どういう時が緊急なのかな...。
私達が住むアパートには予約制で使用出来るサウナがあります。ただ、毎日使用する人はほとんどいないと思います。今はこんなご時世ですし、なおさら。では日々の体の汚れはどう落としているかというと、シャワーで済ませる人が多いように思います。アパートには一応バスタブも完備されていますが、そのバスタブを敢えて取っ払ってシャワーだけにしている人もいます。もともとバスタブがないアパートの方が多いかもしれません。
私はお風呂の国日本で育ちましたので、バスタブがあるのは有り難く、毎日ゆっくりお湯に浸かって疲れを落としています。ただし、バスタブはただの”いれもの”です。日本のような素晴らしい設備は整っていませんので、温かいお湯を入れて、終わったらお湯を抜く。ただそれだけです。
正月早々ハプニング
1月2日。いつものようにお湯を抜き、シャワーを浴びて出ようとしたときの事。いきなり蛇口がバカになり、お湯が止らなくなりました。もの凄い勢いで出続けるお湯。蛇口はどちらに回しても手応えは全くなく、全裸の私は非常に焦りました。色々試しているうちに、蛇口を押し込むとお湯が止る事に気付き、応急処置を施す事にしました。
いらなくなったタオルを切り、蛇口を押し込んだ状態でそのタオルを巻き付け、紐でぐるぐる巻きにして固定しました。
それでもまだ水はポタポタしています。
早速Husseにトラブル時の連絡先に問い合わせてもらうと、とりあえず水道管の元栓をひねって水を止めるよう指示されました。そして4日の月曜日にアパートを管理している自治体に電話するよう言われました。仕方がない...。あと一日の辛抱。
そして月曜。緊急で来て欲しいとHusseが連絡をすると、お正月明けで忙しいので明日になると言われました。うーむ...。でも仕方ありません。
元栓と止めると、洗面とトイレの水も流れなくなります。なので、それらを使用する時にはいちいち元栓を開けなければなりません。固定した蛇口が崩壊するのではないかという恐怖に怯えながら、びくびく過ごしていました。
翌日5日。午前中は来なかったので、お昼にHusseがもう一度電話をしてくれました。緊急だからと再度伝えると、優先して行くようにすると言われました。午後、家にいた私は今か今かと待ち構えていましたが、結局その日も来ませんでした。
6日は祝日。7日の木曜日。また朝から待っていましたが、誰も訪れず。Husseが再度連絡し、今までの経緯を説明。ウチには優先的に来てくれるはずだよね?と訊ねました。すると、電話口の女性はこう答えたそうです。
わたし、わかんないし。
......。
ま、まぁここではよくあることです。Husseはイラっとしながらも、じゃあ明日は来るよね?と念を押して電話を切りました。
そして8日、金曜日。故障から一週間です。
誰も来ず。
......。
Say,Ho!
ho!
Say,HoRenSou!!!
horensou!
もうどれだけ叫びたかった事か。しっかりしようよ報連相...。週末、彼らはお休みなので、修理は自動的に来週へ持ち越しです。普段は温和なHusseも流石にキレて、プンプンしていました。
修理を頼むと、業者のおじさんは朝の7時半頃やってくる事があります。彼らは突然やってくるので、それに備えて私は毎朝どきどきしながら過ごしていました。いつ来るのだろう...。蛇口は崩壊しないだろうか...。このストレスたるや。
元栓を開けては締め、蛇口に巻いたタオルを解いては結び、この一週間過ごしてきました。私達は毎回慌ただしくシャワーを浴びるのみ。本当は今週末、ティトをお風呂に入れる予定だったのですが、それも無理。私はプンプンなどという可愛いものではなく、オラオラとマグマが煮えたぎっていました。
どちたの?
そんな私達をティトは癒してくれます。
マグマが冷えていく...。なでられている、のではなくて、なでさせてくれている、ティト。私とHusseは代わる代わるティトの体をむにむにして、癒してもらいました。
イライラしているとそのうちどうでもいい事でケンカになったりしますが、ティトはこのようにして私達を助けてくれます。ありがとね...。
ところで、Husse両親に我が家の水道状況を相談すると、でもそれって緊急じゃないでしょ?と言われました。え...?そうなの?水がずっと出ていて蛇口をタオルでぐるぐる巻きにして水道管の元栓を開け閉めして使っているけど、そうなの?
へへへへ...。
あははは...。
良い年になりそだな...。