甘え上手な策士
スウェーデンで一番高い山はkebnekaise(ケブネカイセ)という名前で、約2100mです。
日本に帰って田舎の景色を見たりすると、北スウェーデンとは全く違った地形だと改めて感じます。木が生い茂った山がいくつも連なる山国日本。対して、岩でごつごつした低い山々の北スウェーデン。そんな風景をドライブがてら見ていると、そういえば私外国に住んでいるんだ、とハッとします。今さらですが。
スウェーデンの山は丘っぽい、というのは私が勝手に感じているだけですが、それらの丘の一つに先日行ってきました。
歩いて行ける
さぞかし遠くへ?と思いきや、その丘(山)は近所にありました。歩いても行けます。でもティトが歩いて行くにはちょっと遠いので、車で行ってきました。
ここは冬にはスキー場になります。コースは一つ。リフトも一つ。しかも滑走式。そして夏には人々の運動の場になっています。斜面を下っては登っての繰り返し。足腰の運動にはもってこいで、実際数名がそのようにトレーニングしていました。私達は一往復で十分満足。ティトも丘の上に吹く風や景色を楽しんでいる様子でした。
動きたくないよ
いつも散歩から帰って来たら、ティトの足とお腹をバスタブで洗います。用意をしている間ティトは毎度大人しく座っているのですが、丘から帰って来たこの日は違いました。疲れていたのでしょうか、ゴロンと寝転んでいました。
私が近づいても起き上がらず、私の目を見ながら写真のようにうねうねする時、ティトは”動きたくないよ”と甘えながら言っています。もしくは”抱き上げて運んで”。
仰向けに寝転ぶことはしょっちゅうですが、前足を折り曲げて体にぎゅっと力強く引いているときは、そんな風に言っています。一緒に生活する中で我々はその意味を理解していきました。例えば夜、廊下に寝そべっている時も、ベッドルームに運んで欲しくてこんなポーズをします。仔犬のうちはひょいっと持ち上げられたのですが、8kg弱の現在はこの状態から体を痛めないように抱くのが難しく、結局起こしてから抱き上げています。普段は甘えてこないくせにこういうときはデレデレで、まさにツンデレ。そして言われるがまま喜んで言うことをきく私達。ティトはよくわかっています。
ティトがきちんと我慢を出来ることも知っているので、私達はこういう時は思う存分甘やかしています。
その後の昼寝
散歩後はいつもぐっすり昼寝をします。
眠り始めは私が居る部屋のどこかにドスっと横たわりますが、ある程度したら落ち着く場所に自分からトコトコ移動して行きます。この日も然り。ずいぶんぐっすり眠っているなーと部屋を移動してみると、ティトはこんな風になっていました。
一緒に暮らし始めて、もう何回もこんな姿を見ていますが、飽きることはありません。毎回可愛くて見入ってしまいます。あまりにもみつめていたら...
起こしてしまいました。視線がねっとりし過ぎていたのでしょうか。ごめんねーと言いつつそのまま見ていたら...
手足をぴーんと張って伸び。こういう時、少し息を溜めてからウーンと声を漏らします。人間と同じような仕草がまた愛おしく、ニヤニヤが止らない私。
見ててもいいけど、ボクまだ寝るから。って聞こえました。幻聴?ティトは寝返りを打って逆向きになり、また眠りにつきました。
ティトのことはいつまででも見ていられます。
これくらいスウェーデン語の勉強にも熱中できればなって思います。