今年初の水遊び
夏至から数週間が経ち、日照時間は少しずーつ短くなっておりますが、まだ夜中も薄明るい空。ちょうど午前0時に窓の外を眺めてみたら、夕焼けのように空が真っ赤に染まっていました。一日が終わるのか始まるのかよくわからなくなっております。
妖怪のせいなのねーって飽きずに歌っている私ですがそんなことはどうでもよく、ここのところ夏真っ盛りで非常に暑い日々が続いている北スウェーデン。Husseは泳ぎに行きたい!と毎日ソワソワしています。
極寒に慣れているティトは夏にめっぽう弱く、24℃程度でも舌を出してハァハァしております。日射しが強い日はアスファルトを避けてなるべく森の中を散歩していますが、それでも辛そうです。
泳ぎたいHusseとバテているティト。ではみんなで泳ぎに行こうではないか!という事で、お散歩がてら川に行ってきました。因みに私はバテていないし泳ぐつもりもなし。
夏は沢山の人がビーチで日焼けをしたり、水の中に入って体をクールダウンしています。そこに犬がびしゃびしゃ遊びに行くのはマナー違反。禁止と書かれている場所もあります。OKだとしても、ビーチの端っこや人が少ない場所や時間帯を選ばなければなりません。(足だけ浸かる程度なら割と大丈夫)
水辺に向かうまでには綺麗なお花がたくさん。自治体が至る所にこのような寄せ植えを配置してくれているので、お陰様で楽しくお散歩する事ができます。
このあと森の遊歩道に入り、しばらく進むとそこにはティト用の小さいビーチが!
まずはHussが裸足になって入水。ティトは過去にも泳いだ事はありますが、久しぶりだとちょっと怖いようで様子をじっとみていました。私達はティトが自ら水に入っていくのを待ちます。
彼らの背後に日焼け中の女性が爆睡しておりましたが、モザイクをかけたら何かの事件みたいになってしまいました。お気になさらず。
楽しそうなHusseを見て心を動かされたのか、ゆーーーーっくり入っていきました。意外と慎重派のティト氏。
私達はこの日ティトの救命胴衣を忘れてしまいました。なので、この浅さでしばらくバシャバシャ遊ぶのみ。本人もこれ以上の深さに挑もうとはせず、浅瀬で満足そうでした。
ティトの体がクールダウンしたところで、お次ぎはHusseの番。大きなビーチに移動して服も着替え、私達を浜辺に残して本格的に泳ぎに行きました。Husseの後ろ姿を追うティトがなんとも可愛らしくて、キュン死しそうになりました。
彼はしばし本気で泳いでいましたが、波が出てきて水が冷たくなり、ちょっと心が折れたようで早めに上がってきました。でも熱を持っていた体は冷え、とても気持ち良さそうだったのでめでたしめでたし。
それにしても良い景色...
ここに住んでいる人達は夏が短いことを知っています。なので思いきり楽しもうとしています。もしこの先の人生が短いと知っていたら、きっともっと貪欲に色々なことを楽しめるのだろうなぁ...とぼんやり思いました。アレも食べてコレも食べて...あーアレも外せないって結局私の頭の中はその程度ですが。
ティトも喜んでくれたのは嬉しいのですが、大変なのはこの後。毛の奥に入り込んだ細かい砂が取れず、帰宅後はすぐに全身シャワー。それでも取れないので、家の中は砂でじゃりじゃりします。シャンプーやリンスをしたわけではないので、乾いた毛をブラッシングするのも絡まって毛玉になってしまったり大変です。それは全て私の仕事...。あー気持ちよかった!毎日でも行きたい!とかのたまっているスウェーデン人が横におりますが、完全に無視です。
でも...
水遊びで疲れてお昼寝しているティトを見ていたら、また連れて行ってあげたいな、という気持ちになる不思議...。
まぁ夏は短いですからね、また行きますかね、と気持ちを切り替えた一日の終わりでした。
気持ち(念)、こもってます。
春に迎えた私の誕生日。プレゼントで何か欲しいものある?とHusseに聞かれましたが、今は特にない、欲しいものができたら申し出る、と答えて以降それきりになって今に至ります。
正直、欲しいものは沢山あります。化粧品やら靴やら食器やら。でも改めて誕生日に、となると別にどれもいらないな、と思ってしまいます。なにこの気持ち!
あ!これプレゼントして欲しいかも!と思っても、もう何ヵ月も過ぎたのに今更なぁ...という想いの方が勝ってしまい、結局自分で買ったりどうでもよくなったりします。
先日はHusseの誕生日でした。同じように、何か欲しいものある?と訊ねてみましたが、彼も私と同じく今は特にないとのこと。Husseもゲームやら本やら欲しいものはそこそこあると思いますが、わざわざ誕生日にもらうものでもないなぁ...といった心境らしいです。物欲があるのかないのかよくわからない私達ですが、お互いの誕生日には食事に行ったり、本人が好きなように過ごすのが恒例になっています。
とは言え、私は今年も些細な挑戦をしてみました。
私はサプライズが嫌いですが、それとは逆に大好きなHusse。昨年はこっそりキャロットケーキを焼いて驚かせてみましたが、そのケーキは見事失敗に終わりました。
kawaiiinu-tito.hatenablog.com今年はショートケーキを焼いてみようか...?
今までスポンジケーキに挑戦したのはたったの一回。全くふくらまずにカチカチになったブツを見て戦意喪失。失敗するごとに上手になるのは重々承知ですが、心はバッキバキに折れてしまい、それ以降焼く事はありませんでした。
でも失敗の原因に心当たりはありました。恐らくタマゴが冷たかった...。常温にしておかないといけなかったのに、ひえひえの状態でまぜまぜしてしまいました。
原因がわかっているなら次は大丈夫じゃない?時間の経過とともにそんな風に思えるようになってきたので、今回焼いてみる事にしました。
Husseが仕事中に仕込みます。大人になったティトは私のお邪魔もせずに、大人しく待っていてくれました。アパートの階段を昇る誰かの足音が聞こえたら、すぐさまチェックもしに行ってくれました。ってこれはいつもの事なんですが。
それがお隣さんだとわかると、まるで私に話しかけるように、Husseじゃなかったみたい!と後ろを向く様が可愛くって、思わずふふふと笑ってしまいました。
見張り役は頼もしいティトに任せて、私はケーキに集中です。卵は常温に戻したし、今回はいけるはず!
が、しかし。
オーブンの中を凝視するも、生地はなかなか膨らまずに茶色くなるばかり。なんてこった...また失敗だ...。冷ましたら膨らむかも、という意味不明な希望を持ってみましたが、どちらかと言うと(当然ですが)、更に薄く萎んでカッチカチになりました。
でも味はスポンジケーキ。ホイップクリームも用意したしイチゴもある。悔しいので、私はその薄いカチカチのひからびたスポンジケーキを2段に切り、苦し紛れのミニケーキを作成しました。
このハートには、大好きだよ!なんて甘い気持ちはこもっていません。ずたずたでも粘った某の執念、しかと受け取れ...!という強迫じみた想いで溢れています。てへ♡
ティトが見守る中帰宅したHusse。一息ついた頃にサプラーイズとケーキをかましたところ、喜んでくれました。失敗したかもしれないけど美味しいよ、と言ってくれました。でもゲームしながら片手間で食べていたので、まぁそれなりだったということでしょう。チッ!わかってたけど!
今回の失敗の原因もなんとなく目処はついています。たぶん、小麦粉を入れたあとの混ぜ方が悪かった...。でももう一度作るにはまた時間が必要そうです。
来年、私は何を作るのでしょう。なんでもいいけどとにかく成功したものを差し上げたいと思います...(泣)
ティトの歯、再び...?
※先日UPしたこの記事ですが、間違えて上書きして消してしまいました...。記録の為に再UPしますが、スターをつけて下さった皆様すみません。ありがとうございました(泣)。どうぞスルーなさって下さい。
今年の3月頃、ティトの体に小さなおできのようなモノを2箇所見つけました。左脇の下と、お腹の真ん中あたり。とても小さいしティトも痛がるような素振りを見せませんし、ちょっと心配でしたがしばらく様子をみる事にしました。
見つけてから五日目あたりで、おできは綺麗さっぱり無くなりました。犬にもニキビができると言いますから、もしかしたらそうだったのかもしれません。なにはともあれ、何事もなくてホッとしました。
それからおよそ1ヵ月後、歯茎にもできものを発見しました。
何だろう...。歯ブラシをあてると嫌がるような素振りも見せます。でも元々前歯を磨かれるのはあまり好きではないので、普段通りと言えば普段通り...。体のおできと同様にしばらくしたら消えるかもしれないと思い、様子を見る事にしました。
ところが数週間経っても消える事はありませんでした。かと言って大きくなる訳でもなく。変化と言えば、歯の付け根の色が若干変わったような気がしないでもない...。
昨年の7月、ティトの歯がぐらぐらしてしているのに気付きました。診断の結果抜歯をすることになり、ティトは全身麻酔で手術を受けました。
kawaiiinu-tito.hatenablog.comその際先生から、1年後に確認するのでまたいらっしゃい、と言われました。
その検診は本来今月でしたが、上記の通り前歯が心配だったので、1ヵ月早いですが診てもらう事にしました。
コロナの影響で、病院に入れるのは飼い主一人だけです。ティトの体の変化などを熟知しているのはどちらかと言うと私なのですが、スウェーデン語で聞き逃したり勘違いするのは怖いので、Husseに詳細を伝えてお願いしました。
車の中で待機していると、しばらくしてHusseから連絡が。先生のOKが出たから一緒に直接聞いて欲しい、だから来てとの事。入っていいんかーいと突っ込んでから急いで診察室へ行きました。
診察してくれた先生は、昨年ティトの歯を担当してくれた方ではありませんでした。マスクをしていたのと、フィンランド訛りのスウェーデン語で私は非常に聞き取りづらかったのと、ちょっとこわいな、というのが第一印象でした。そして診断結果にもびびりました。
ぐらぐらして変色もしているから抜歯をしたほうがいい、との事。
昨年の抜歯後、一日おきだったティトの歯磨きは毎日行い、歯ブラシや磨き方も改善し、私は日々努力を続けてきました。おもちゃの引っ張り合いっこもかなり加減しています。なのに何故...。先生に原因を伺ったところ、小型犬は思わぬところでぶつけたり、ガムなど硬いものを噛んでいる時に痛めやすいので、飼い主でもどうしようもない時がある、とのこと。そうは言われても悲しいしなんだか申し訳ない...。
それから、手術の内容や医療費の目処をまとめた紙を頂きました。先生はじゃあさようならとすぐにどこかに行ってしまいました。再び全身麻酔、大事な前歯の抜歯、そして医療費...色々とショックな事が多く、私達は少し放心しました。
ちょっと考えたかったので手術の予約はせず、そのまま帰宅しました。
今年、家の近所に新しい動物病院ができました。そこには歯科医もいるとの事。手術をするにせよわざわざ遠くまで行くのは大変だから、セカンドオピニオンも兼ねて新しい病院でも診てもらったらどうか?Husseと相談してそうする事に決めました。
帰宅してすぐ、病院に連絡をして直近で予約を入れました。それが我々が旅行に行く当日の朝、8時半。前回まで続いたあの旅の初日に、実は病院に行っていました(忙しかったー!)。
その病院も飼い主一人しか入れなかったので、私は外の待合室で待機。ドキドキしながら待っていると、診察室のドアが開いて晴れ晴れとした顔のHusseが出てきました。先生曰く、抜歯の必要はないとの事。しかも全部の歯を丁寧に診たところ、ぐらぐらしているのは一つもない、と。できものも別に悪いものじゃないからそのままで良し。変色についてはHusseが訊くのを忘れましたが、10月にワクチン接種があるので、またその時に聞く事にしました。獣医さんはポーランド人で、とても丁寧で感じが良い人だ、と言っていました。
抜歯の必要がないのは素直に嬉しいことです。でも本当に必要ないのでしょうか...?先生のおっしゃることがここまで違うと、少し不安になります。どちらが正しいんだ??
そして先生の印象(怖そう優しそうなど)で診断を判断してはいないか?ぶっきらぼうでも凄腕の先生はいらっしゃいますし、優しくても知識不足な先生もいらっしゃる...。
今回、私達は抜歯をしない選択をしました。それは毎日歯磨きをしている私の感覚と、先生の診察から伺える説得力に拠るものです。それでも日々様子を見続けて、変化があったらすぐさま病院に行く予定です。
例えばもしこのまま放っておいて歯に問題が起きても、それは先生のせいではありません。抜かなくても良い、という先生の意見を選んだ私達の責任です。今ティトはまだ3歳半ですが、これから歳を重ねるごとに判断しなければならない事も増えるでしょう。何が正しくて何が間違っているのか。判断する事も家族にとって一つの責任です。怖いですし難しいですが、その都度ベストな道を模索し選んであげたい...。
私達のかわいいティト。健康で安心で楽しい時間を過ごさせてあげたいです。歯磨きはたまに面倒くさいなーと思っちゃうけど、これからも頑張るからねー。
夏の旅。楽しい記憶で終わりたい。
旅の続き、第5弾。
2日目の朝、とてもすっきりと目が覚めました。前夜は21時半に眠ったため夜中2時頃に一度目覚めましたが、またすぐに朝まで爆睡。こんなにぐっすり眠ったのは記憶にないくらい久しぶりです。
さわやかな朝です。朝食は8時からだったので、その前に森の中をティトとお散歩。キラキラ眩しい太陽と澄んだ空気、鳥のさえずりと蚊や蜂やブヨ...。
今回私は日本の蚊取り線香を持参しましたが、部屋では効果覿面でした。寝る時も不快な飛音に悩まされる事なく、刺される事もなく。外を歩く時は携帯ベープが大活躍。水辺では蚊の数が多すぎて太刀打ちできませんでしたが、森の中では十分役に立ってくれました。旅行中に私が刺されたのはわずか3箇所のみ。奇跡です。
散歩から帰ったら、ティトのご飯を持ってレストランへ。一緒に朝食です。
ティトも一緒に朝食を食べていると、ホテルの方がティトに水を用意して下さいました。さすがハスキーが180匹いるホテル。
2泊するとのんびりできます。景色を眺め、食後にはゆったりコーヒーを飲み、ぼーっとしたりお喋りをしたり。
2日目の予定は特に決めていませんでしたが、Husseオススメの川があったのでとりあえずそこへ向かうことにしました。良い景色を見つけたら途中で停まって写真を撮ったりしながら。
しばらく車を走らせると、Husseオススメの場所に到着しました。彼曰く、ここはスペシャル!だそうです。
こういう景色、よく見るけど?
どうやら2本の大きな川が合流して、すぐにまた分岐する場所らしいのですが、スペシャル感が漂わず。Husseもあれ?と首をひねっていました。その後この周辺を色々車で走って見てみましたが、特にエキサイティングな場所は見つけられず。
自然は雄大です。圧倒されて見入る事もしばしあります。でも見慣れると当たり前になってしまいます。私はどちらかというと心が汚れておりますので、いくら美しい景色と言えどもそれが日常となるとそこまで心が動かされません。なんか最低ですね。
代わりに訪れるような胸躍る場所はありません。じゃあその辺でのんびりしようよって?もうのんびりし過ぎて飽きてきた!そしてイライラしてきた!自分で書いていてアレですが、なんかほんと最低ですね。
Husseにも私のイライラが伝染し、車内の空気は重苦しくなるばかり。唯一の救いはティトです。ティトが楽しければ私達も楽しくなる。偶然見つけた川辺の広場で思いきり走ってみんなで遊ぶ事にしました。周りには誰もいなかったので、ティトはノーリード。
これこれ。みんなで楽しむってこういう事です。気分転換できて我々の雰囲気も良くなりました。
そうこうしているうちにお昼ご飯の時間がだいぶ過ぎてしまいました。ランチを過ぎるとディナーまで閉めるお店が多く、結局ホテルに戻って朝食と同じレストランで食べる事になりました。
ティトは私達の足元で恨めしそうにこちらをチラチラみてはお昼寝していました。いつもはぐっすりお昼寝する時間に沢山走って遊びましたから。
あまり連れ回すのもかわいそうですし、私達もちょっと疲れたので食後は部屋で少し休憩。その後は特に遠出する事もなく、近所をブラブラしたり水辺でパシャパシャして過ごしました。
そして最終日。散歩をして朝食を食べたらすぐに荷物を整理し、私達は家路につきました。そそくさ帰ったのには理由があります。
ティトと朝の散歩中、Husseが宿泊客の中に大嫌いな知り合いを発見してしまいました。相手は気付いていないようでしたが、アイツがいる!とわかった瞬間にHusseのテンションはがた落ち。アイツに気付かれないうちに早く帰りたい、という訳で、チェックアウトの時間よりだいぶ前にホテルをあとにしました。
終わりよければ全て良し。と言って終わりたい!
運転中にHusseの気持ちは段々落ち着いてきたようですが、帰宅後ちょっと休んでから改めて旅について話し合いました。旅で楽しかった事や良かった事を思い出して話し合い、私はイライラした事を反省。大嫌いなアイツは私達の旅行には無関係、っていうかアイツのせいで台無しにしたくない、つまり旅は楽しかった!という結論に結びつけました。多少強引ですが、どうせなら良い記憶を強く残したい...。
今回私達が滞在したホテルがこちら。
夏と冬では全く異なり、同じ場所とは思えません。どちらも魅力的でありユニークです。冬にもう一度行ってみたいね、と話しています。
以上、2021年夏休みの旅の記録でした。
5回に渡りお読み下さった方々、どうもありがとうございました。