生活トラブル、注目すべきはどこ?
あれは4月末...だいぶ前の話になってしまいますが、私の住むアパート一帯でちょっとした問題が起こりました。
昼間、洗面所で手を洗おうとした時の事。蛇口をひねっても水が出てこない事件が発生。自宅にいたHusseに管理会社へ連絡してもらったところ、違う地域では水道管の問題が起きているけれど、あなた達が住む一帯は大丈夫なはずなんだけど...と言われました。電話口で、一先ずもう一度蛇口をひねってみてと言われて、Husseはそれに従ってひねると、水は普通に出てきました。なんだかすみませんと思いつつ、なんだったんだろうね、と不思議に思っていた私達。
その夜。
21時頃にお風呂に入ろうと思ったら、昼間と同じく全く水が出てこないではありませんか...。トラブル時の緊急連絡先に電話すると、地下の水道管から水漏れしたため断水です、と返事が。
昼間のアレは序章...あのときもっと確かめてくれていたら!
でも過ぎた事を言っても仕方ありません。さぁどうする?トイレもお風呂も食器洗いも全て出来ません。
断水に気付いてから1時間も経たないうちに、家のポストに紙が一枚投函されました。そこにはこう書かれていました。
なるほど。迅速な対応。
都会の23時はまだまだ活気がありますが、私が住んでいる自然豊かな田舎街はもうぐっすり眠っています。それでも23時に来た給水車の周りには、数棟のアパートから人がわらわらバケツをもって集まってきました。眠ってなどおられぬ!
復旧するのがいつなのかわかっていれば楽ですが、わからないのでできるかぎり大量に汲む事にしました。家にあるお鍋やボトルに目一杯...。
この他に1.5ℓペットボトル6本、バケツ3つ。
この頃はちょうど雪解け時期で、散歩後のティトの足は毎度真っ黒でびしょびしょになっていました。そんな足を洗う為にもけっこうな水が必要でした。私は自宅で、運ぶ用のお鍋から貯水容器に水を入れ替える係でしたが、Husseは階段を何往復もしてくれて、非常に助かりました。おまけに階下のおばあさんのお手伝いもしたようです。お年寄りにはお水を運ぶのは酷ですね...。
翌日。朝から外が賑やかで、覗いてみると早速下水管の工事をしていました。
あのお二人はどんな会話をしているのだろう...と想像しつつ、早期復旧を!と願いつつ、どうぞ宜しくお願いしますと彼らの健闘を祈りました。
しかし待てど暮らせど復旧の連絡は来ず、時間だけが過ぎて行きました。
16時、作業員は全員帰宅した模様でした。....なぬ?
でももしかしたら工事が無事済んだかもしれない、と試しに蛇口をひねってみると、水が出てきました。濁った水が出てくる事は今まで何度もあったので、その場合の対処は心得ていました。最大限に蛇口を開き、とりあえず15分くらい水を出しっぱなしにします。するとだんだんきれいな水が出てきます。
いつものようにそうしていると、透明で濁りのない水が出てきました。もう大丈夫!やったー!飲んじゃうよゴクゴクゴク!
これがもし、移住後間もなく起きたことだったら、私は安全許可が出るまで水を出しませんでしたし、万が一水が出ても飲むことはなかったでしょう。
でももう私は知っています。待っていても連絡が来ない事を。そして水が出た事が全ての答えである事を。
復旧した翌日、ティトと散歩中に出くわした近所の方々は、断水後すぐに給水車が来てくれて助かった、と口々に感謝していました。断水したこと、復旧した連絡が来ない事に文句を言っている人は一人もいませんでした。もしかしたらいるのかもしれませんが、今回の件に限らず、ぷりぷり怒っている人はあまりいない印象です。
なるほど、起きた事は仕方がない、と。注目すべきはその後の対応なのですね、スウェーデンさん。
Husseも然り。困ったね、とは言いますがそれでおしまい。確かに文句を言ったところでどうにもなりません。余計なエネルギーは使うだけ損。
私も改めて水の大切さを知る事が出来ました。感謝です☆っていうのは真っ赤な嘘ですし、出来れば突然の断水はまっぴらごめんですが、ちょっとお灸を据えられた気持ちになりました。限りある資源、大切に使いますいつもごめんなさい神様。
おしまい!
余談ですが、下水管修復作業で掘った大きな穴は、河原にあるような大きな石ころで埋められているだけで、4ヵ月経った今も鋪装されていません。車が通るとその石がたまに飛んできて怖いです。ティトの散歩ではそこを避けるようにしていますが、流石にこれに文句を言っている人は沢山いて(なにせ危険なので)、早急に鋪装工事が望まれます。ツーブロック先の道は2年前に下水管工事が行なわれ、現在も鋪装されていないので、我が家の前の道はいつになるやらー(泣)