強烈な目覚め
ハバニーズの毛色は実に様々。
真っ黒もいれば、牛のように白黒模様もいます。茶色やグレーや真っ白も。ハバニーズの集まりを見ると、同じ犬種かな?と思うほどバリエーション豊かです。
ティトの毛色はクリーム色ですが、仔犬の頃は今の姿が想像出来ないくらい、濃い茶色でした。
写真は我が家に来て一週間も経っていない頃。顔とお腹、それと足先がクリームですが、その他は茶色。お母さん犬は真っ白ですが、お父さん犬はクリームです。ブリーダーは、お父さん犬も仔犬の頃は同じように茶色かったので、成犬になったらティトもクリーム色になると言っていました。おっしゃる通りあら不思議。
今となっては、ベッドと同化しています。
茶色からクリーム色に変わるのと比例して、段々落ち着きを増していったティト。怪我をさせてはならぬと思い、夜寝る時はベッドには上がらせないようにしていましたが、昇り降りが問題なく出来るようになってからは一緒に眠るようになりました。
しかし犬アレルギーと言われてから、悲しいかな私だけティトとは寝室を別にしていました。特に真冬は乾燥や寒暖差で鼻が辛かったのですが、それが段々和らいできたので先日からまた一緒に眠るようになりました。
夜、寝始めは私の足元や背中にどすんともたれかかり、ため息をついたり口をむにゃむにゃさせて眠る体勢になります。しばらくするとベッドや床に転がり、自由に眠っています。
朝6時半。私は眠ったままですが、ティトは会社へ出発するHusseをきちんと見送ります。見送った後はまた私が眠っている場所に戻り、7時過ぎまで二度寝をするティト。
そのとき、私の頭部にどすんともたれかかるので、私はそれで目が覚めます。それから目覚ましがなるまで、私にとって至福の時間。
モザイクをかけてもヤバイ私のことは放っておいて...ティトトン!かわいいね!犬は安心出来る人にはお尻をくっつけてくつろぐと言われています。それがいくら顔面だろうが、私は気にしません。お尻と共に目覚められる朝。平和だ...。
こんな風に過ごしている最近ですが、昨日事件が起こりました。
朝4時半にふと目覚めました。ティトは私の隣りに並んでいる枕をきちんと使い、お尻を私の肩にくっつけて眠っていました。でも何かがおかしい...。
くんかくんか。臭い。
いつもお外でするアレの匂いが部屋に充満していました。見逃して眠れるレベルではないので、ガバッと起き上がり、ブツを探しました。どこだ。どこだ!くさいぞ!!
でも不思議な事に、どこにもありません。そこで、ティトにちょっと聞いてみました。やっちゃってても怒らないからね、アレはどこかな?
するとティト。自分のお尻をチラチラ気にする素振りを見せました。
かわいいお尻を確認すると、そこには茶色い液体がこびり付いて、カピカピになっていました。よく見るとシーツも所々カピカピ。そして私の肩も若干...。
OMG。
犬には肛門の両脇に肛門腺と呼ばれるものがあります。その先の体内には分泌液を溜める袋があります。それがいっぱいになると、ティトは3週間〜1ヵ月に一回自分で分泌液を出します。うんちと一緒に出したり、夜中にでちゃったり...。
そう、夜中にでちゃったりね...。分泌液の匂いは素晴らしく香しく、クラっとします。それがシーツに、そして肩に。朝5時前、眠そうなティトをバスルームに連れて行き、カピカピになったお尻と肛門腺付近を洗いました。当然ティトが一番不快だったことでしょう。かわいそうに...。そしてシーツと私のTシャツを洗い、替えのシーツをベッドに被せてさぁ二度寝。
とはいかず。
残り香が消えず窓をオープン。春とは言えまだ−3℃。しかも雪。しばらく冷風に耐えながら空気を入れ替え、凍える手前で私達はまた眠りにつきました。
自力で分泌液を出せない犬もいます。その場合、定期的に”肛門絞り”という技で、袋を押して出してあげないといけません。家族ができない場合はトリミングサロンで。袋がいっぱいになったのにそのまま放置してしまうと、袋が破裂してしまいます。
強烈な目覚めでしたが、きちんと出せて良かったね、と仏のような心でティトをなで回す私。何事もこんな風に凪な精神でいたいものです。
その2時間後。Husseが朝食を食べた後の床のパンくずやら、テーブルについたバターのベタベタに私の海は嵐に。
困った人だねぇ、とティトに話しかける私。
だね。ところで、Matteはいつも寝ていてお見送りはしないんだね。
....。
すごく真っ直ぐな瞳で見つめられてしばし言葉を失いましたが、さささ散歩行こうか!と言ってごまかしました。犬は見ています。いつでも、なんでも....ね。