カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

とんだ三角関係

夏休みが明けたHusse

4週間あったHusseの夏休みが終わって、一週間が経ちました。

そんなに休んだら仕事へのモチベーションは上がるのか下がるのか...。どちらもあると思いますが、Husseは夏休み最終日には、ため息ばかりついていました。そしてこんな事を言ってきました。

Matteと居られて楽しい夏休みだった、と。ふーん、良かったね。と人ごとのように返事をする私。なんかもっとロマンチックにできないの?と彼をイラつかせます。ロマンチックって...言葉がちょっともう無理です。私はこういう人間なのでごめんなさいです。そして更にHusseのため息を深くさせる訳ですが、仕方がありません。私はこういう人間なのでエンドレス。

始めるまでが億劫な事はいくつもあります。ですがいざ行動に移してみたら、あれもこれもとやりたくなって、結局楽しいことも多々あります。一週間が過ぎ、体力的につらい部分はあったようですが、精神的にはHusseにとっての日常は戻って来たようです。

宅の坊やは

一方、ティトにとってはどうでしょう。

夏休みの間、毎日Husseがいる!と喜んでいたティト。朝は交代で散歩に行っていましたが、私と散歩に行った後はHusseが寝ている寝室の前に行き、起きるのを待ち望んでいました。

「会いたいから早くドア開けてくれる?」

 

犬は人間の行動をよく見ています。仕事に行く事も、だいたい何時頃帰ってくるかも分かっています。そして夏休みで家にいる事も。

こんな風に待たれると胸を打たれます。Husseをゆっくり寝かせてあげたい反面、ティトのために早く起きて欲しい気持ちもあり。この日は一応LINEでこの写真を送り、ティトはこんな風にあなたを待っている、と伝えました。

早速起きて来たHusse。彼も同じようにティトの気持ちに胸を打たれたようです。ティトは朝から大喜びで、昼寝の時もずっとHusseのそばにいました。刺激がある遊びをしてくれるHusseの事がティトは大好きです。ツンデレなので自ら撫でられに行ったりはしませんが、夏休み中はなるべくそばに居ようと必死でした。

で、私は

今は仕事がない時期なので、毎日家で好きな事をしています。掃除をしたり料理をしたり、ティトと遊んだり、全身をむにゅむにゅなで回したり...。

もちろん嫌がるようなタイミングでは触れませんが、ティトは私に対してHusseにするような愛想をふりまきません。

「Husseがいない...」

 

昼寝から覚めると、自分のおもちゃを持って来て遊ぼうと誘ってきたり、鼻で私の足をツンツンして起きた事を知らせます。しかし夏休み明けの2〜3日は、自分から誘って来ても楽しそうにせず。

ティトは追いかけっこが好きで、おもちゃをくわえて逃げたあと、追いかけられるのを待っています。私達が脱ぎ捨てた靴下を奪ったり、うっかり落としたタオルなども、サッと奪っては走って逃げてを楽しんでいます。その日はたまたま家のベンジャミンの葉が床に落ちていました。それをくわえて私のところにやってきたのですが...。

逃げる気は、ない。

 

この目...。葉っぱが落ちていたから習慣で拾っちゃったけど、遊ぶつもりはない。表情から察するにそんな感じでしょうか。私は寂しい...。

子どもの頃、私自身も父と母に対する感情は違いました。父と遊ぶのはとても楽しく、休日にはずっと一緒に居たかったですし、母とは同じ空間に居る事で安心感を覚えていました。逆に一人でいたくて、みんな出掛けたらいいのに、と思っていた事も多々ありますが、それは今はおいといて。

ティトもたぶんそんな気持ちなんだと思います。私はいつも家に居る人で、そばに居るのが当たり前なのでしょう。私が部屋を移動すると必ず着いてきますし、いつも存在を感じていたいようです。いや、そう思いたい。

見て見ぬふりをしてきましたが、正直に言うとHusseが羨ましいです。私にもあんな風にまとわりついて欲しい...。こんな感情が自分の中にあるなんて。黒魔術系がお得意の私ですが、嫉妬という感情は今までありませんでした。犬と暮らすとこんな発見もあるとは、驚きです。

おかしな三角関係

できるだけ私の事を優先しようとするHusseと、

なるべくHusseのそばに居たいティトと、

ティトにいつもまとわりついてもらいたい私。

ベクトルの方向が向き合わず、それぞれ報われない想いを抱きながら、同じ屋根の下で暮らしている私達。ある意味パワーバランスはとれているのかもしれません。

ティトに振り向いてもらえないのは寂しいですが、今の綺麗な三角形を保ちながら暮らしていきたいと思います。

因みに。

みんなが両想いになれますように、という発想がないことに今自分で驚いています。

 

読んで下さりありがとうございます。