カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

Fikaしたい!

スウェーデンで暮らしていると、Ska vi fika? (スカ ヴィ フィーカ?)という言葉をよく耳にします。簡単に言うと"お茶しよ?”という意味ですが、fika(フィーカ)の正確な意味は、”お茶をしながらお喋りをする”です。

職場でもフィーカの時間はあります。いわゆるコーヒーブレイクですが、雇用主はその時間を設ける義務があり、労働者にはフィーカをする権利があります。ただ一人でコーヒーを飲んで休憩するのではなく、同僚と会して何気ない会話をします。その時間があったら仕事したい!と思う方もいらっしゃるでしょうが、フィーカをした方が生産性が上がる調査結果が出ており、重要性は立証済み。

私はスウェーデンで企業に勤めた事がありませんが、もしそんな機会があったらフィーカには石ころ帽子を被って参加したいです。つまり一人でぼーっとしたい。生産性?しーらない。

 

ってそんなことはどうでもよく。

日本で暮らしている方のインスタやYouTubeを見ると、犬と一緒にカフェに行ったりショッピングを楽しんでいる姿をよく目にします。私が住んでいる場所は田舎ですが、中心地に行けばカフェはいくつも、いや、いくつかあります。ですが、商業施設などは犬同伴禁止(カートやキャリーバックに入っていても)ですし、カフェも店内NGばかりです。

ティトも一緒にフィーカしたい...。

 

探してみたところ、街と郊外(ウチの近所)に1店舗ずつ、店内犬同伴OKのカフェがあると知りました。

まずは近所のカフェ。スウェーデンに移住前は、祖国であるシンガポールのフランス大使館で経験を積んだコックさん兼オーナーの個人経営カフェです。そこにティトと行く日本人の私。ん〜情報過多。

こちらはフィーカを楽しむだけではなく、きちんとした食事もできます。お料理がとっても美味しい!更に犬同伴OKなんて嬉しい限り!

オーナーは犬が大好きで、ティトの事を毎度可愛がってくれます。しかも味付け前の茹でた鶏肉も、ティトの為に無料で用意してくれます。ティトもそれを知っているので、お店に入るといつも大興奮。私やHusseがfikaを楽しむだけでなく、ティトも喜ばせて下さるカフェ。最高です...。

鶏肉をペロっと平らげた後は、私やHusseがコーヒーを飲み終わるまで大人しく横になって休んでくれています。因みにティトはコーヒーの香りが大好き。

 

昔、Husse家族とソファーでくつろぎながらフィーカをしているとき、ちょっと目を離した隙にカフェボードに置いてあった私のコーヒーを、ティトはぺろぺろ舐めて飲んでいました。コーヒーは犬の体によくありません。自己嫌悪と焦りと心配で、しばらく気が気ではありませんでしたが、幸いティトはケロっとしており、その後も体調に変化がなくホッとした、という事件がありました。

私の心配を他所に、ティトはその後もコーヒーを飲みたそうにしますが、ダメ、絶対。味を覚えさせてしまって申し訳ない...。

 

街のカフェはたくさんの人で賑わっているので、ティトはのんびり出来ないかも...と初めて行く時は不安に思いました。が、ティトは特に興奮する事もなくのんびり休憩してくれました。それからというもの、度々訪れては私とHusseとティト、水入らずでのんびりフィーカを楽しんでいます。

ぼくが飲めるコーヒーあるかなー?

 

ないの?じゃあ寝ちゃう。ぐう。

 

スウェーデンには犬アレルギーの人がたくさん居るようです。その為、犬同伴の店舗が少ないんだとか。仕方がありませんね。

今後更に犬OKカフェが増える事を願いつつ、今ある2店舗を行ったり来たり楽しみたいと思います。