カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

動物愛護週間に考える

9月20〜26日の間は、日本では動物愛護週間だそうです。

動物愛護週間とは環境省曰く、”命ある動物の愛護と、適切な飼養についての感心と理解を深めるようにする”週間だそうです。抽象的でいまいちわかりません。

 

そもそも愛護&適切な飼養とは何なのか、ちょっとネットで調べてみました。私が見たのは主に犬に関してですが、具体的な決まり事がなくて驚きました。飼い主は犬の健康に配慮すべし、適切な運動をさせるべし、など相変わらず抽象的なものばかりでした。都道府県が発行している犬の飼い方なる指針書にも、犬が犬らしくいられる為の明確な決まりが記されていません。これから犬を迎える人にとっては、予防接種や散歩のマナーなど、色々なことを確認する上では良い指針書かもしれませんが、犬をどこから入手するかには、相変わらずペットショップからという項目もあり、残念に思いました。

スウェーデンにはもう少し具体的な決まりがあります。

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スウェーデンの方がすごいとか、ペットショップから買った人はダメだ、と言っているわけではありません。残念ながらスウェーデンでも飼育放棄する人もおり、虐待で保護される犬もいます。日本でペットショップから買った人でも、犬を犬らしく大切な家族として暮らしている方は大勢いらっしゃいます。

私が言いたいのは、小型犬だから散歩はしなくていいとか、会社に行っている間は10時間くらい家に犬だけで留守番させているなど、犬としての権利を奪っている飼い方と、ペットショップでの販売はやめましょう、という事です。

犬と暮らすことがどういうことなのか、犬種によってどんな違いがあるのかなどの情報も、もっと身近であって欲しいと願います。例えば、○○時間以上は犬だけで留守番させてはダメ、というような明確な法律があってほしいですし、それで飼えないと思った人は諦めて頂きたいです。動物と暮らす喜びが欲しい人は、単独での留守番がストレスにならない動物を飼えば良いと思います。それでも私は犬が欲しい!というのは、ただのわがままです。

 

ペットショップが無くならないのは、そこで働く人々の雇用問題や、まぁビジネスとしておいしいから、なのでしょう。しかし動物の命よりも大切な物でしょうか。販売方法によるストレス、売れ残った犬猫達、仔犬や子猫の親達など、犠牲になるものが多すぎます。

恥ずかしながら、私も昔はペットショップに行って犬や猫を見て、かわいいーとはしゃいでいました。犬を迎えようとして色々調べたり、今実際に犬と暮らしてみてわかった部分は大いにあります。なので偉そうなことは言えませんし、ペットショップを無くす為の運動を起こそうともしていない偽善者です。

ただ、これから犬を迎えたいと思っている人、特に飼い主初心者の方には、ブリーダーから迎える手段をお考え頂けませんか?と言いたいです。出来る事なら保護犬の里親になれたらいいのですが、心の傷を負った犬は初心者には難しい部分もあると思いますので。

私達もティトを迎える前、里親も一つの方法だとおもい、保護犬のサイトを見た事があります。しかし、犬を飼った経験がある人じゃないと里親にはなれません、と記されていました。保護犬によって子どもがダメ、都会がダメ、先住犬がいたらダメ、など細かく決められているので、自分がその条件に合っていなければ保護できません。日本では保護される数が多すぎて、そんなことも言っていられない状況なのでしょう...。まずは命が助かる事が第一です。殺処分0で保護犬も減る未来が来ると信じたいです。

 

日本では犬もレンタルできると最近知りました。人と接するのが大好きな犬達だけをレンタルしています!(=なのでストレスはありません)と謳っていましたが、開いた口が塞がりませんでした。レンタル業者もさることながら、それを利用する人がいるのも問題です。

もしかしたらアレルギーがあるかもしれないし?

病院に行ってアレルギーレベルを調べたらいい、です。

これから犬を飼う練習に?

想像力をもっと養え、です。

何もわからず飼って捨てるよりいいでしょって?

開き直ってこういう事を言う方には何と言えばいいのか...。おまえバカだな、でしょうか。

 

保護されて里親が見つかればいいですが、未だに多くの動物が殺処分されている現実。捨て犬、迷子犬なども、数えきれない程いるようです。そういう情報を見るのは悲しく、気持ちが落ち込んで涙が出ます。安易に犬を飼うと、虐待や飼育放棄が起こりやすくなります。安易に飼えない方法はブリーダーからのチェックや明確な法律ではないでしょうか。

 

このブログを読んで下さっている方々には、今回読む必要のない部分が沢山あったと思います。普段はなるべく政治的なことや、モノ申す系の記事を書くのは避けていますが、動物愛護週間ということで、今後の希望も込めて自分の気持ちを書いてみました。

 

今私ができることはなんだろう、と考えます。犬アレルギーが発覚したこともあり、今後里親になるのは難しいです。今私達はティトのことを第一に考えて生活していますが、ティトの最期に後悔しないよう、毎日心がけています。面倒だと思う事もありますが、その度に後悔しない?と自分に問いかけています。保護施設に寄付などの金銭的援助以外では、ティトという私達の大切な犬と共に楽しく暮らすことが、今私たちに出来る事なのかな、と思ってます。

 

今現在ペットショップで売られている動物たち。ペットショップで買うなと言ったらその子達はどうなるのか…。立場の違う様々な命が関わることなので、急に色々と変えることは無理でしょう。時間をかけてでも、将来幸せに暮らせる犬と人間が少しでも増えてくれたらと願います。