私の祖母はとても編み物が上手で、セーターはもちろん、レース編みなどの細かくて時間のかかる作品も数多く編んでいました。
晩年は認知症を患っていたためもう編み物をすることはなくなりましたが、代わりに私が引き継ぐよ!と言って祖母が使っていた編み針一式を譲ってもらいました。それから大事に使っていましたが、年季が入った竹製の棒針はどんどんしなり、先端も割れてしまい、徐々に本数が減っていってしまいました。
靴下やミトンを編むときは同じ太さの棒針を5本使いますが、そのうちの1本が欠けたりして4本で編んだり、太さの違う棒針でなんとかごまかしながら編んでいました。
日本の棒針の太さは号数で表記されています。対してヨーロッパではミリ単位での表記です。例えば3号針は3mm。わかりやすい。でも5号が5mmかというとそうではなく3.6mm。9号は4.8mm。おいなんだこれ。
なのでスウェーデンで買い足そうとしてもなかなか同じ太さを見つけるのが難しく、どうしようか悩みました。でもこのままちぐはぐな太さを使い続けると仕上がりに影響するので、意を決して一式新しく揃えることにしました。
KnitPro ginger輪針セット
世の中には沢山の輪針セットが出回っていますが、せっかく買うのなら長く使える良いものを買いたいと思い、沢山の輪針レビューをネットで検索しました。そしてもの凄く悩んだ結果、ドイツの会社のニットプロに絞りました。そしてまた何日も考えた結果、ジンジャーシリーズのこちらに決定。Amazonでポチ!
- 交換式針が11組(3.5 / 4 / 4.5 / 5 / 5.5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 12mm)
- 40cmと50cmのコード2組ずつ(針に装着した状態での長さ)
- エンドチップ8個
- ケーブル装着キー4本
- マーカー20個
- ペン1本
- マガジンキーパー磁石 大×1 , 小×3
付け替え方はこのようになっています。
付属の装着キーをコード先端の穴に入れて、しっかり回して固定します。結合部分は非常に滑らかで、糸が引っかかる事はありません。すばらしい...。輪針はマジックループにしたり、平編みでも使えます。輪になるのが煩わしいなら、コードエンドを装着してもOK。
便利です。ただ、最後まで私は他のセットとこのセットのどちらを買うべきか迷っていました。それがこちら。
一見同じように見えますが、ちょっと違います。違いは以下の通り。
- 針の太さと本数は同じだが、長さが違う
- ケーブルは60、80、100cmが各2本ずつ
- エンドチップ12個
- ケーブル装着キー6本
針の長さは手の大きさによってそれぞれ感じ方が変わると思いますし、編むものによっても必要性が異なります。実際に触れてみるのが一番ですが、私の住んでいる場所では不可能だったのでとても悩みました。しかもブルーの方が内容が盛り沢山にも関わらず若干安値でした。
こちらのここはいやだけど、あちらのあれはいい。
あちらのあれはいやだけど、こちらのここはいい。
2人の男性に同時に言い寄られたらこんな事を考えるのでしょうか。大変ですね。経験ないのでわかりませんが。
まぁそんなことはどうでもよく、私にとっては長いケーブルが魅力的だったので、それは単品で買う事にしました。針の短さが気になりましたが私は特に手が大きいわけではありませんし、小回りが利く方がいいと思ったので、天秤にかけた結果例のブツを購入したというわけです。
実際手に持ったらこんな感じでした。
握り方、編み方によっても個人差があると思いますが、私にとっては何の不自由もありませんでした。一安心。
そして追加で別途購入したものがこちら。
2.5mmは細くてちょっと頼りないので、折れにくいアルミニウム製にしました。装着式もありましたが、細いと結合部分がどうしても弱くなるので、固定の輪針にしました。
全て使ってみましたが、今のところ何も不満はありません。昨日の記事で紹介したカーディガンもこの輪針セットで編みましたが、休み目はケーブルとケーブルエンドで楽々できましたし、編み心地も最高でした。
KnitProには沢山のシリーズがあります。見るだけでも想像が膨らみ、とても楽しいです。祖母から引き継いだ道具も併用しつつ、今回買った頼もしい道具も共に、これからも色々なモノに挑戦していきたいです。