カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

新しい形のお誕生日会

Husseの姪っ子が11歳の誕生日を迎えました。

普段は彼女の自宅に親族が集まってお祝いしますが、屋内で大勢が集まる事はもはや無理。でも子どもはお祝いされたいし、大人は祝ってあげたい...。

ニューノーマルな祝い方

常識が常識ではなくなった時代。ウィルスを意識しながら、常に新しい生活形態を受け入れつつ暮らさねばならなくなりました。お祝いの会も然り。北スウェーデン風ニューノーマルなパーティーは、こんな感じが定着しつつあります。

気温−7℃。体感気温は-14℃。曇り。

 

ソーシャルディスタンスをとりつつ、屋外でパーティー。わーいわーい(泣)

すごく寒いじゃん...と思いましたし、実際正直行きたくありませんでしたが、こういう状況でも楽しもうとしたり、何か方法を見つけようとするスウェーデン人を、私は好きですし尊敬します。たとえそれが寒い外だろうと。

公共のグリルスペースには薪が完備されていますので、誰でも自由に火をおこせます。ソーセージを串に刺して焼くのがポピュラーですが、今回はあるものを焼きました。まずはその辺にある木の枝を削って準備。

 

鋭いナイフも上手に使いこなす13歳の甥っ子。この棒に、小麦粉と塩とお水を混ぜて簡単に作ったパン生地をぐるぐる巻いて火であぶります。

グリル用のフライパンでソーセージも焼く

 

パンはいい塩梅の塩加減で、想像よりはるかに美味しかったです。ホットドッグ用のパンもあったので、焼き終えたソーセージを挟んで食べましたが、これも驚く程美味。家で作るのとは全く違う味になる不思議。屋外というスパイスでしょうか。

来た理由

ところで、私もHusseもパーティーはあまり好きではないので、何も理由のないパーティーには参加しません。誰かの誕生日やクリスマスなど、外せない行事のみ参加します。更に今回は主役の姪っ子から、ティトとお散歩がしたい!とリクエストをもらったので、喜んでもらえるなら頑張るよ...と思ってやってきました。

ティトは防寒インナーの上にダウンジャケットという出で立ち。普段とは違う場所の匂いを熱心に嗅ぎながら、姪っ子達と一緒にお散歩を楽しみました。

 

子ども達はティトの事が大好きで、リードさばきも上手でしたが、いつもと違う感じをティトは察したのでしょう、私やHusseの足元を鼻でちょんちょんつついてきました。

この子達が僕をリードするの?いいの?とでも言うように。色々なことをきちんとよくわかっているなぁと改めて感じました。

人間もそうですが、走り回っていると体温が上がるので、ティトもぶるぶる震える事はありません。とは言え、長い時間外にいるのは可哀想なので、私達は食事を頂いてお散歩をしてからすぐに帰宅しました。

海や河でも遊べるよ

余談ですが、この場所は大きな河の近くにありました。その河は間もなく海へと繋がる場所ですが、北スウェーデンでは冬の間でも海や河で遊ぶ事が出来ます。

 

何故って全てが凍りますから...。自治体が整備してくれるので、そこではスケートも楽しめます。写真にぽつぽつある黒い影は人です。氷上のお散歩を楽しんでいるのでしょう。

 

ウイルス蔓延の今。外へ行きたくても行けない状況で苦しんでいる人が大勢います。私達がいる場所はたまたま人口が少なくて自然が多い場所なだけ。私自身、こんな未来を危惧してここに移住した訳ではありません。もしかしたら自分だったかもしれない人々を、ニュースで毎日目にします。気をつけていたとしても、誰もが明日どうなるかわからない状況です。

職を失った人、手術を待っている人、精神的に孤立してしまった人、自分の頑張りではどうにもならない方々が、一秒でも早く、少しでも救われる状況が訪れる事を切に願います。