平和を噛みしめる
夏、スウェーデンの街には色とりどりの花が地植えされたり、大きな鉢に芸術的に寄せ植えされて、人々の目を楽しませてくれます。
それは私達の税金で賄われていますが、生活する上で重要な公共事業の一つであると言えます。花々を目にする事で多くの人が安らぎや喜びを感じており、私も毎年楽しみにしています。
今年のテーマ
年によってテーマがあり、今年は”虹”でした。
ギリシャ神話のイリスは虹を司る女神です。そのイリス神からテーマのイメージを広げていったという記事を目にしました。
今月、街ではプライドパレードがありましたが、虹は希望や多様性を表します。また、子どもの遊びと想像力の象徴でもあります。写真の寄せ植えの花はほぼ一色使いですが、背丈の違いがお互いを引き立てていて、とても素敵でした。多様性や遊び心、私は感じる!(先入観強し)
見えないお仕事
どんな風に計画して夏本番を迎えるのか、裏方さんのお仕事が気になって自治体のページを見てみました。
読んでみてビックリ、8月(つまり今月!)にはもう来年のプロジェクトが始動されるんだとか。まずテーマを話し合い、鉢植えの制作やデザインなどを煮詰めます。交通量の多い場所用、街の歩道用など、それぞれの場所に合った花やデザインを考えつつ、開花時期も計算して、3月には種まきなどの準備作業に取り掛かります。順調に育て上げて、日射しが暖かくなったら植え付けが始まります。大部分は6月上旬に芽が出て、夏至祭の頃から開花!真夏には500個のプランターや植栽が街を彩る計画なんだとか。ありがたや...。
毎年テーマがある事を恥ずかしながら私は昨年知りました。知った上でテーマと照らし合わせながら、昔撮っていた写真を振り返ってみたいと思います。
2021年、パーティ
スウェーデンで開かれるパーティーでは参加者が食べ物を持ち寄り、ビュッフェのように並べて色々な味を楽しみます。どんなパーティなのか、何の食べ物なのか、想像しながら花を眺めるのもまた乙なもの。
イチゴを挟んだ生クリームたっぷりの美味しそうなケーキに見えるのは私だけでしょうか?
2020年、ダンス
ティトも踊っているそうです。決してアレじゃない。
って肝心の花ですが、私の想像力ではダンスまで辿り着けず。次いきます。
2017年、ボーダー、ドット、チェック
いわゆる柄モノ。さていかに。
確かにボーダーになってる!そしてチェッ...ク?いや、ドット...?うん、次いきましょう。
2016年、愛と平和
なんだか現在最も必要そうなテーマですね。
サンボマスターがおっしゃる通り、悲しみで花は咲くものか!
ぶりぶりもりもり咲いていることこそが、平和そのもの。
2015年、食べられて楽しめる!
思い返してみるとこの年、街の花壇にはハーブがたくさん植えられていて、盛りが終わる頃に、自由にお取り下さいって立て札があった気がします。
他の年には写真を撮っておらず、見返す事ができませんでしたが、来年はどんなテーマなのか今から楽しみです。
花を見て、それに携わる人々の仕事を知って、私達の生活はたくさんの人々によって成り立っており、助けては助けられ、お互いに支え合っているのだな、と改めて感じました。助ける範囲が狭かろうと、それは形を変えて外側に向かってくと思います。身近な些細な事でもきっと十分なはず。
例えば私にできること。
Husseが仕事で疲れている→私、マッサージをしてあげる→Husse明日も頑張れる→社会の役に立つ→みんな嬉しい→わーい
うん、私超微力!だけどそれでもきっといいのかな。
世界中に花が咲くといいですね。