カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

SÖTNOS TITO

Titos svenska liv med Matte och Husse

森のティトと街の若者

森の中にはまだ雪がたくさん残っている北スウェーデン。それでも陽が当たったり人が頻繁に歩く場所はだいぶ解けています。

夏になるまで待てない私達は、車に乗ってちょっと遠くの森まで散歩に出掛けました。

どこの森?

 

これ、家の近所だよ。と言われても納得しそうです。どれも同じ森に見えてしまう...。

でもティトにとっては大きな違いがあるのでしょう。普段嗅いだ事のない匂いが、きっとそこかしこに充満しているはず。他に人や動物がいないか確認してリードを外すと、ぴゅーんと走り出したティト。

スンスン。この匂いは...初めてだっ!

 

熱心に匂いを嗅いでいます。こんな時はおやつをちらつかせても見向きもしません。

犬は自分の匂いを残したり、他の犬の匂いを嗅ぐ事で、お互いの情報交換を行なっていると言われています。そこで性別や年齢、健康状態すらも察知するとの事。ティトはここではどんな情報を仕入れているのやら...。

 

自分の痕跡も沢山残したあとは、気持ちが遊びにシフト。その辺に落ちている枝をくわえて、ぼくを追いかけてごらーん、とスタスタ走り出しました。

言っておくけど、ぼくけっこう足早いから。

 

追いかけっこをする時のティトはとっても俊敏。鋭角なターンも素早くこなし、私達の手をすり抜けて行きます。でも枝を投げて欲しいので、わざと捕まってみたりもする策士。投げて拾って追いかけて、それの繰り返しで私達もヘトヘトです。後半は全てHusseに任せ、私はかけ声&写真撮影に徹します。おばあさんには無理じゃよ...。

 

追いかけっこが一段落すると、今度はおやつと賞賛の声の為にティトは走ります。

私とHusseが交互においで!とコマンドを発すると、発した方の人の元へ一目散に走って行きます。えらいねー!と褒められておやつもゲット。

言っておくけど、ぼく頭もいいから!
  
いい子でしょ?おやつちょうだい。

 

かっわい。こんな時のティトは全身で楽しさを表現してくれて、本当に嬉しそうです。体だけではなく頭も使ってきっと満足した事でしょう。帰宅しようと車に乗ると、すぐに丸まって口をむにゃむにゃさせ、気持ち良さそうに眠りにつきました。

 

家に帰る前、買い物をするためスーパーに寄りました。Husseに買い物を頼み、私は車の中でティトとお留守番。くつろぐティトの体をむにむに触りながら、私はぼーっと前を見ていました。すると、どこからか重低音をズンズン響かせた車が数十台近寄ってきました。

古いアメ車のような角張って大きい車に乗っている若者達。ドアを開けて車の上に座り、大音量の音楽を鳴らしてヒーハーいいながら自転車くらいのスピードで走行。

スウェーデン万歳!

 

国旗がなんとも可愛らしいですが、うるさいし危ないし遅いし、困ったものです。

スウェーデンには、"Raggere(ラッガレ)”と呼ばれている人達がいます。ざっくり言うと車好きの集団。車の改造や塗装を好み、片腕は窓枠に必ず乗せて、音楽をガンガン鳴らし、いかつい風貌を好みます。ヤンキーとは違います。サブカルチャーの一種らしいです。春になるとどこからともなくやって来て、街をぐるぐる走っている姿を見かけます。私は全く趣味ではありませんが、極めた人達は格好いいと思いますし、思わずみとれることもあります。

しかし坊や達はあまりにも中途半端で、違った意味でみとれてしまいました。

俺達(アタシ達)ってすげーかっけー。だろ?

彼らのそんな内なる声が私の耳にはっきりと届き、勝手に顔が赤くなりました。

 

若気の至りとはよく言いますが、私は闇に葬りたい10代の頃の発言や行いが山ほどあります。あの頃は若かったよねー☆と語り合うのも嫌なので、当時の友人達との交流も絶ちました。あ、ヤンキーではありません。ただの空っぽな高校生だっただけです。

似非raggare達はあと20年後に、今のこの時をどう思い返すのだろうなーとぼんやり思いました。同じように、今日もやっぜ!とか息巻いていないことを願うばかり。

  

手に感じるむにむにのティト。戻ってきたHusse。私の今はあと20年後にどうなっているのやら...。今の幸せを噛みしめよう...。ちょっと悲しくも、大切な事を見直せた一日の終わりでした。