カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

ゆるく砂糖絶ち

Husseは甘いものが大好きで、お菓子モンスターと呼ばれていました。食事は私よりも食べないのに、お菓子は暇さえあればパクパクしていました。

しかし、砂糖が体に良くないのは彼も十分承知しており、砂糖による体調不良も度々自覚していたようです。なので、ことあるごとに砂糖をやめたい、と言っていました。

依存していたものを断ち切るのは難しいことです。一歩をなかなか踏み出せずにいたHusseでしたが、ついに心を決めました。ジュースは炭酸水に、スナック菓子はナッツに、チョコはドライフルーツに置き換え、砂糖絶ち。さて如何に。

とは言え、砂糖はお料理にも使いますし、ヨーグルトに入れるジャムにも使っています。それらまで排除すると発狂してしまいそうなので、そこは緩くやり過ごす事にしました。

誘惑その1

Husseのお母さんはよくケーキやクッキーを焼きます。遊びに行くと必ずそれらでもてなしてくれますが、砂糖絶ちをしたHusseにはこれがつらい...。今までにもやめようとした事がありましたが、Husse母のゴリ押しに負けて食べていました。だってお母さんがすすめてくるから...とお母さんのせいにしていたHusseですが、今回はそんな言い訳はさせません。家族に砂糖絶ちを宣言し、協力してもらう事にしました。それでもHusse母は、家で焼いたケーキだから大丈夫よ、とよくわからない甘い言葉を囁いてきましたが、Husseは頑張りました。大人になろうとも、子どもが喜んで食べる姿を見るのは、母親として嬉しいものなのでしょう。気持ちはわかりますが、今回は私も協力し、すすめるのはやめてくれとお願いしました。第一関門突破です。

誘惑その2

ティトと散歩しているとき、ある老夫婦のお家を通り過ぎます。ティトの事をとても可愛がってくれて、会う度に犬用のおやつを下さります。彼らは犬を飼っていないのに。

そのご夫婦がマスクが欲しいという事で、私が作って差し上げました。後日、そのお礼に奥さんが焼いたケーキを下さいました。

私とHusseに2個ずつ

 

受け取った時のHusseの顔といったら...ちょっと気の毒になる表情でした。家に帰って冷蔵庫に入れておいたら、僕の分は冷凍庫に入れて見えないようにして!と言ってきました。これはつらい決断のはず...。えらいぞ。

翌日、私は一人でこっそり頂きました。ちょうど先日買ったムーミンのブルーベリー風味コーヒーがあったので、そちらとセットで。

食べた事も、味の感想もHusseには伝えていません。今となっては忘れているようなので、ケーキを下さった奥さんには私からお礼を言おうと思います。私よりも早くHusseが奥さんに出くわさないようにせねば。

誘惑その3

3週間に一度の週末、Husseは幼馴染みのD君家でゲームを楽しみます。その晩はピザをオーダーしてお菓子をハムハムし、風変わりなジュースで盛り上がるようです。D君は僕にきっと色々すすめてくるよ...どうしよう...と悩んでいました。ちょっとだけ食べなよ!とか、今日だけなら大丈夫だよ!とか言われたらボク...。と、また人のせいにしそうな弱気な事を言っていたので、いらないの一点張りで頑張れ。と送り出しました。

夜、帰宅した彼の顔は晴れやかで、自分に勝った!と喜んでいました。ここで食べなかったのは大きいぞ。でかした。と何もやっていない私は偉そうにHusseを褒めました。

誘惑その4

砂糖をやめてもうすぐ1ヵ月を迎えます。よく頑張りました。まだまだ食べたい衝動に駆られるようで、そんな時はとても辛い...と言っていますが、体調はとても良いらしく、もう少し続けたいとも言っています。揺れる男子心です。

こんなに頑張ったHusseですが、この甘さには勝てませんでした。

やめて。ちょうベタなオチじゃん...。

 

はい。スウィートなティトです。甘いね、甘いね、かわいいねーと言いながら、Husseはティトをハムハムしています。

蹴るよ?

 

短い脚をジタバタしながら寝ていますが、本当に可愛いです。

私はHusseとは真逆で、お砂糖にあまり興味がありません。それよりもパンやパスタやご飯の方が好きで、それはそれで問題なのですが、砂糖がなくてつらい!という気持ちをなかなか共有できません。が、このティトの甘さはわかる...。

 

と言うのは冗談で、何か依存していたものをやめるのは本当に辛いことです。私も以前は喫煙者でしたが、禁煙した時はとてもしんどかったです。そういう意味では彼の気持ちは痛い程わかるので、その先にはいい事が沢山あるよと励ましつつ、今はHusseが頑張れるようサポートしています。

彼のゴールがどこなのかいつなのか、私にはわかりませんが、本人が納得出来る着地点が見つかればいいなと願います。