世界はそれと自分だけって時間。 - カワイーヌ・ティトの北欧生活

今、自分はとても幸せだ、と心から思っている人はどれほどいるでしょうか。

自分自身の心配事はもちろん、家族や友人など大切な人々の例えば病気や悩み事などを想うと、なんとなく心が晴れなかったり、手放しで日々を喜べる事は私自身そう多くはありません。コロナ禍のご時世で幸福感を感じている人は特に少ないかもしれません。

だからこそ、日々の癒しや楽しみは必要になってきます。例えば大好きな音楽を聴いている時。好きな映画を観ている時。5分でも2時間でもその一瞬は全てを忘れられます。何かを純粋に楽しむことは、精神衛生上なくてはならないものだと思います。芸術や娯楽は食事や睡眠と同じくらい大切なものだと私は思っています。

日本で暮らしていた時、私にはこんな楽しみがありました。

月刊ムー

主にUFOなど宇宙のミステリーや古代の不思議を扱う雑誌ですが、私はこれが大好きで、よく買っては近所の喫茶店でコーヒーを飲みながら読んでいました。友人達にはだいたいドン引きされましたが、気にしません。1％の可能性を、さも99％そうであるように書き連ねられた記事。あそこにUFO出たってよ。という話を聞けば飛んでいき、もしかしたら、ひょっとして、そうかもしれない、いやきっとそうに違いない、UFOだ！と畳み掛けていく彼ら...。オーパーツ特集などでは本当にどきどきして、読み終わった後も色々と一人で想像しては楽しんでいました。良い意味での胡散臭さが楽しくて、嫌な事も忘れて没頭出来るひと時でした。幸せだったな...。帰国したら久々に買って読みたい...。

そんな月刊ムーでは、UFOと並んでUMA(未確認生物)特集も人気がありました。ウソだろおいと心でわかっていても、本当にいるのかしら！とわくわくさせるムー。ツチノコにカッパにスカイフィッシュ。そうそう、そういえば週末に私はイエティを目撃しました。

すごい展開ですみません。

大雪が降ったよ！

先週末は雪が降り続きました。水分を含まないサラサラの雪は、手で握っても砂のようにこぼれ落ち、瞬く間に積もっていきました。朝は除雪が終わるまで散歩が出来ずティトはイライラ。土曜の朝はアパートから外に出るドアが雪で開かず、ティトを待機させて雪かき。車で出掛けようにも雪で車が埋もれてしまい、一日2回の雪かきが必須に。

しかも風が強くて、サラサラの雪はかいてもかいてもキリがなくて大変でした。良い運動になるかと思い、Husseに変わって雪かきを志願しましたが、現在は全身が筋肉痛で私は動くのもやっとです。普段の運動不足がたたりました。日曜はようやく雪がやんだので、駐車場も落ち着きを取り戻しました。

お隣さんはもはや駐車出来ず。

除雪車はひっきりなしに走っています。お陰様でティトの散歩も問題がなくなったので、普段通りに行く事に。ここはそこまで豪雪地帯ではありませんが、車道や歩道を除雪した雪は至る所で山盛りになっています。

ん？ティトと歩いていたら、森を見つめる人物を発見。後をつけていきましょう。

んんん？ズカズカと大股で森の方向に歩き出したぞ！？急いで追うよ！

やだこわい！雪山を登り始めた！これは...UMA!? イエティ!? ティトも後を追う！

頂上でこっち向いた！やだ笑ってるー！！

.....。

って茶番をすみません。Husseです。頂上の写真は見えづらかったので加工を施しましたが、本当に月刊ムーに出てきそうな写真になってしまいました。ティトは登れずに下で待機。

こういう雪山があると登りたい！と言ってぴゅーんと行ってしまうHusse。その躍動感がイエティ化して写真によく表れていると思います。別にいいのですが、もう何十年のここで暮らしているのに、よく飽きずに登るよな...と私は毎度思います。恐らくHusseはその瞬間全てを忘れて楽しんでいるのでしょう。私にとっての月刊ムーと同じってこと...？では何も言うまい。