カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

変な気候だよ

私は普段、Husseとはスウェーデン語で会話をしています。とは言え、私のスウェーデン語は流暢ではなくカタコトです。6年も居ればもうぺらぺらなんでしょ?と言われる事がありますが、お勉強をしていないので上達しません。ぺらぐらいでしょうか。

彼は私のそんなスウェーデン語を上手に解読してくれます。たまに誤解が生じて私が勝手にキレる場合がありますが、それはまぁ仕方がないとして。いや、勉強しろよ。ですね。自分の事は棚のたかーい位置に置いています。とれない。

Husseは私と知り合う前から日本語を勉強しています。旅行などで役立てたい、本を読みたい、など目標があるようですが、日本語で日常会話をこなすまでには至っていません。しかし私はそれでいいと思っています。平仮名を書いたり、新しい言い回しを覚えたりする時の彼はとても楽しそうで、たとえすぐに忘れてしまっても、そんな時間が楽しければいいじゃない、と思っています。

そんな私達は、新しい言語を習得する大変さをよくわかっています。なのでHusseは、間違えておかしくなった私のスウェーデン語に笑う事はありません。そして私も彼の日本語を笑う事はありま.....す。なにせそれは高い場所においてありますから。とれない。

Husseは、いつも言えていた事が突然言えなくなったり、間違えて覚えてしまって、その後何度訂正されてもまた間違った言い方になってしまう事がよくあります。

先日の夜、部屋にいた私におやすみなさいを言いに来たHusse。ドアを開け、勢いよくこう言いました。

親盗みなさい!

......。

はい、おやすみー。とはいきません。当然私は笑い、Husseは意味がわからずニコニコしていました。ケンカしている時にこういう事があると、色々どうでもよくなってくるので助かっています。

そして、なかなか直らない単語がこれ。御手洗い。彼の手にかかるとこうなります。

ぼくはー、いまからー、おてらっしゃい。

......。

はい、御手洗いにいってらっしゃい。とはなりません。なぜそうなった?彼のみぞ知る...。

 

ごめんくさい。

いつかHusseがチャーリー浜さんになってしまうのではないか、と危ぶんでいますが、まぁなったところで面白いからいいですね。

なにが言いたいかというと

チャーリー浜さんと言えば、君たちがいてボクがいる、の名台詞。

日常生活の中でそう感じる事は沢山あります。先月どかっと降った雪も然り。時間に関係なく降り続く雪に対し、深夜だろうが働いて除雪作業をして下さった方々。

 

お陰様で私達は暮らしていけます。

バス通りなどの主要道路を除雪した後は、裏道や歩道を除雪してくれます。ただ、それだけでは道は凍って歩行者は転倒し、車はスリップしてしまうので、違う車が出動して砂利も撒いてくれます。彼らはそれが仕事であり、やるのが当たり前という意見もあるかもしれませんが、そういう心持ちで暮らしているといつか痛い目をみる気がしてなりません。私は、全てに感謝☆というタイプの人間ではありませんし、運命も信じませんが、お陰様精神は大切にしようと思っています。っていうかその前に、棚に上げた諸々取れよって話ですが。

 

今回のように一気にドカっと降ると色々間に合わず、裏道や歩道まで除雪が追いつかない事もあります。仕方がありません。ティトは雪が大好きなので問題ないようですが。

そんな中、降り続いた雪が止み、青空をのぞかせた日が一日ありました。

気温は−7℃でしたが、快晴の青空はとても気持ちが良く、元気が出ました。普段、私は音がない静かな環境よりもざわざわしていた方が好きですが、雪の日は別。雪が音を吸収して、寒くて静まり返った感じがとても好きです。自分の呼吸がとても近くに感じるのもなんだか好きです。
 
初雪はいくら積もってもそのうち消えてなくなるよ。
移住後初めての冬にHusseからそう聞かされました。こんなに積もっているのに?ウソだーと毎年思いますが、毎年消えてなくなっています。でも流石に今年は消えないでしょ。そう思っていた矢先。

おかしいね

気温がぐーんと上がって、雪の代わりに雨が降り続きました。道路の雪はなくなり、路肩に寄せられた雪山も一気に低くなりました。

 

そして今週。もう雪はほとんどありません。最初の除雪で積まれた雪山の残骸が水たまり程度にありますが、地面は乾き、ティトもレインコートが不要になりました。

春みたいだね

 

おかしいです。生まれも育ちも北スウェーデンのHusse両親も、ここ数年は本当におかしいと訝しんでいます。今年は平均気温から7〜8℃も高いらしいです。

 

2年前、気候変動の対策を呼びかけるため、たった一人でストライキを始めたスウェーデンの少女グレタちゃん。世界中の注目を集め、偉い大人達からひどい言葉を浴びせられようが、自分の信念、所信を貫き通す強さに、私は感動しています。彼女達の世代はもちろん、その先も続く世代も地球がもたらす恩恵を受ける権利があります。

私は飛行機も使いますし、牛も食べますし、電気もぴかぴかつけています。出来る事といえば自己満足かもしれませんが、再利用できるものは利用してモノをなるべく捨てない、リサイクル商品やエコバッグを使用することなどです。それでもやらないよりは良いと思っています。

自分は気を遣っているから偉い。やっていない人はおかしいと、魔女狩りのように誰かを糾弾するのも違います。もちろん一人ひとりの意識が変わっていくのは素晴らしい事ですが、個人レベルに関して言えば、自分で考えて手段を選び、出来る事をコツコツ続けていくのがまずは必要なことだと思います。

 

本当にどうでも良い前置きでした。

地球があって私達がいる。言いたかったのはそういう事です。1秒かかりませんでしたね。すみません。