どうする5本指手袋
日本に住んでいた頃、ALKAという靴屋さんでセミオーダーの靴を購入したことがあります。
www.alka.co.jp私は足に先天性の問題を抱えているため、予約をして創業者の方に直々に見て頂き、自分の足に合った靴に仕上げて頂きました。履いた瞬間、今まで感じたことのない感覚が全身に伝わり、思わず笑いがこみ上げてしまいました。とても感動して、帰り道にはちょっと涙すら出ました。
すごく良い靴屋さんだよと母にも勧めたところ、母も一足欲しいとのことで、後日一緒に再びお店へと行きました。母は特に問題のない足ですが、店員さんはカウンセリングをして下さいました。素足になって重心をチェックしたり、型をとったり。
付き添いのつもりで行ったのに、私もまたもう一足欲しくなり、再度カウンセリングを受けて靴を探すことにしました。
同じ店員さんが私と母の足をチェックして下さったのですが、その際に一言。
お母様と足がそっくりですね!
肉のつき方、骨格、指の形など、親子と言われなくても親子だとわかる、と言われました。なんか恥ずかしい....。
ところ変わって先日。
編み物好きの私の親戚に、ちょっと特殊な編み方を説明するため、私が編んでいる手元の動画を撮ってLINEしました。それを見た親戚が一言。
Matteの手、Matteのお母さんとそっくりだねー!
...なんてこった。
親子ですので似ていて当然なのですが、足や手さえも似るのかーとDNAの底力を感じました。近年は声も似てきたと言われる始末。最近では自分でも母そっくりだと思うことがあり(特に写真)、愕然とすることがあります。母のことは好きですが、自分も歳をとったなーと感じることが増えてきました。
ってなぜこんな話になったかと言うと。
母を恨むつもりはありませんが、私は自分の手があまり好きではありません。肉厚で小さく、指が短くてむにむに。手の甲に血管が浮き出たことなど一度もありません。
高校生の頃、まだまだ初々しかった私は、何かのお祝いには彼氏に指輪を買ってもらいたいな☆と思っていました。
当時付き合っていた彼氏が願い通り指輪を買ってくれるとのことで、確か原宿か渋谷にあったアガットに2人で行きました。わくわく。
気に入った指輪がいくつかありました。店員さんにショーケースから出してもらって試してみたところ、ちょっときつい。そこで店員さんが一言。
あ、お客様、今はちょっと手がむくんでいらっしゃいますね?
.....。
......いらっしゃいませんよ。
傍らには彼氏がおり、当然一部始終をみていたわけで、私は非常に恥ずかしかったのを覚えています。あ、えっと、いえ、そうですね、とかむにゃむにゃしてごまかした気がしますが、結局サイズを1号あげて買ってもらいました。お店から出た瞬間にお前超うけると彼氏に笑われ、こいつ許すまじと心に誓ったとかなんとか。買ってもらっといてアレですが。
なぜこんな記憶が蘇ってきたのかというと。
先日、私は新たな編み物に挑戦しました。5本指の手袋です。
練習なので自分用にしようと思って編みました。当然ですが途中ではめて試しつつ編んだわけですが.....きつい。
タイトな5本指手袋に私というむにむにハンドをねじ込んでみましたが、BoAもびっくり、きっつきつ。
装着は一応可。でも。
はめるな!危険!です。自分の手については熟知しているはずだったんですが...。
っていうか拳あたりで薄々気付いていました。きっときついなって。でもここまで来たら...って勢いでいてもうたのです。あーあ。
彼氏と買い物に行っても、私指輪のサイズ7号なんだよねーっていうか浮腫んでるってどういうこと?、あ、店員さん5号サイズも試してみていいですかぁ?とか言っちゃう手なら恐らくピッタリサイズです。ねたみ?いいえ違いますよ...。
色白で華奢で血管や骨が浮き出ていて折れちゃいそうな手!憧れる!!
編み直しです。
これも経験と思って頑張ります。
おかーさーーん!