スウェーデンウール、応援するよ!
私のお店の商品は、スウェーデンの羊毛ブランドであるullcentrumの毛糸を使用しています。
彼らのインスタを見ていたら、今日こんなメッセージがアップされていました。
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翻訳するとこんな感じです。
私達はスウェーデンウールの未来の為に、トレンドの方向性を変えるよ!
スウェーデンのウール産業を保護し、運営する、専門的な組織を設立します。
スウェーデンのウールは長年に渡り燃やされたり、埋め立てられたり、捨てられてきました。近年、それらのウールに対する見方に変化が起こり、多くの消費者達がこの素晴らしいローカルな天然素材に興味を持ち始めました。
更なる発展を加速させるべく、消費者がスウェーデンウールを選択しやすくするために、原材料スウェーデンウールと記されたマークを運営&保護していく組織を設立しました。
マークは、それらのウール製品が、私達の素晴らしいウール素材で出来ていると明確にして、お客さまに保証します。さらに、それはスウェーデン国外でも、スウェーデンウールの価値を保証できることになります。
ふむ。つまり消費者にわかりやすいように、”この毛糸は正真正銘のmade in Swedenだよー”ってマーク(ロゴ?ラベル?)を作り、スウェーデンの羊毛産業を守り発展させていく組織を作ったよってことですね。
以前、私はスウェーデン及び世界の羊毛産業がどのようになっているのかという記事を書きました。初めにこちらをお読み頂くとわかりやすいかもしれません。
私の記事でも書いていますが、ullcentrumのインスタにも、なぜスウェーデンウールが良いとされるのか記されていました。以下、投稿の続きです。
・スウェーデンは世界でもとりわけ厳しい動物愛護の規則があります。
・スウェーデンの動物は、一年の大半を野外で自由に放牧されています。
・例えば水で洗う際も、殺虫剤や予防を対象とする抗生物質を水に含ませる事はありません。
・多くのウール生産国で行なわれている麻酔なしのドッキング(断耳/断尾)や去勢、ミュールシングは禁止されています。
ウール製品は動物を殺すわけでもないし、環境にも優しい、と漠然と思っている方は沢山いらっしゃると思いますが、上記にもあるように、目を疑いたくなるような環境で飼育している羊毛業者は世界中に沢山あります。想像して下さい...。麻酔なしで去勢ってどうですか...。そしてミュールシング。泣けてきます。
インスタの2ページ目には、どういった企業がスウェーデンウール産業の発展に賛同して貢献しているかが記されています。日本でも人気のKlippan、nordanå craft(järboの毛糸)、そしてullcentrumなどなど。もしスウェーデンウールを取引してみたい、この組織に参加してみたいという方、ウェルカムだそうです。ページの末尾にコンタクト先が記載されていました。
英語が出来ない私にとってはスウェーデン語での投稿は有り難いのですが、世界に協力者等を求めるならばもしかしたら英語で投稿された方がよろしいのかもなーと思いました(善し悪しは関係なく、英語がわからないスウェーデン人は稀です)。有り難いと言いつつ、私は何度辞書を開いたことか...。お恥ずかしい。
例えば、安いメリノウールのセーター。なぜ安い??企業努力ももちろんあるでしょうが、原材料のひつじちゃん達が泣いているかもしれません。最近では減ってきましたが、ダウンも然り。お店でウール製品等を見た時、こういった事が少しでも頭をよぎってくれる人々が増えたら嬉しく思います。
インスタの最後に、ウールの良い点が挙げられていました。
・燃えにくい。(自然の防火性を備えています)
・ウールの繊維はそれらが脱落する事なく20,000回折り曲げる事が出来る(綿は3,000回、ビスコースは75回)→だからなんでしょう...?すみません、ちょっとよくわかりません(Matteより)
・弾力性と伸縮性がある
・濡れた状態でも温かい(元の重さの35%は吸水出来る)
・吸音性、耐熱性があって、悪臭や静電気を阻む
・シワになりにくい
なるほど。皆さんはご存知でしたか?
ullcentrumやjärboの毛糸、klippanのブランケットなどは日本でも販売されています。編み物がお好きな方、部屋が肌寒いなーブランケットほしいなーって方は、ちょっとチェックしてみてはいかがでしょうか。
ひつじちゃんたち、ありがとう...。