カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

妖精の湖(とは名ばかりの)

快晴続きの北スウェーデン

とか言いつつ、今日は久々に曇り空。昨晩は雨も降った模様で、植物達は更に緑を深めています。もうすぐ完全な白夜になる北スウェーデンでは、すでにもう深夜でも真っ暗にはなりません。長時間太陽を浴びる植物は、この時期ぐんぐん成長します。雨も降ったことでなおさら。真っ暗な冬と明るい夏。本当に極端で、毎年不思議な感覚になります。

昨日、日中はとても天気がよかったので、車で少し行ったところにある森で散歩を楽しんできました。

 

 

人がいない森。この辺にはわんさかあります。ここは最近知った場所。少し奥にすすむと、冬のクロスカントリー用に立ち入り禁止の道もあります。一応入口に地図はありますが、森に入るとどこがどこだか色々わからないので、私達は余計な道には逸れず、ただただ真っ直ぐ進むのみ。

この日、白樺の花粉のせいなのか気分がどうも盛り上がらず、私はどんよりしていました。Husseにもイライラする事が多く、自分でもよくわからないもやもやしたものを抱えていました。でもせっかくいいお天気だし、きっとティトも喜ぶし、という訳で重い腰を上げて行きました。来て正解。森林浴をしているうちに色々どうでもよくなって元気になりました。この森には白樺もありませんでしたし。

ティトはノーリード

基本的にティトは森ではノーリード。しかし人がいなそうな森でも、ひょっこり人や動物に出くわす事があるので、周りに注意を向ける事は忘れずにいます。名前を呼んだら戻ってくる練習も沢山しました。

 

耳がぱたぱた。あーかわい。

 

少し開けた場所ではボールを投げて遊んだり、よーいドンで私達と一緒に走ったり。たくさん匂いも嗅いで自分の匂いも残し、ティトはとても満足そうでした。

妖精の湖

森の隣りには、”妖精の湖”と呼ばれる小さな水溜まりがあります。ここは前にも来た事がありました。砂浜もあって誰でも自由に泳ぐ事ができます。しかし、残念ながら犬は写真奥の森側でしか水遊びできません。なのでティトは砂浜立ち入り禁止。

 水たまりは小さいので、すぐに一周散歩できます。前回来た時は気温が15℃でしたが、中学生らしき男女が水着で遊んでいました。水に手を入れて冷たさを確認してみましたが、決して水遊びする温度ではありませんでした。若さと太陽ってすばらしい。

 

いかにも妖精がふわふわしていそうな湖ですが、実態はエグいです。砂浜以外の水辺には水草がうねうね漂っており、ボウフラや虫の死骸も目視できます。そして湖の中央、その深水はなんと18mあります。スウェーデンでは普通ですが、私にとってはむり。想像すると足元がゾワっとしてしまいます。

水泳は得意ですし遠泳も好きですが、プールという整った場所、管理された水でしか私は泳ぐ事ができません。海はしょっぱくてベタベタして波がありますし、こういう湖は色々無理。せいぜい波打ち際でぱしゃぱしゃ程度でけっこうです。なぜ泳ぎをならったのでしょう??どこかでボートから落ちてもパニックで終わりそうです。

昨年ここで泳ぎに誘われました。Husseの兄弟と小学生の姪っ子&甥っ子達。浮き輪をつけているとは言え、子ども達はスイスイ湖を横断していました。私はティトを面倒見ないと、と言い訳をして陸地にステイ。可哀想がらないでいいからねって、だって入りたくないからそこにって、心の中でずっと唱えていました。

Husseは泳げそうだと思えばどこでも泳ぎます。お願い!泳がせて!と私に頼んで。じゃあ泥臭くなった水着と貴様、帰宅後速攻洗うならよし、と条件をつけて許可します。ここはヤメロ!よく見ろ!と止める場合もありますが、それを振りほどいて泳ぐ場合もあり。私はドン引きです。きっとこの先も同じ戦いが繰り広げられることでしょう。

 

そんなHusseですが、一人で遊べばいいものを私とも泳ぎたがります。

Matte、君ほんとはさ、水着になりたくないから泳ぎたくないんじゃ...?って核心をついてくる事がありますが、ちがうちがう、そうじゃ、そうz...って動揺しながら今年も断り続けたいと思います。