージとケーキ...。それを、あー楽しみだなぁ!と小躍りしながら私に伝えるHusse...。なんだこの人は...。
私が焼くケーキにはもううんざりってことなのか?
ま、まぁいいでしょう。お好きなようにどうぞ、と迎えた誕生日当日。
朝10時に予約していたケーキを受け取りに行きました。1ホールは2人では食べきれないし、せっかくだからとその足でHusse両親宅へ行き、4人で頂く事にしました。
私はケーキよりも、Husse自作自演のメッセージが早く知りたくて仕方がない!
足元のティトはぼくももらえるかな?とそわそわ。
....。
.........。
箱を開けて私は吹き出しました。
がんww ばってwww
ケーキのダイナミックさに目を奪われるよりも、”頑張って”にやられました。横ではへへへと笑うHusse。お店の方は、Gan Batteってどこの国の人名だろう...?とさぞ訝しんだことでしょう。
とは言え、自分を奮い立たせるいい言葉。この一年も頑張ってね!
なんて思わないし言えないし優しくない私は、まじww ウケるwwwってアンサーケーキを焼いちゃいたい。
それはそうと。
肝心のケーキですが、これはシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテというドイツ発祥のケーキをスウェーデン風にしたものです。本来はスポンジケーキでサクランボなど入っているようですが、これは焼いたメレンゲに生クリームとチョコがたっぷり塗られてありました。
甘すぎてティースプーンで一口が限界でした。ヘーゼルナッツもふんだんに入っていましたが、私はアレルギーなのでどのみち食べられませんでした。Husseよ...それが諸々の答えか...?ま、まぁ深くは考えずにおきましょう。
結局両親も胸焼けするのか少ししか食べられず、帰宅後にご近所さんにおすそ分けしました。
甘党のHusseもだいぶ堪えたらしく、夕飯になってもお腹が減らないし、私もなんだか疲れてしまったので、カレーは翌日に変更になりました。
その代わり、ゆっくりお風呂に入りたい、とHusse。
そして出来ればMatteが持っている日本の入浴剤が欲しい。それを誕生日プレゼントにしてくれないか。と、もじもじしながら私に言ってきました。
昨年、日本に一時帰国した友人に入浴剤をもらったのですが、それを見て自分も欲しくなったHusseは、半年くらい前に自らネットで日本の入浴剤を注文して買いました。大量の入浴剤を前に嬉しくなったHusseは、Matteにも半分あげる!と気前よく私に半分くれました。
彼は早々に使い果たしましたが、私は大切にちまちま使っていました。
今回彼は、まだ残っている私のその入浴剤が欲しいとの事。
......いいですけど?
っていうか元々はあなたが....っていうヒストリーはHusseには不要。彼はまったくそういう事を気にしないので、お望み通りいくつかあげると、本当にどうもありがとう!ともの凄く感謝してお風呂へ向かって行きました。
幸せそうでなにより。
よく考えてみると(考えなくてもわかるけど)私は一日何もしていないし実際何もあげていないのですが、Husseは満足そうだし明日カレー作るしみんな健康だしめでたしめでたしってことで、おしまい!
※今読み返してみたら色々最低だったので、あと3つくらい入浴剤をあげようと思います。