カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

イカナイデー!

前回の記事で、犬は平均で89単語を理解している、というネットニュースをご紹介しました。

現在私はティトには80%スウェーデン語で、20%日本語で話しかけています。初めの頃は100%スウェーデン語だったので、途中から日本語に変わった単語には若干戸惑っているようでしたが、今ではそれらの意味を理解しているようです。たぶん。

どういう振り分けで8:2になっているかというと、日常会話(ティトに向けた私の独り言含む)や一般的なコマンドはスウェーデン語ですが、切実な表現やニュアンスがしっくりくる言葉はいつの間にか日本語になってしまいました。代表的なものは次の3つ。

その1。かわいい

sushi、karaoke、と同じように、今や世界共通語になってきたkawaii。もちろんスウェーデン語にも”かわいい”という意味の単語はありますが、ティトに向かって言う時は日本語のほうが私にとってはなんだかしっくりきます。一日の間に何度かわいー!と言っていることか...。数えようと思っても無意識で言っている場合もあるので、真相はわからず...。

その2。イカナイデー!

寝ようと思ってベッドに入ると、ティトがやって来て私の体に寄りかかるように横になります。私はその瞬間、とてつもない幸福感に包まれるのですが、2〜3分すると満足するのか、ティトは他の場所に移動してしまいます。私としてはそれが凄く寂しい...。従って、イカナイデー!と叫びます。スウェーデン語で”さみしいよーう、ここにいてー、おねがいー”とは言いますが、イカナイデー!は何故か日本語になってしまいます。なんだかその方が伝わる気がして。ってなんかメンヘラでめんどくさそうな奴ですね。だからか?だからどっか行っちゃう??

その3。ごろーんして

ティトのブラッシングは私の担当です。毎晩バスルームで行ないます。ティトには横向きに寝そべってもらうのですが、その時に、ごろーんして、と言います。ごろーんって表現がなんだか好きで言っていたら、ティトは覚えてくれました。すっごくイヤイヤな雰囲気出してるけど。

わかる?そう、いやなんだよ、ぼく。

 

ティトだけじゃなかった

kawaii以外の日本語を使う時、その場にはだいたい私とティトしかいません。Husseがいる場合はスウェーデン語を話します。

ところが。私がティトと戯れている時やバスルームでの会話を、どうやらHusseは聞いていてなんとなく覚えたようです。

ある時3人で遊んでいたら、突然Husseがティトに向かって叫びました。

イカナァイデ!

私が言う平坦なアクセントのイカナイデーではなく、文字通りナァイにアクセントがついていましたが、奴さん耳コピするなんてなかなかぞ、とちょっと私は感心しました。

そしてまた別の日。私が自室でダラダラしていたら、隣りの部屋からぼそぼそ何やら聞こえてきました。Husseがティトと遊んでいるはずだけど、はて?

 

コロ...シテ.....

ティト、コロ...シテ.....

 

 

え?殺して??

 

勘の良い皆さんならおわかりでしょう。そうです。”ごろーんして”をちょっと間違えて耳コピしてしまったようです。コローシテーって確かに似ていますが、その間違いはキケン!

早速訂正しようと隣室に行くと、Husseが一生懸命コローシテーコローシテーとティトに唱えていました。ティトはわけわからんといった様子で、きょとんとHusseをただみつめているだけ。そりゃそうですね。コロシテーは習っていませんから...。

ほんとうはぼくその意味知ってたりして...クックック

 

以上、少しだけ2カ国語を理解出来るティトと、物騒な言葉を知らず知らずに覚えていたHusseでした。

 

 

 

と言いつつ。

私も未だに間違えて発音している単語なんてきっといっぱいあるだろうし、実際アクセントなんて全然身に付いてない、っていうか耳コピする気力もない、と手放しでHusseの間違いを笑えないのでした...。コロシテくれ...!