カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

平和を噛みしめる

夏、スウェーデンの街には色とりどりの花が地植えされたり、大きな鉢に芸術的に寄せ植えされて、人々の目を楽しませてくれます。

それは私達の税金で賄われていますが、生活する上で重要な公共事業の一つであると言えます。花々を目にする事で多くの人が安らぎや喜びを感じており、私も毎年楽しみにしています。

今年のテーマ

年によってテーマがあり、今年は”虹”でした。

2023年 ”虹”

 

ギリシャ神話のイリスは虹を司る女神です。そのイリス神からテーマのイメージを広げていったという記事を目にしました。

今月、街ではプライドパレードがありましたが、虹は希望や多様性を表します。また、子どもの遊びと想像力の象徴でもあります。写真の寄せ植えの花はほぼ一色使いですが、背丈の違いがお互いを引き立てていて、とても素敵でした。多様性や遊び心、私は感じる!(先入観強し)

見えないお仕事

どんな風に計画して夏本番を迎えるのか、裏方さんのお仕事が気になって自治体のページを見てみました。

読んでみてビックリ、8月(つまり今月!)にはもう来年のプロジェクトが始動されるんだとか。まずテーマを話し合い、鉢植えの制作やデザインなどを煮詰めます。交通量の多い場所用、街の歩道用など、それぞれの場所に合った花やデザインを考えつつ、開花時期も計算して、3月には種まきなどの準備作業に取り掛かります。順調に育て上げて、日射しが暖かくなったら植え付けが始まります。大部分は6月上旬に芽が出て、夏至祭の頃から開花!真夏には500個のプランターや植栽が街を彩る計画なんだとか。ありがたや...。

毎年テーマがある事を恥ずかしながら私は昨年知りました。知った上でテーマと照らし合わせながら、昔撮っていた写真を振り返ってみたいと思います。

2021年、パーティ

スウェーデンで開かれるパーティーでは参加者が食べ物を持ち寄り、ビュッフェのように並べて色々な味を楽しみます。どんなパーティなのか、何の食べ物なのか、想像しながら花を眺めるのもまた乙なもの。

ぼくもおしりだけ参加。

 

イチゴを挟んだ生クリームたっぷりの美味しそうなケーキに見えるのは私だけでしょうか?

2020年、ダンス

ぼくは片足あげて踊っているんです。

 

ティトも踊っているそうです。決してアレじゃない。

って肝心の花ですが、私の想像力ではダンスまで辿り着けず。次いきます。

2017年、ボーダー、ドット、チェック

いわゆる柄モノ。さていかに。

 

確かにボーダーになってる!そしてチェッ...ク?いや、ドット...?うん、次いきましょう。

2016年、愛と平和

なんだか現在最も必要そうなテーマですね。

 

サンボマスターがおっしゃる通り、悲しみで花は咲くものか!

ぶりぶりもりもり咲いていることこそが、平和そのもの。

2015年、食べられて楽しめる!

 

思い返してみるとこの年、街の花壇にはハーブがたくさん植えられていて、盛りが終わる頃に、自由にお取り下さいって立て札があった気がします。

 

他の年には写真を撮っておらず、見返す事ができませんでしたが、来年はどんなテーマなのか今から楽しみです。

花を見て、それに携わる人々の仕事を知って、私達の生活はたくさんの人々によって成り立っており、助けては助けられ、お互いに支え合っているのだな、と改めて感じました。助ける範囲が狭かろうと、それは形を変えて外側に向かってくと思います。身近な些細な事でもきっと十分なはず。

例えば私にできること。

Husseが仕事で疲れている→私、マッサージをしてあげる→Husse明日も頑張れる→社会の役に立つ→みんな嬉しい→わーい

うん、私超微力!だけどそれでもきっといいのかな。

世界中に花が咲くといいですね。