カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

家の中でも季節を感じる

 

私は子どもの頃から家にいるのが好きでした。

一緒にデパートに買い物に行こう、と母に誘われてもイヤだと言い、一緒に行ったら何か買ってあげるから、と言われてもイヤだと言い...。終いには、車で行くならいいけど?と偉そうな事を言っては母にドン引きされ...。ごちゃごちゃ言ってないでついて来なさい、と無慈悲に連れて行かれたのは当然の事。

運動も好きです。でも家はもーっと好きです。単にそういう事です。そしてゾウさんはもっと好き。

 

大人になった今でも家が大好きです。ティトを迎えたのも、私がずっと家にいても苦じゃないのが大きかったと思います。

だからといってどんな部屋でもいいかというと、違います。なるべく長時間いても居心地がいい空間が必要です。私は北欧のレトロな生地が好きなので、なるべくそれらが視界に入るようにしています。色や柄を見ていると少し元気になれます。冬は特に。

夏から秋に

夏の間、私の部屋の一部はこんな感じになっていました。

 

左の長細いのはアイロン台。自分の好きな生地で張り替えました。電子ピアノにかけてある布は、ulla bodinという方の70年代のデザイン。普段私はメルヘンなものに興味がありませんが、彼女の生地だけは大好きでいくつか集めました。だいぶ前に作ったカーテンは歌舞伎揚げを思わせます。

緑豊かで沢山の花が咲き、如何にも夏らしい空間でした。元気がでます。でも秋になってちょっと違和感があると感じ、ガラっと雰囲気を変えてみました。

 

 

一気に暖かみがでて落ち着く雰囲気に。レトロな生地でレトロなデザインをすると、古くささが全面に出てしまいますが、今回は敢えて古くさい雰囲気を出したく、カーテンを当時っぽいデザインで作ってみました。

フリルでレトロ感を

 

眺めながら寝落ち

縫い終わって付け替えて、あー終わったーとソファーに座りながら達成感に浸っていると、一気に眠気が襲ってきました。一段落したしちょっとだけ...と思った瞬間、眠りにつきました。

 

以前働いていた会社に、苦手な女性がいました。それはそれは色々と嫌味な事を言われ、わなわなする事が何度もあったのですが、大人ですし仕事なので仕方がないと思っていました。私は彼女のことを珍獣と呼んでいました。ある日、上司がお土産でフクロウの魔除けの置き物を買って来てくれました。私はそれを会社のデスクに置いていましたが、いつも珍獣に向けていました。やべー奴。

 

人の夢ほどどうでもいいものはありませんが、すみません。ソファーで寝落ちした一瞬に、その珍獣が私の夢に登場しました。当時のように感じ悪い態度で厭味を連発し、人を小馬鹿にしてくる珍獣。あぁ本当にイライラする...と思った瞬間目覚めました。

目の前にはお昼寝中のティト。

かわいい足。

 

そうだよね、夢だよね!寝ぼけていた私を一瞬で引き戻してくれたティト。せっかく良い気分で眠りについたのに、とんでもない悪夢をみてしまいました。もう一度秋に衣替えした部屋の一画を眺め、ティトに視線を移し、そうだ今は良い気分なんだ、と悪夢を消し去りました。眠らなかったことにしよう。私はずっと起きていた。

色々な意味で昔を感じる一日でした。

 

余談ですが、例の珍獣はその後まもなく退職なさりました。魔除けを買って来て下さった上司、グッジョブ。Matteうける、と笑ってくれた同僚、そしてそんなやべー奴を温かい目で見守って下さったとなりの席の部長に感謝です。