カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

ウロウロしている犬

ティトと暮らし始めて3年強。散歩に行かなかった日はありません。天気や体調によって一日1〜2回になる事はありましたが、ティトと私達は毎日3回の散歩を楽しんでいます。

その3年間で、道端でウロウロしている犬に何度も出くわしました。飼い主はおらず、もちろんリードもなし。5〜6回目位までは数えていましたが、今となってはもう何度そういった場面に遭遇したか、覚えていません。それくらいよく目撃します。

私達に向かって走って来て、その後を飼い主が追いかけてくるパターンはまだ良し。私はティトを抱き上げて、とりあえず安全を確保しますし、飼い主が誰かもわかるので特に心配はしません。たまたま飼い主の隙を見てすり抜けてきちゃったのでしょう。そういった飼い主はごめんなさいね、と言ってくれますし、今後気をつけるのだろうなと察しがつきます。

問題なのは、飼い主が見当たらないパターン。そういう犬に限って大型犬なので、遠くで見つけた場合には道を変えて近寄らないようにします。しかし、一本道の場合や、逃げる間もなく歩み(走り)寄ってくる犬はどうしようもありません。幸いどの犬もフレンドリーで噛まれた事はありませんが、私は非常に困ります。

人が廻りにいる場合には、この犬どこに住んでいるかわかる?と聞けます。でもいない場合はその場で途方に暮れるのみ。どうしよう...。でももしかしたら自分から家に帰るかも、としばらく犬の後をつけていくと、本当に家に帰る事もありました。事故に遭わずに良かったーとホッとする反面、家に入れ!と犬に一喝して私を無視する飼い主にイラっとします。おい主!犬の責任じゃないぞっ!

ティトも毎回驚いていることでしょう。君たち一人なの?って。

迷子犬を保護

今からちょうど2年前、Husseがティトとの散歩中に迷子の大型犬を見つけました。Jämthund(イェムトフンド)という犬種で、主にヘラジカの狩猟犬です。発見した時はヘラジカも一緒にいました。狩猟の血が騒いだのでしょうか、犬はヘラジカに向かって吠え続けていたそうです。周りに飼い主は見当たらず。

Husseはまず帰宅してティトを私に託しました。その後車で同じ場所に向かい、ソーセージをちらつかせて犬を保護。ヘラジカを刺激しないよう、注意しながら。当然Husseも危険ですが、怖さよりも犬を助ける事に必死だったようです。そのまま犬を車に乗せて私達の家に連れてきました。

ティトがどんな反応をするのか心配でしたが、迷子犬はメスだったので、ティトはむしろ喜んでいました。

ぼくはティトだよ。君大きいね。

 

外では暗くて見えませんでしたが、犬の首輪には犬の名前と電話番号が記されていました。名前はルート。早速Husseはその電話番号にかけましたが誰も出ず。なので警察に電話して、もし飼い主から連絡が入ったら知らせてもらうよう伝えました。

大きい犬もかわいいね...

お腹が空いているかもしれないので、ティトのご飯をあげるとむしゃむしゃ食べてくれました。水もがぶ飲み。沢山ほえて疲れていたのでしょう。人なつこいルートは私達にも怯える事無く、むしろすり寄って来て床でゴロゴロしていました。

このラグ、気に入ったわ!

 

か、かわいい...!ティトは言わずもがなかわいいですが、大きい犬にはまた違った可愛らしさがありました。リラックスしてくれて私も嬉しい...。

もしかしたら今日はこのまま泊める事になるかもな...と覚悟していましたが、数時間後、警察から飼い主が見つかったと連絡が入りました。飼い主は飼い主でルートを探していたようです。ルートを迎えに来た彼らは非常に喜んでいましたし、Husseに感謝をしていました。ルートもとても嬉しそうで、一件落着に私達もホッと一息。

飼い主さんによると、家で子ども達とルートが留守番中、ルートがヘラジカの匂いを察知。ドアをこじ開けて脱走した、との事でした。

その頃、ティトはというと...

ぼくは今ぺちゃんこになってるよ...。ぷんすか。

 

最初こそ新しい友達に喜んでいましたが、ちょっと面白くなかったようです。一応ティトが嫉妬しないように気を遣っていましたが、初めての環境にブスっとしていました。ごめんね...。でもぺちゃんこもかわいいね。

因みに、ルートが去った後の部屋や私の服は、ルートの毛だらけでした。その頃自分が犬アレルギーとは知らなかった私。やけにくしゃみが出るなーと思ったのはそういう訳か、と後々気付くのでした...。

 

あれから2年。先週、Husseはまた迷子犬を保護しました。家には連れてきませんでしたが、ホントに飼い主さん達頼むよ...って話はまた次回。