カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

それをくれるんだね。

クリスマス当日。私とHusseはプレゼント交換をする習慣がないのですが、今回私はささやかなプレゼントを用意しました。

 

日本の入浴剤です。しかも一袋だけ。というのも、2年前に帰国した時に大量に購入したものの残りです。あと2つしかないうちの一つ。貴重。そもそも買った時に半分こしたのですが、彼は早々に使い切ってしまいました。使い方には性格が出て面白いです。Husseはいわゆる”温泉の素”が大好きで、入浴時にはいつも「水神様、ありがとござます!」と唱えてからじゃぼんしているようです。何唱えてんの?とは敢えて訊ねませんが、お風呂から聞こえてくるソレに私はいつも部屋で一人、爆笑しています。

朝起きてプレゼントに気付いたHusseは非常に喜んでいました。しかも中身は水神様。え、そんなに?っていうくらい喜ぶので若干引きますが、嬉しい気持ちになってくれると私も嬉しいので、結果よし。

私達2人へのプレゼント

Husse両親が私達にプレゼントをくれました。私は自分で気に入ったものしか使いたくないので、後々残るものをプレゼントされるとちょっと困ります。以前は両親からそういったものを色々頂き、困惑する事がよくあったのですが、スウェーデンでもコンマリさんが有名になってくれたお陰で、日本人=モノを持たないみたいに思ったらしく、それからは食べ物など消えてなくなるものをプレゼントしてくれるようになりました。助かる...。

今回はこちら。

 Husse父手作りの雑穀パン

 

ローカルのグルッグ

 

パンは焼きたてで非常に美味。グルッグはクリスマスの時期に飲む、色々なスパイスが入ったホットワインです。私はお酒が弱く、ワインならグラス一杯で顔が赤くなるのですが、こちらはアルコールフリーなのでぐいぐいいけます。やけどをしない程度に温めてから、お好みでレーズンやアーモンドを入れて頂きます。こちらも美味!カップは、5年くらい前に引っ越した近所のおばあちゃんがくれたもの。グルッグ用の小さなカップです。

何かをあげたいと思ってくれる気持ちは、とても有り難く嬉しいものです。

私へのプレゼント

ところで先週、Husseの兄妹にマスクを頼まれて2つ作りました。

今までにも沢山マスクは作って来ましたが、家族や仲の良い人には当然無料で作って渡していました。そして皆さんありがとうと言ってくれるので、私もそれで十分でした。兄妹にも以前2つ作ったのですが、お礼も何も言われず。今までにあった過去の歴史も相まって、私はモヤモヤしていました。そして今、また2つ作ってくれと?前回のはどうした??っていうか、お店に行けば2つで1200円くらいで売ってるけど?

話を聞くと、仕事で使いたいんだけど職業柄黒いマスクじゃないといけない、だから新しく黒い布で作ってくれ、との事でした。

私はパターンナーとしてお金と時間を使い、努力と経験を積み技術を身につけました。それをただで使おうと思ってるね?とは言いませんでしたが、彼女には言いたくなる...。でもHusseの家族なのでしかたありません。作りました。

またお礼もないんでしょ。と思っていたらありました。今回は写真付きのメールでありがとう!って。私はちょっと報われた気がして、その言葉で楽になりました。次回はないけど。

そんな事が先週あった先の今、クリスマスです。

彼女がクリスマスプレゼントを私にくれました。一応紙袋には入っていましたが、包装もなにもされていないブツを見て、私は叫びました。

...........。

 

ねぇ、ちょっと!

なんということでしょう。私の頭の中にはビフォーアフターの曲がリピート...。そこはかとなく漂う、とりあえずあげたった感。しばらく放心しました。たぶん今までの私を見ていたら、こういうものが私の趣味ではないことくらいわかると思うのですが、っていうかこれリサイクルショップで買ってるし、いやリサイクルショップは私も好きだけども!

Husseは笑っていました。こいつ...。

このネズちゃんには申し訳ないけど、このまままたリサイクルショップにお帰り頂いて...と思いましたが、なにせ小さな街なので、兄妹がリサイクルショップに舞い戻ったネズちゃんを見かける可能性も大きく、私は気持ちのやり場及び、ネズちゃんの置き場に困りました。どうしよう...。しかしネズちゃんに罪はない。散々私になんだこれおい!と言われ続けるネズちゃんがちょっと可哀想になってきました。それもこれも適当な気持ちで渡す彼女のせい...にしたい。

とりあえず玄関にいてもらおう、と思って移動させた私。その後部屋でのんびりして、ふとお昼寝しているティトを見たら、こんな事になっていました。

 

こら、こら、こら。

ティトを見下ろすネズちゃん。誰がこんな場所に...って奴しかいません。Husseになぜここに移動させた?と聞いたら、ティトに異常がないか見守っている、との返答が。

もう、なんか、この兄妹...。でもティトはまんざらでもなさそう...。

もう一度書きますが、何かをあげたいと思ってくれる気持ちは、とても有り難く嬉しいものです。でも冗談抜きで気持ちだけで十分です。

適当さが伝わってくる&消えないプレゼントは一生本当にいらないぜ!って思った2020年のクリスマスでした。