カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

たったの一時間。されど一時間。

3月28日、日曜日の午前2時。丑三つ時にそれは行なわれました。

誰も何もしていないのに、時計の針がぐるっと一周高速回転。そしてあたかも今3時ですけど何か?って具合に、何事もなかったかのようにまたチクタクのんびり動く時計の針...。こわ!一時間どこいった??

 

そう、ヨーロッパは夏時間に切り替わり、スウェーデンは日本から-7時間の時差となりました。以前、私は夜更かし中に実際にデジタルの時計が自動で動くのを目撃し、うわー!と思った記憶があります。びっくりします。

アナログの時計は、手動で一時間進めなければなりません。コレを怠ると、色々と頭が混乱することになるので、朝一で行なう事をお勧めします。

とは言え、時計を調節したところで、体内時計はすぐに切り替わりません。なにせ一時間睡眠時間が少なくなるので、私の場合2〜3日はなんだかしっくりきません。今7時だけど本当は6時で、ってことはお腹が空かなくて当然か...みたいな。

 

でも人間は楽です。いつ時間が切り替わるかわかりますし、調子がでなくとも一時間足りないせいか、と理解できます。でも動物はどうでしょう。何もわからずに振り回されて、気の毒な事この上なし。酪農家などは規模が大きすぎて、搾乳時間などをわざわざ細かく調節することもできないでしょう。

ティトは2〜3日前から、少しずつ散歩や食事の時間をずらしています。冬時間は一時間遅くなるので、食事の時間もその分遅くなってしまいます。朝食が一時間遅くなるって、とてもストレスです。空腹で胃液を吐いてしまう場合もあり。

ぼくはまだ眠いよ...。

 

数年前、こういった時間の調整を廃止しようという動きがありました。夏時間に合わせるのか、冬時間に合わせるのか、そもそも今まで通り切り替えるのかなど、EUで投票が行なわれました。でもその時は決定する事はなく(私は2019年に廃止だとニュースで見た記憶があるのですが)、結局2年間の猶予を持って、2021年までの間に決めようという結論に達しました。

2021年。今年です。でも何も音沙汰なし。いつものように夏時間に切り替わりました。じゃあ冬?例年通りならば10月最終日曜日に冬時間に切替ですが、リミットギリギリまでのらりくらり?

2018年の時点では予想もつかなかった事態に現在は陥っています。コロナ対策が最優先されるべきであり、その他は後回しせざるを得ないのはわかります。でも2019年はウイルスなかったよ?考える時間あったよね??

 

今回は夏時間に切り替わりましたが、これが最後の夏時間となるのか。

はたまた冬時間に切り替わる事なく、このまま夏時間が続くのか。

いや、この調子で結論は先送りとなるのか???

 

先日読んだニュースでは、こうした時間の切替で毎回最低でも30人が亡くなっているそうです。ペースメーカーなどの医療器具の問題らしいのですが、本当でしょうか...?スウェーデン国内だけではないにせよ、30人って大事では?だとしたら早急に廃止するべきだと思うのですが。

不安に陥る病人や、人間の都合で振り回される家畜達。不要な心配が消えて、エコで自然な未来がすぐそこにありますように。