カワイーヌ・ティトの北欧生活

北欧で暮らすハバニーズ、ティトと飼い主Matte&Husseの日常

ロケハンで満足しそう

Husseの夏休みも残り1週間を切りました。

移住後一年目、夏休みが4週間と聞いて驚きましたし、そんなに長い休みをどうしたものかと持て余しました。その頃は単身用のアパートに住んでいたのでHusseとの距離も近く、毎日ずっと一緒にいる事でお互い違う疲れが出たりもしました。

ところがどうでしょう。慣れとは恐ろしいもので、今となっては持て余すどころか思いきりのんびり出来るようになってしまいました。我々にとってティトがいるのも大きな変化です。

今年はこんなご時世ですし、自然の中でゆっくり過ごす夏休みにしました。この年はこんな事をしたね、あんな所に行ったね、と後々振り返った時に印象に残る事を、一つでもいいからしたいと思っています。昨年はティトを連れて初めての国内一泊旅行に行きました。今年は考えた末キャンプに決定です。

キャンプ初心者

私はテント泊をした事がありません。正確には随分昔にフジロックへ行った時、簡易テント&寝袋で寝ましたが、それは何かが違います。本格的なテントを張り、飯盒炊爨をしてみたい!なにより、ティトにも夏休みを楽しんでもらいたい!

Husseは代々北スウェーデンがルーツの家庭で育っています。自然の中で暮らしてきた為、キャンプはもちろん経験者。両親は若い頃ハードな山歩きが趣味であり、彼も幼い頃は色々と出掛けたそうです。ただ、自分から行きたいと思う程ハマってはおらず、何をどうしたらいいのかはうやむやです。大人になってキャンプした事は無し。私が行きたいと騒いでいると、うーん、じゃあ行く?って感じであまり乗り気ではありませんでした。

そんな訳で、我々はキャンプ初心者。道具を揃えるのはもちろんですが、まずはどこでキャンプをするのかが重要でした。いきなり山や森に入っても、こんなはずじゃなかったと思う事が沢山起こるでしょう。上手くいかない事でケンカして家に帰りたくなっちゃうかもしれません。屋外で寝るのはティトも初めてなので、どんな反応をみせるのかわかりません。さぁどうしましょう。

そこらへん

結論から言うと、場所はそこらへんにしました。

幸いにもここは元々自然が多く、わざわざ遠くに行かなくてもキャンプできる場所が沢山あります。その中でもキャンプ案内所があって、カフェもあって、いざとなったらバスでも帰れる場所がありました。作られたキャンプ場で本物の自然ではありませんが、初心者には十分です。

でも念には念を入れたい我々(主に私)は、ロケハンすることにしました。

与えられた自由

車で20分。到着したキャンプ場の受付でテントエリアを聞き、早速下見です。

予想以上に...いい。

しかも目の前は砂浜と大きな川。ティトは到着するなり水に向かって走り出し、早く来てよ!と振り返って私達を待っていました。

私は水に入りたくなかったので砂浜で止りましたが、Husseは靴を脱いでティトと水にばしゃばしゃ入っていきました。砂浜からかなり長い距離浅瀬なので、ティトは水辺を走り回って嬉しそうでした。こんなに整えられた自由...!最高です。

正直ティトが水に入ると、砂が毛の奥まで入り込んでその後がとても大変なのですが、嬉しそうな姿を見たら、入るなとは言えません。

私は終始安全地帯で彼らを見守って(放って)いました。砂浜を走るのはトレーニングにいいらしいよ、と適当な事を言いながら。

そんな適当な奴に、走るんだ!ダッシュだ!もう一本だ!と言われて本当に頑張り、歩くのも疲れたHusseとティト。場所も確認出来たし、ティトも遊べてとっても喜んだし、そろそろ帰ろうと言ってキャンプ場をあとにしました。

もういいんじゃない...?

とは口にしませんでしたが、そんな雰囲気が私の全身から漂っていたのは言うまでもなく。帰りの車内、疲れたティトは乗るや否や丸まって眠りました。

家に着いたらHusseは自分の汚れた足を洗い、私はティトのお腹と足をシャンプーで洗ってドライヤーで乾かし、みんなくたくたでした。あまり私は走り回りませんでしたが、太陽と風にあたるだけでも体力は奪われました。

でもキャンプって...これ以上だよね?はい。

お風呂入れないよね?はい。

ベッドで眠れないよね?はい。

...はい。

 

灰。もう私のやる気はこの時点で7割減くらいでしょうか。それに反して、最初は3割程度しか興味を示さなかったHusseが、ロケハンで10割まで気持ちをもっていきやがりました。相当楽しかったみたいです。

たぶん行く事にはなるでしょう。私も奴さんの水準までなんとか気持ちを引き上げたいと思います...。