カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

ティト、3歳の誕生日

小学生の頃、行事がある度に作文を書いていた記憶があります。もちろん自発的ではなく、先生の言われるがままに。そうして書いた作文達。年度末には一冊の個人の文集として、表紙をつけて綴じていました。

ある年。一年間を総括する意味を込めた題名をつけましょう、という課題が出ました。しかし、まだ10歳程度の子どもには、一年を振り返ってそれを一つの言葉で表現するのはなかなか難しい事です。先生もそれを承知で、自分の好きな言葉でもいいよ、と言っていました。ない頭をしぼって考えた表題。清書した後には、先生が綺麗な色の紙にプリントして下さり、一冊の文集が出来上がりました。

私には2学年上の兄がいます。同じ小学校に通っており、兄も同じ時期に同じ課題をこなし、文集を完成させていました。

お兄ちゃんも文集を作ったんだね。題名は何にしたの?と私が訊ねると、兄は答えました。

オレ?オレはね、”伝説”。

...。

こいつ...。

当時もドラクエは爆発的な人気があり、小学生男子なら影響されて当然と言えば当然。かわいいものです。ですが私は大爆笑しました。っつーかめっちゃドラクエじゃん!って。チミはどんな伝説残したの?って。

そんな風におちょくっていたら逆に質問されました。お前は何にしたんだよ、と。

わたし?わたしはね、”時”。

...。

おいばばあ!とは言われませんでしたが、私の渋い言葉のチョイスに兄は黙り、へーと言って去って行きました。

時間ってあっという間に過ぎていくよね。無駄にしないように暮らしてこっ!という意味を込めた記憶がありますが、我ながらその歳にしては老け過ぎていると感じます。

ティト、3歳になる

先週、ティトが3歳の誕生日を迎えました。数十年前に既に時の流れの早さを実感していましたが、今も同じく。ティトが生まれてあっという間に3年が経ってしまいました。っていうか、前置きどうでもよくない?って言葉はスルーで。

むにむに

 

ブリーダーに頂いた初めての写真。茶色が濃い毛で、こんなに小さかったのに...。

大きくなったよ。

 

感慨深いです。毛色や性別などどうでもよく、無事に生まれてくれた事がどんなに嬉しかったか。お母さん犬もよく頑張ってくれました。心配事は常に何かしらありますが、大きな怪我も病気もなく、これまですくすく育ってくれました。本当に有り難いです。

誕生日

当日はHusse両親宅に行ってみんなで祝おうかと思いましたが、ちょっと仕事がバタバタしていたので、私達だけで自宅で祝う事に。

まずはプレゼント。ベッドとおもちゃと贅沢おやつ。

はやく、おやつ、ちょうだい。

 

ベッドは家に4つありますが、一つは仔犬の頃から使っていました。しかし仔犬用なのでサイズがとても小さく、ティトはぎゅうぎゅう丸まるも、はみ出ながら寝ていました。でも大好きなベッド。プレゼントでは、同じ形で似たような感触の大きいサイズを選びました。

気に入ったよ。

 

しばらくは様子を見ていましたが、眠くなったら自らベッドに入っていきました。サイズもぴったり。拒否されたら残念だな、と思っていましたが、気に入ってくれたようでなにより。

 

新しいおもちゃは、鳥がピヨピヨさえずるような音がでます。騒がしくなくいい音です。今までのおもちゃにはない音だったので、ティトは興味しんしん。しっぽを振りながらしばらく一人で遊んでいました。

たのしいっ!

 

毎年誕生日にはヘラジカチップスを買ってあげていましたが、今年は品切れ。でも新しいおやつも美味しいらしく、目の色を変えてがっついていました。

 

ティトは食べるものを変えるとお腹の調子が悪くなりやすいので、毎日同じ食事を与えています。しかし誕生日の夕食はそれらの配分をちょっと変え、ティトが大好きな鶏肉と柔らかフードを多めにしてみました。

これにもがっついていたティト。そして微笑みが止らない私達。

 

光陰矢の如し。時間を無駄にしないようにね!とか言っていた小学生の私に、今の私はどううつるのでしょう。もっとやることあるでしょ?と言われそうでこわいですが、少なくともティトに携わる時間に無駄はないと思っています。散歩や遊びの時間、一緒に昼寝する時間も、私にとってはかけがえのない大切な時間。

ティトにとっても幸せな時間をこの先も過ごさせてあげたいな、と思います。3歳も元気で楽しい一年になりますように。