カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

夏の旅。英語って大切なんだね

旅の続き、第4弾。

色々寄り道はしましたが、やっと宿泊先のコテージに到着しました。

本館にも部屋はありますが、私達は犬連れの為コテージ泊になりました。人数が多い場合はミニキッチン付きの大きなコテージもあり、様々な客層にあった施設だと感じました。

森の中に佇むコテージ。それぞれの建物は湖の畔に建っており、まるで絵本に出てくるような風景が広がっていました。おまけにその湖では泳ぐ事も可能。

オエイシス

 

でも気温は20℃。日光を浴びると汗ばみますが、水にどぼんするほど暑くはありません。いったい誰が泳ぐんだか...。

フラグ回収

 

そう、Husse。写真は加工を施しました。前記事の最後でソワソワしていた理由はこれです。部屋に入る前に湖の存在を確認し、荷物を置いたらすぐに着替え。早く行こうよ!と私とティトを急かし、ドアを出るや否やピューンと湖に向かいました。キャッキャ言いながらも慎重に入水。つめたぁい!と悲鳴を上げつつ楽しそうにひと泳ぎ。上がる頃には震えていましたが、日本語でキモチー!と某水泳選手のように叫んでいて私は爆笑しました。

湖には小島が浮いており、小屋が建っています。

 

写真ではわかりづらいですが、向こう岸から小島に向かって橋が架かっています。小屋の中はサウナになっていて、オプションで入る事ができます。自家製ピザを作って食べて、サウナに入ってやっほーっていうプランらしいのですが、我々は遠慮致しました。

 

Husseが満足した後はティトの番。森の中をお散歩です。

やっとぼくの番ー!

 

本当はノーリードで走り回らせてあげたかったのですが、ちょっと理由があってできませんでした。

実はこのホテル、冬は犬ゾリを体験することができます。恐らく大会などにも出ているのでしょう。ソリを引くシベリアンハスキー達がホテルのすぐ隣りで生活しています。仔犬も含めたその数なんと180匹...。

ホテルを予約する時、犬がいるのは知っていました。でもそこまで沢山いるとは...見逃していました。ティトが吠えるとそれに反応して180匹のハスキーがやまびこのように吠えだすという...すごい現象が起きてしまいました。ハスキー達はもちろん囲いの中で生活をしていますが、オーナーが個人的に飼っているハスキーは放し飼いになっていました。他にも宿泊客の犬がノーリードでコテージの外にいたり。犬達はとてもよくしつけられていましたが、ティトが興奮してどこかに走って行ってしまったら大変なので、私達はリードをつけたままにしました。

シベリアンハスキー達と散歩に行く、仔犬と戯れる、などといったオプションもこのホテルにはあります。私達も触れ合いたい!でもティトは一人でお留守番できないし、抱いて一緒に連れて行くにしても大丈夫かしら...?

Husseがホテルの方に確認したところ、ティトにとってはハスキーの数が多過ぎるので、たぶん怖くてトラウマになってしまうかも...と言われて断念。私達にはハスキー達の様子は事前に確認できないません。経験のある彼らの助言に従う事にしました。

ですが、諦めきれないHusse。じゃぁ、僕と君で交代で参加しよう!と言い出しました。Husseがハスキーと戯れている間、私が部屋でティトと待機、その後交代というふうに。でもここで問題が一つ。

ここのオーナーはスウェーデン人ですが、従業員はみんなオランダ人です。そして誰もスウェーデン語を話せません。スウェーデン人は英語が達者なので、特に問題がありませんが、私は英語が話せません。彼らが一生懸命英語で説明してくれても私は理解ができないし、質問したい事があっても私は伝えられず。それでも別にいいじゃん。ハスキーと戯れたい!って思えばいいですが、私はその空気感に耐えられないな...と思ったのでやめました。

Husseには行っておいでよと勧めましたが、罪悪感が勝ってしまったようで彼も結局参加はしませんでした。もっと英語を勉強しておくべきだった...でも全く興味ないんだよな...でも話せたら...と考えていたらベッドでうたた寝していました。結局その程度。Husseごめぇん。

気を取り直して、夕食を食べに本館のレストランへ。テラス席ならティトも一緒にいられるので、湖を眺めながら食事をする事にしました。

ベープで蚊除けしつつ。

 

よい眺めです。聞こえるのは鳥のさえずりと風の音と...サッカーの歓声。背後のレストラン内ではちょうどサッカーのEURO大会スウェーデン戦が行なわれており、それを見にきた宿泊客やら解説の声でわーわー盛り上がっていました。私達は全くサッカーに感心がないので自然ばかり眺めていましたが、前方と後方のギャップがおかしくて、盛り上がる度に笑ってしまいました。

そんな風に待っていたらオーダーした夕食が運ばれてきました。

 

私がオーダーしたのは、トナカイと森のマッシュルームをクリームで絡めたものにコケモモジャム、それとジャガイモ。おいしい。とってもおいしい!さっき道端で遭ったトナカイが頭をよぎりましたが、おいしい。

みんな!あいつと目合わせちゃダメ!

 

カメラ目線してくれなかったのはそういうことだったのかな?はて?

Husseはスウェーデンらしくミートボールをオーダー。

これは...!

 

スーパーの冷凍ミートボールでこういうのをよく見かけますが、Husseに聞いてみたところ凄く美味しいよ、と言っていたので良しとしましょう。彼は幸せそうでしたし。

 

白夜のスウェーデンは夜遅くまで遊べます。釣りをするも良し、泳ぐのも良し。私達は食後は流石に疲れてしまい、遮光カーテンで部屋を暗くし早々に寝る準備を整えて、21時過ぎには眠ってしまいました。ティトは違う環境で大丈夫か心配でしたが、特にオロオロする様子は見せませんでした。夜中に目覚めて確認してみると、ぐっすり眠っていたので私も安心してまた眠りにつきました。

長かった1日目はこれで終了です。この調子で2日目も...といきたいところですが、実は特に何もありません。のんびり過ごした様子や、帰宅する3日目については次回まとめてご紹介したいと思います。

 

 

夏の旅。伝説の村おこし!

旅の続き、第3弾。

KEROを出発した私達は、最終目的地であるKangos(カンゴス)に向かいましたが、通り道には私が一度は訪れてみたかった場所がありました。もー...またぁ?ってティトはきっと愚痴りたかったはず。ごめーん。

Lovikka(ロヴィカ)

北スウェーデンにある小さな小さな村の名前です。興味がない人にとっては何それ?どこそこ?っておっしゃるでしょうが、編み物好きな人達にとったらまさに聖地。

Lovikkavante(ロヴィカヴァンテ)と呼ばれる手袋で、有名な場所です。現在では商標登録もされており、伝統的な手法で編まれた正真正銘のロヴィカ手袋には、タグがきちんとついています。初めてHusseが私の実家に来た時、私の母にこの手袋をプレゼントしてくれました。

www.shopinlapland.com

エリカ様

今からおよそ130年前、ロヴィカに住むエリカさんという女性が件の手袋を考案しました。とても貧しかったエリカさん一家。大勢の子ども達を養うため、旦那さんは森で働き、エリカさんは得意の編み物で生計をたてていました。

ある日、エリカさんは分厚くて温かい手袋を編もうとしましたが、予想以上に分厚くて硬い手袋ができてしまいました。お客さんは当然それを好まず、エリカさんは悩みます。そこで試しに手袋を洗い、編み目に沿ってカーディング(針のようなブラシで毛糸をこすって馴染ませる)を施しました。裏も表も丁寧に。すると手袋はモコモコ毛羽立って柔らかくなり、とても着け心地が良くなったのだとか。

エリカさんが創り出したその手袋は大人気となり、とても一人では需要に追いつかなくなりました。学びたいという村の女性達に製法を教えていくうちに、それはたちまち村の大切な収入源となったそうです。

彼女の発想力でどれだけの人が救われた事でしょう。今も語り継がれるロヴィカ手袋。伝説が生まれた村を訪れ、できる事ならその地で毛糸を買いたい!そんな理由から、私はここに来たかった...。

あ、あれ...?

何度も言いますがとても小さな村です。ですが、村の入口には3mを越す巨大ロヴィカ手袋が存在する、とHusseから聞いていました。さすが。楽しみ。

村についてその場所を見てみると、手袋がはずされて手袋型の木の土台しかありませんでした。

冗談だと言ってくれ

 

たまたま近くでグリルをしていた村の人に、Husseが聞いてくれました。巨大手袋どうしちゃったの?って。すると村人はこう言いました。

あーあれね、ウールだからかな、虫に食われちゃったの。

だから燃やしちゃったの。

また編まなくっちゃねー!ぐははは!

 

......。

ですって。

ま、まぁ仕方がありません。気を取り直して、毛糸が売っているお店はある?と聞いてみました。すると村人はこう言いました。

お店?毛糸の?

ないよ?

あー、でも靴下とか手袋とか編んでいる人はいるから訪ねてみたら?この道まっすぐ行った奥に住んでるよ。

 

......。

ですって。

とりあえず言われた道を進みましたが、Husseと私の考えは言わずもがな一致していました。

嘘だと言ってくれ

 

引き返そう。そして滞在先のコテージに向かおう。

っていうか見ず知らずの旅人がコンコン、編んだ手袋見せて下さーいって突然訪ねてきたら困るだろうし我々に突撃する度胸はないしなにせ遠い、という事でロヴィカ探訪はおしまいです。

ティトはのどかな村をお散歩できて楽しそうでした。

ん?ティトうしろ?Matteったら何言ってんの?

 

途中、ねこちゃんがこっそり後をついてきていましたが、ティトは気付かず。志村うしろ!のテンションでティトに知らせましたが、は?って顔で見返されてしまいました。ねこちゃんは完全に気配を消しており、お尻の匂いを嗅がれて初めてティトは振り向く始末。2匹ともかわいかったー。

さよならLovikka

色々残念でしたが、訪れてみないとわからない事は沢山あります。こんなこともあるよねーと思いながら村をあとにしました。

車で少し走ったところであるものを発見。手袋の里らしいバス停です。

親指部分が覗き窓に。

 

ここに来ないと見られなかったでしょう。それだけでも来た甲斐があるというもの。私に付き合ってくれたHusseとティトに感謝を述べて、ついに最終目的地に向けて出発です。

Kangos(カンゴス)

ホテル(コテージ)はカンゴスという場所にあります。アップダウンの激しい舗装されていない林道を進むと、森の中にひっそりと佇んでいました。到着したのは16時過ぎ。一先ずチェックインを済ませてコテージでちょっと休憩。

レセプション

 

我々が滞在するコテージ(一番奥)

 

室内

 

写真では死角になっていますが、部屋にはソファーベッドもあったので4人まで宿泊可能です。夏なので暖炉は必要ありませんが、あるだけでなんだか雰囲気が出ていいですね。

私は運転免許がないので、Husseがずっと運転をしてくれました。さぞかし疲れたでしょう、と思いきや、彼は全く疲れていないとの事。正直私はお昼寝したかったのですが、なにやらHusseがソワソワもぞもぞ...。なんだ?

ここのロケーションはとても素晴らしく、私達はとても癒されました。

その様子やHusseのソワソワの理由など、また次回に続きます!

 

 

 

夏の旅。トナカイと生きる

旅の続き、第2弾。

鮭の川をあとにした私達はそのまま北上し、KERO(ケロ)というお店を目指しました。KEROはトナカイの皮や毛皮などを使った商品を企画、製造、販売している会社です。

www.kero.se

サーメ人

スカンジナビア半島北部にはサーメ人(サーミ人)と呼ばれる先住民族が暮らしています。スウェーデン北部にもコミュニティーがあり、Husseの父方のご先祖様もサーメ人。現在は兼業されている方がほとんどだそうですが、元々彼らの生活の中心はトナカイの遊牧です。スウェーデン北部ではよくトナカイも食べますし、毛皮や手工芸も頻繁に目にします。っていうか道路ではトナカイが普通にお散歩しています。

パカパカ

 

トナカイは車を怖がりません。それ故平気で車道をのんびり歩いています。車は緊急以外では彼らに対してクラクションは鳴らしませんし、ゆっくり運転して邪魔しないように気をつけます。

その辺を自由に歩いているトナカイをどうやってまとめているのだろう、と不思議に思いHusseに訊ねてみましたが、彼もわからないとのこと。いつかサーメの方に聞いてみたい...。その時に気をつけなければならないのが、全部で何頭飼っているのかという質問は御法度ということ。それ即ち、彼らの財産を訊いているようなもの、だそうです。確かに。

KERO

冒頭でご紹介したお店KEROのモットーは、持続可能な(耐久性のある)商品の提供。トナカイを扱うが故、サーメ人とも深い関わりがあります。その背景には生態系を壊さない狩猟、自然、技術、雇用、そして消費者へのアプローチなど、全てを考慮する必要があるとの事。文化などの伝統を守りつつ、新しいデザインも取り入れ攻める姿勢も忘れない!らしいです。

え?こんなところにあるの?って言うくらい何もないのどかな場所に突然現れるKERO。本数はとても少ないですが、近くまでバスもあるようなので旅行者も来られます。たぶん。

工場&お店

 

私はずっとここに来たいと思っていました。柔らかくていつまででも触っていたくなるようなトナカイ皮のバッグや靴、錫の装飾をあしらったアクセサリーなど、現地で何か買いたいと思って楽しみにしていました。

犬も店内に入ってもいいけれど、ずっと抱っこしていて下さいと言われました。トナカイの匂いは犬にとって魅力的らしく、マーキングしたり商品を噛んでしまう恐れがあるのだとか。前回の記事と同様、Husseにティトをお願いして私は商品を物色。そして購入。

ショルダーバッグ

 

 

KEROのロゴとスウェーデンカラーのタグ、そして皮にはトナカイの刻印。見た目以上に沢山入りますし、何よりも柔らかくて体になじみます。嬉しい...。大事にしながら一生使っていきたいです。旅の良い思い出にもなりました。

そしてもう一つ、バレッタのキットを買いました。

 

錫の糸にトナカイの皮、金具とテグス、そして説明書。買った後にこの説明書を読んでみたら、鱧みたいに超あっさりな説明文と図解で笑いました。いきなり本番はちょっと怖いので、代用材料で一度試しに作ってみようと思います。できるかなー。

サーメ人と非サーメ人

だいぶ前に日本で流行ったこのブレスレットも、トナカイの皮と錫を使ったサーメ人の手工芸です。

 

ボタンはトナカイの角で作られています。これらは別の地域のウィンターマーケットで買ったモノですが、今でも私は気に入っていてよくつけています。

 

スウェーデンに来たばかりの頃、このブレスレットの作り方を正しく教わりたいと思いました。Jokkmokk(ヨックモック)にあるサーメ文化のミュージアムに行ったり、知り合いを通じて教われないものかと訊ねましたが、答えはいいようなダメなような...グレー。あまり快く思われなかったのを覚えています。

サーメ文化に限らず、代々受け継がれている民族工芸を教わろうと思っても簡単にはいきません。彼らと信頼関係を築き上げ、文化や歴史を直接学んだり感じ取る事がまずは大事、とおっしゃっていました。

時間をかけて絆を深め技術を習得したとしても、例えばその技術を商売にされるのはあまり良い気分ではない、と人伝いにきいた事もあります。私が読んだ本(下記写真)にも、サーミ以外の人は彼らの手工芸品を作って売るべきではないと記されていました。非サーミはその境界線に敬意を払うべきである、と。モラルの問題、ということでしょうか。それは数十年前の本なので、実際今はどうなのかわかりませんが。

 

私がコンタクトをとった人はかなり保守的な方だったと思われます。現代の世の中では探そうと思えば情報はいつでも手に入り、作り方は独学でも学べます。北スウェーデンにはサーメ人でなくとも作って販売している人はいるとの事。何事も良い面と悪い面があります。保守的だからこそ守られてきた事もあるでしょうし、だからこそ廃れてしまった部分もあるはず。でもそれは外部の私がとやかくいうことではありません。私には誰かと絆を深めて技術を学ぶほどの熱量はありませんでした。与えられた自由の中で最大限に遊ばせて頂く!これで十分です。

 

ちょっと話が逸れてしまいました。旅行に戻ります。

最初は私と見ていたHusseとティトですが、早々に飽きて店外へ。Husseは近くでアイスを買い、食べながらKEROのご近所さんとお喋りを楽しんでいました。ティトはそのご近所さんに愛でられデレデレ。楽しく時間を潰してくれていたので私も罪悪感が少なくて助かりました。一緒にその辺をブラっと散歩してティトは排泄を済ませ、KEROを出発。宿までの道すがらもう一箇所立ち寄りました。

その様子はまた次回!

 

夏の旅。鮭鮭鮭!

先週末は夏至祭でした。

スウェーデンではクリスマスと並んで盛り上がるお祭りです。コロナ禍でなければ広場には人々が集まり、メイポールと呼ばれる柱の周りで輪になってわーいってダンス。家族や友人で集まって食事をしてお酒を飲んだり、夜中までウェーイってパーティ。ご近所さんも裏庭に集まってわーわーやっとりました。

数年前の夏至祭の様子

 

夏至祭が終わるのと同時に、3週間あったHusseの夏休みも終了しました。チーン。彼は今日久々の出社で嫌そうな反面、たっぷり休めて元気な様子でもありました。仕事の事を忘れてのんびり休み、自由を満喫する事は心身共にとっても大切な事だと改めて思います。生き続けていく為に。

夏休み最後の週、私達は2泊3日でティトと共に旅行に行きました。これから数回に分けてその様子を記したいと思います。お付き合い頂けたら嬉しいです!

Jockfall(ヨックファル)

最初の目的地はヨックファル。ここは鮭で有名な場所です。

 

wikiによりますと、2014年にはおよそ7200匹の鮭がこの場所を通り過ぎたようです。産卵の時期にはきっとこの激しい滝を懸命に昇るのでしょう。そんな涙ぐましい努力も空しく、終いには我々に食される鮭達...。ごめんねでもおいしかった...。

ぺろり

 

川沿いにあるレストランでは、川を眺めながらそこで釣られた鮭を頂く事ができます。写真左、私のオーダーは薫製された鮭とマッシュポテト&タマネギを薄いパンで巻いたもの。ちょっと塩気がキツかったですが、美味しかった!Husseオーダーの写真右は、鮭バーガーです。それぞれ半分こして食べましたが、私はバーガーの方が好みでした。

 

食後、その辺をブラっとお散歩。川辺には柵など何も設置されていないので、大変危険ですが激流ギリギリまで攻められます。Husseにティトを見ててもらい、私はギリギリに挑戦。ですが、恐怖よりも蚊の大群に襲われ戦き断念しました。

限界地点

 

この滝を過ぎた先には上空に橋が架かっています。ヨックファルに到着してすぐ、橋の真ん中から滝の写真を撮ろうと思い、橋の入口に足を踏み入れました。すると、肉眼でもわかるほど橋の上にはうじゃうじゃと蚊が飛んでおり、速攻断念。本当に気持ち悪くて私は全身に鳥肌が。

 

さすがのHusseも、ここは僕もムリ、と引き返す始末...。今回私は日本の携帯ベープを持ち歩いていました。食事中は効果的だった気がしますが、橋の上では豆腐にかすがい、糠に釘。さすがのベープもお手上げでした。バイオハザードならば火炎放射器が絶対必要。あー欲しかったなー。

橋をくぐった先の川は徐々に穏やかになっていきます。

 

この中にどれだけの鮭が泳いでいるのでしょう...。

毎年7月末にはHarrens dag(ハッレンスダーグ)と呼ばれる世界最長の釣り大会がここで開催されるのだとか。昨年は中止で、今年も開催の情報は見つけられませんでしたが、私達が訪れた時は外国から来たような釣り人もちらほらいました。皆さん頭の中は鮭一色なのでしょう。インスタで#jockfallと検索してみると、釣った鮭を同じようなポーズで抱える漢達をご覧になれます。釣って良し、食べて良し、映えて良し。鮭万歳。

 

私が鮭と川に夢中になっている間、ティトは安全な岩場の上でじっと待っていてくれました。

ぼくなら熊みたいに腕一本でいける。

 

お散歩には不向きな場所で申し訳なかったですが、まだまだ旅は始まったばかり。お腹一杯になったところで、次の場所に出発です。

次回に続く。