モッサモサからフッワフワ
ティトとの散歩中、様々な犬種の犬とすれ違います。オスに対しては敵対心を丸出しにするオス、ティト。なので、挨拶をする時は性別を必ず聞き、メスだった場合だけ遊ぶようにしています。
そうして仲良くなった犬友達が数匹います。ハスキーやゴールデンレトリバー、最近ではアラスカンマラミュートという、ハスキーにそっくりだけどそれよりも一回り体格が大きい犬と友達になりました。
どの犬もとてもフレンドリーで、ティトだけに留まらず私にも体をスリスリしてきてくれます。ティトとはまた違った可愛さがあり、大きくてふさふさした犬っていいなぁという憧れとともに、私は彼女達に毎度癒されています。
ところが。
それらの犬達は短い毛と長い毛のダブルコート。柴犬やコーギーなどもそうですが、保温性もバッチリで寒さに強い反面、毛がよく抜けます。なでなでした後に顔を触ったりすると、犬アレルギーの私はくしゃみが止らなくなり、目もむずむず痒くなります。一緒に住むなど、きっともってのほかなのでしょう...。悲しいけれど仕方がありません。
一方、ハバニーズは細くて柔らかいロングコートで覆われています。一見温かそうに見えますが、実は寒さに弱いと言われています。ティトはここで生まれ育っているので、逆に暑さには弱いのですが。毛が抜けにくいので、犬アレルギーを持つ人には優しい犬種です。それでも毛を梳かす時には私の鼻はむずむず。
最近のブラッシング
以前、ブラッシングについての記事を書きました。
kawaiiinu-tito.hatenablog.com現在は仔犬の時期に比べたら、雲泥の差で楽になりました。ティトも習慣を身につけてくれましたし、私の手際も良くなりました。
最近は毛が伸びてモコモコしているティト。その姿で歩くとお尻がぴょこぴょこしていて非常に可愛く、たまりません。走っている姿をスロー撮影すると、毛がゆらゆらしていて非常に可愛く、それもまたたまりません。
そんな長髪ティトのブラッシングの様子を今日は実況したいと思います。
まずは胴体
ブラッシングは夜、バスルームで行ないます。その後掃除をしてすぐに私がお風呂に入れるように。以前は昼間にリビングで行なっていましたが、習慣を変えてからくしゃみの頻度が下がったように感じます。
さぁ、ブラッシングの時間だよーと言うと、ティトがお腹を上に向けて寝転び、イヤだと言います。抵抗空しく、そのまま抱えられてバスルームへ。到着すると諦めて、自分から寝転びます。そして最初はサイドから梳かします。
左は梳かす前で、まだ束感があります。皮膚を痛めないように少量ずつブラッシング。服やハーネスでこすれる部分は毛玉が出来やすいので、ほぐしながら進めていきます。一日も経たないうちに頑固な毛玉になる部分は、梳ばさみでカットしています。そうすると絡まりにくくなるようで、ティトの負担も軽くなります。右は梳かした後でふわっふわ。ティトは目をとろんとさせて、とても気持ち良さそうにしています。
ティトが静かなのをいい事に、私は時々遊びます。今回はセンター分けにしてみました。
レタスや巨大ソーセージを乗っけてみたらどうなるかな...。ホットドッグに見えるんじゃないかな...。という私の心を見透かしたようなティトの表情。早くしてよっ!ってその通り。
溶けるティト
次にお腹を梳かします。この時のティトはうらめしやスタイルで、とっても可愛いのです。ここのブラッシングは私もティトも大好きで幸せな時間。
その勢いでいくよっ!
苦手なのは足。後足を梳かしている時、ティトは床や私の足を一生懸命ぺろぺろ舐めます。まるで気を紛らわすように、そうして梳かされるのを我慢しているようです。その姿が健気で、頑張ってくれてありがとね、早く済ませるね、と毎回つい声をかけてしまいます。
とは言え、前足は耐えられないようです。気持ち良くお腹を梳かされている流れで、そのまま前足に移ろうとすると、その不穏な雰囲気をいち早くティトは察知。でろーんと出ていた舌をしまい、目を開けます。
前足梳かそうとしているね!?って目を見開いて私をみつめ、体をねじって抵抗します。足は汚れて洗ったりするので、短くても絡まりやすく、梳かさない訳にはいきません。はいはいごめんねごめんねーと言いながら、私は速攻で前足の毛をやっつけます。
きれいになったね
このように極楽と地獄、アメとムチなブラッシングを毎日繰り返しています。この日の仕上がりはこんな感じ。
手前には今回のブラッシングで取れた毛の塊が。こんなに体がモコモコしていても、抜けた毛はわずかこれだけ。なんだか不思議です。
その後歯磨きをしてバスルームを出たら、Husseに頑張ったご褒美のおやつを貰います。そして私がお風呂に入って出てくるのを、廊下でゴロンしながら待っててくれます。毎晩のルーティン。
ティトの体をむにむに出来る幸せ。
これからも満喫していきたいと思います。
残っていくもの
寒いよ!
スカートの下には色々重ね着をし、−20℃まで耐えられるスノーブーツを履いて、現地でHusseが用意してくれていたジャケットを着込み、極寒の屋外を歩き回りました。ちょうど私が行った時には寒波が来ており、−20℃を超えていました。が、このワンピースはとても暖かく、役に立ってくれました。
思い出は消えない
冬のスウェーデンはとても美しく、生活は大変ですが旅にはお勧めです。その時の私も、有意義に旅をする事が出来ました。楽しい気分でさぁ帰国、と言いたいところでしたが、旅は続きます。現地の空港からストックホルム経由で北京に行き、そこで乗り換え上海に。旅からの出張です。そこで1週間程仕事をしてようやく日本に帰った訳ですが、驚いた事に北極圏よりも寒いと感じた上海。訪問先ではほとんど暖房が効いておらず、本当に防寒対策をしっかりしていて良かったと感じました。帰国後もすぐには家に帰れず、その時の出張はハプニングだらけだったのですが、着回し続けたこのワンピース。思い出深い...。
ところが悲しいかな、今の私の年齢では丈が短く、似合わなくなってきました。おまけに、寒さに慣れて体感温度も変わった為、家の中で着るには暑くて着る機会がなくなりました。
私はこの他にも、洋服には色々と思い出が多く、なかなか処分できずにいます。ぼろぼろになったシャツも、ちまちまほころびを直しながら来ています。それもまた楽しく、更に思い出が増えていくのですが、洋服に限らず出来る事ならモノは大切に長く使いたいと思っているので、まぁ仕方がない、と割り切っています。流行に敏感でお洒落な知人には、まだそれ着てるの?と言われる事がありますが、はい、好きなので着ている。と答えるのみ。その辺も色々割り切っています。
このワンピースも然り。北極圏を想いながら探して見つけ、初めてここに来た時に着た服。なので、似合わなくなって着なくなっても手元に置いていました。
トランスフォーム!
幸いニットはほどけます。例えば穴が空いていたとしても、100%天然素材なら糸同士は簡単に接合できます。ということで、ワンピースをほどいて生まれ変わらせることにしました。
インスタント麺みたいな状態では糸としてダメなので、ほどいて束にした後はぬるま湯に浸けてちりちりを正します。そして完全に乾かしたら、玉にして終了。家事の合間にせっせと作業し、結局全て終えるのに1週間弱かかりました。
そして何を編んだかというと、こちらです。
そう、ティトのセーターです。編んでいる時は楽しいし、思い出は更に増えるし、嬉しさは倍増です。
ティト用セーターはこれで3着目ですが、以前記事にしたこれまでの2着を踏み台に、グッと理想に近づきました。
2本取りで編んだ為、色の見え方がだいぶ変わりました。ティトの毛色と同じになるかと思ったのですが、ちょっと残念です。でも、首からお腹にかけてゆとりを入れているので、カーブが出て体によりフィット出来たのは良かったです。
ところがティトは何か言いたそうです。
ちょっと聞いてみました。このセーター、どう?って。
以下、ティト氏曰く。
まずね、色がおじいちゃんだね。バスケット柄もなんかおじいちゃんだね。ループタイとかしたくなっちゃうね。サイズはぴったりだし、明きがあるから着やすいんだけど、前立てのボタンの数、多過ぎるね。もう少し大きいボタンを3つ程度で良くない?あと、もうちょっと袖長くてもいいかな。以上。はい、おやつちょうだい。
だそうです。
ティトの意見はごもっとも。次回に生かしたいです。
残したいもの
同じものでもこうして形を変えて残っていくモノ達。お金を払えば新しいものが楽に手に入りますが、 そういうことではありません。残していきたいから、買う時にはよく考えて納得したものを買いたいと思っています。ところが、ここで生活するようになって、必要とする洋服は180°変わりました。とりあえずで買う事も増えました。そして結局どうでもよくなり、リサイクルに出す頻度も増えました。それに気付いたとき少し悲しくなりました。そもそもここには私が好む服が売っていない、でも何か新しいものが欲しくて妥協して買う、そしてどうでもよくなる、というサイクル。気分転換は必要なのでこれからもここで洋服は買うと思いますが、なるべく物質的にも気持ち的にも、無駄にならないものを選びたいと、前回の衣替えで改めて感じました。
洋服に限らず、誰でも思い出の品はあると思います。
心が空っぽになるようなら断捨離はしなくて良いと思いますし、落ち着くならばモノに囲まれて暮らすのも良いと思います。自分に合った暮らしをしていきたいものです。
因みに、ループタイと言えば。
古着にハマっていた高校時代の私は、パンタロンにハイソールのスニーカー、ピタピタでシナシナのポロシャツにループタイという出で立ちで通学していました。若さって...恐ろしくも素晴らしく笑える。
わかる、わかるぞ!
飛行石を手に入れたムスカは、黒い石に刻まれた言葉を読めるようになりました。
読める、読めるぞ!のセリフには、執念や興奮や狂気がにじみ出ていて、ムスカをよく知るヒントになっていると思います。バルスは有名ですが、私はこのセリフのほうがなんだか好きです。
あ、天空の城ラピュタです。ご覧になっていない方、是非鑑賞をお勧めします。キメハラという言葉を最近目にしますが、これはピュタハラになるのでしょうか。ラピュハラ?シロハラ?
そんなのどうでもいい
はい。改めまして。
私達は飼い主初心者としてティトを迎えました。最初はティトが何を訴えているのかわかってあげられず、どれだけオロオロしたことか...。しゃっくりの回数の多さに心配し、迎えて2日後にはブリーダーに電話して相談したのを覚えています。
ところが。共に生活していくうちに、ティトが言わんとしている事を察知できるようになりました。
わかる、わかるぞ!です。
冒頭に繋がりました。そう、ティトと心が通じ合えたと思う瞬間には、ムスカのように興奮と喜びを交え、そんな風に心で叫んでいます。ティトは喋れないので実際はわからないのですが、心配事がある時の表情や、期待に胸を膨らませている様子、お願い事や甘えたい時など、まるで会話が出来ているように感じられる事がよくあります。
散歩での会話
私達以外にも通行人がいたり、人の往来が激しい場所では、私の左側を歩くようティトには教えています。誰もいなかったり、神経質にならなくても良い場合には、ティトの思うがまま好きなようにウロウロさせています。
しかし、特に指示もしていないのに、左側に来て私の顔を見上げる事があります。
そう、おやつです。朝はいつも決まった場所でおやつを催促します。お昼はちょっと長い散歩なので、エネルギー補給が必要なのでしょうか、度々左側に来ては目で訴えかけてきます。全身を使って歩きますから、犬にとってはカロリーの消費量が高いのかもしれません。おやつをあげると、パワーがでたよ!とでも言うように、ぴゅーんとまた前進して行きます。かわいい。
そしてまたある時は。
ティトには近所にお友達が数匹いますが、苦手な犬もいます。見かけた時にはその犬とは逆方向へと、あからさまに早歩きになり、私にも目配せしてきます。わかるでしょ!早く逃げるよ!と。その逃げ様もまた可愛くて、私も一緒に小走りになります。
裏庭での遊びで
お昼の散歩後、裏庭でボールを投げたり追いかけっこをして遊ぶ事があります。ボールを忘れた日には、その辺に落ちている松ぼっくりや木の枝で代用するのですが、ティトはその代用品を見誤ることがあります。
いや、それは流石に長いでしょ。くわえて走れないから、こっちの小さい枝にしようよ、と私は提案。しかしティトは強引にこの枝で遊ぼうとしました。そして。
このあと、すぐに諦めました。
だから言ったでしょ。こっちの枝にしよう。と私が小さい枝を投げると、そうだねっ!と走ってその枝を取りに行き、この長い枝はなかった事になっていました。
夜ご飯
食事の15分前くらいから、ティトはそわそわし出します。かと言って、じゃれてきたりはせず、少し離れたところでじーっと私やHusseの様子を伺っています。その眼差しといったら...。
なんだか可哀想ですぐにでもあげたくなっちゃうのですが、早く食べ過ぎると翌朝お腹が空き過ぎて吐いてしまうので、滅多な事がない限り、時間通りにあげています。
ごめんね、まだごはんじゃないよ。と話しかけると、もう!ぷんすか!と、あごを前に突き出して床に伏せます。ふて寝とはまさにこの事。
端から見ていると、人間の私達だけが喋っているように見えますが、私達は会話をしています。ん?
ティトは私の言っている意味を理解し、私はティトの表情や態度から言葉を読み取ります。あれ?
ティトは喋れないので、実際に意味が合っているかどうかは不明ですが、私達はわかり合えている、と実感しています。おや?
....。
あぶない...かな?たぶん動物と生活している方々の多くは、私と同じように感じていらっしゃると思うのですが、ちがう...かな?ちょっと不安になってきました。
全然違うから!思い上がって色々見逃してるよ!とティトは思っているかも...?ムスカのように傲慢にならず、これからも理解する努力を続けていきたいと思います...。
気持ち、持っていく!
来週にはもう12月。今年の残りはあと1ヵ月です。
個人的にも世界的にも、色々な事があった1年。早かったなぁと思い返してみると、でもそういえばこんな事もあってあんな事もあって...実際長かったな、と思うおかしな年でした。そしてやってくるクリスマス。ただでさえ時間の流れに気持ちが追いつかないのに、今年は特にそう感じられます。なので、強引に気持ちを持っていこうと思い、ツリーを出しました。
とか言いつつ、なんだかんだで毎年飾っているのですが。たぶん今年は家族の集まりもないでしょうし、レストランへ食事にも行かないと思います。せめて家の中だけでも季節の移り変わりを感じ、クリスマス気分を味わおうかなと。
この時期、お店では素敵なオーナメントが売り出され、街はぴかぴかしています。見ると欲しくなってしまいますが、きりがなくなりそうなので毎年ぐっと堪えています。飾り付けはバランスをとるのがなかなか難しく、場所を入れ替えたり角度を変えたり、結構時間がかかります。最後はいつももういいやって投げやりになるのですが、でもなんだか楽しい飾り付け。
もうティトは気にしない
ティトは仔犬の頃、木製のテーブルや椅子の脚をガリガリかじっていました。歯の生え変わりで痒いのかと思い、噛んでもよいものをあげていましたが、それよりも家具を好んでいました。気がついたらやめさせていましたが、ティトはめげずに結局1年半以上かじり続けていました。
成長と共にやめてくれるのだろうか...と本気で心配していましたが、いつの間にか興味がなくなり、見向きもしなくなりました。プンプン怒った時、私達への当てつけのようにかじる事がありますが、それは稀です。大人になりました。
ツリーに対してもそうです。以前はツリーにじゃれたり、オーナメントで遊んだりしてしまい、ツリーの廻りに囲いをしていましたが、もう今年は全く遊ばなくなりました。
ツリー?おもちゃじゃないでしょ?知ってるよ。
良いプレゼント
私は早い段階でサンタはいない、サンタは両親だ、と気付いていました。たぶん5歳頃でしょうか。ただ、両親には信じているふりをしていました。狡猾。
ある年、枕元に絵本のプレゼントが置いてありました。絵本じゃなくてローラースケートが欲しいって言ったでしょ!と両親に逆ギレしたのですが、それによって私がサンタを両親だと知っていた事がバレてしまいました。やばい、と思った私。なんという子でしょう。おそろしや。
バレた話はどうでもよく、その時に文句を言いつつもらった絵本は、後々とても好きになりました。
さむがりやのサンタ。
たしか、寒いだの天気が悪いだの、サンタへの謝礼が気に食わないだの、色々と文句を言いつつ、とりあえず仕事はこなすサンタのお話でした。
私は子どもなりにもこんな風に思っていました。仕事って大変だな。大人でも嫌なものは嫌なんだな。このサンタは動物には優しいな。
文句ばかり言う、という面ではかなり共通点があり、親近感が湧いたのかもしれません。たぶん買ったのは母ですが、世の中に沢山あるクリスマスのお話で、なぜこの絵本を選んだのでしょう...。今度聞いてみようと思います。このサンタがあなたみたいだったから、と言われたら返す言葉がありません。
そんな私もサンタに。
私も大人になり、ティト専属のサンタになりました。文句はもちろん言いません。さぁ今年は何をあげましょう...。
ツリーとティトをパシャパシャ撮っていたら、流石に飽きたようで、カーペットの上にコロンと横になり、すぐに目を閉じました。
あと一ヵ月。よく考えたいと思います。