カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

留守番はしなくていい

仔犬の為の有給休暇

スウェーデンには動物用品やフードを売っている、アルケン・ズーというお店があります。犬も入店できるので、たまに行ってはティトと一緒に買い物を楽しんだりしています。
そこで働く人達も動物が好きな人がほとんどであり、自分達もプライベートで犬や猫と暮らしたりしています。動物と密接に関わるそんなアルケン・ズーならではのルールが、2018年に出来ました。

仔犬や子猫を新たに迎えた社員は、お世話の為に3日間の有給休暇を与える、というものです。正直3日間では足りないでしょうが、ないよりは何倍も有り難いルールです。仔犬や子猫達もさぞかし心強いでしょう。犬に対するスウェーデンのルールは先日書きましたが、知らない場所で早速留守番させられるのは、不安で仕方がないはずです。

kawaiiinu-tito.hatenablog.com

 ティトにとっての留守番

結論から言うと、ティトは今でも留守番が出来ません。出来ませんが、それで良しとしています。

ティトを迎えて何週間か経ってから、少しずつ練習していました。ネットで沢山調べて、玄関のドアを出てすぐに戻ってくるところから、5秒、10秒と伸ばしていき、ドアから離れる足音を少し聞かせてみたりと、お互い色々頑張って挑戦していました。

Husseは仕事でいませんが、私はずっと家にいます。だからこそティトを迎えたのですが、留守番の練習には良くなかったようです。外に仕事はないよね?Matteはずっと家にいる人だよね?と、ティトはドアから出て行く私を見て、クンクン言いながら訴えていました。

 

もう帰ってこないな、と諦めるまで犬は鳴くそうです。性格にもよりますが、ティトはずっとギャンギャン鳴いていました。心が痛いながらも練習だと思い、私もティトも頑張っていました。でもそれは我が家の事情。鳴き声に対して、お隣さんから苦情が来てしまいました。最初はやんわりでしたが、数回目にはちょっと気まずい雰囲気に。犬が好きなお隣さんですが、鳴き声が嫌なのは十分理解できます。しつけ終わるまであなたもちょっと耐えて下さい!と言いたいところですが、それはあまりにも自己中というもの。関係性が悪くなるのも嫌ですし、そんな事情があって留守番の練習はやめました。

 

なのでティトと私はいつも一緒にいます。彼が仕事中、ティトを置いて買い物に行けませんし、友人と外で会ったりジムに行くことも出来ません。

 
ジム...行けても行かないよね?って冷めた目で私を見るティト。
ええ、行きません。行けなくていいです。

 

私が出掛けたい時は滅多にありませんし、買い物はHusseが帰宅後に行くか、みんなで一緒に行くか。私とHusseでどこかレストランで食事をする時などは、近くに住むHusseの両親に預けたりしています。ティトと一緒だからではなく、家にずっといる事で息がつまりそうな時もありますが、そんな時はHusseに八つ当たりをしたり、ティトをHusseに任せて友人と会ったりして発散しています。

留守番はしなくていいから...

留守番はもう望んでいません。ずっと一緒でいいです。でも玄関のドアに向かって吠えるのだけは止めて欲しい...。噛んだりマウンティングしてきたり、間違えてカーペットの上でうんちしちゃったり、色々困る事はあっても私は全く感情的になることはありません。でも吠えるのだけはちょっと切実な問題です。ウチは2階で、3階にはそれぞれの物置きがあります。誰かが階段を上ってくる足音や、建物の扉の開閉音で突然ティトは吠えます。すやすや眠っていたかと思えば急に豹変するので、私は冗談ではなく心臓が止りそうになります。私の方が先に物音に気付いたら、ティトを撫でて落ち着かせたり、お隣さんだよと優しく声をかけます。そうすると鼻をふんふん鳴らしながら、吠えるのを我慢しています。恐怖心のときもあれば、Husseが帰ってきたのかと喜ぶ時。理由はいつもどちらかです。怖がっているのに私がイライラしたら可哀想だな、と思いつつ、一瞬イラっとします。

 

人間の聴力はどうやって鍛えられるのか。

私の未知なる聴力を呼び覚まし、毎回ティトより先に音に気付けるようにしたい。吠えないで欲しい、と望むよりも聴力だな。と書きながら今気付きました。早速ググりたいと思います。